[4月19日23:50.ヤノフ城・時計台前 マリアンナ・スカーレット、ジョージ・セイカー(グルジ・ヤノフ)、アカネともう1人]
「むー!むー!」
石台の上に仰向けに寝かされ、両手足は大の字状態にして縛られているマリア。
口には猿ぐつわをされている。
その石台を運んできたのは、今やすっかり中年女と化したアカネと黒いローブにフードを被った男だった。
「雷は止んだか……。正に、絶好の儀式日和だな」
下界を見下ろすかのように城壁の上に立っていたのは、あの老紳士。
「ヤノフ様!件の小娘を連れて参りました!」
アカネが恭しく老紳士に報告する。
老紳士は振り返ると、深く被った山高帽のつばを押し上げた。
「アカネよ、言葉に気をつけろ。こう見えても、そのコは私の孫なのだからな」
「も、申し訳ありません!」
「汚い言葉はブログの中だけにしておけよ」
フードの男はニヤッと笑った。
「うるさいね!正体がバレそうになってるくせに、いい気になってんじゃないよ、バーズ!」
「2人とも静まれい!」
「ははっ!」
「まもなく日付が変わる。日付の変わる0時を以って、儀式を始める。これにより、私は愛するマリアンナと1つになれるだけでなく、真の魔王となり、ウェルギリウス(大魔王バァル)に代わって、魔界の統治者となるのだ!」
「崇高な計画でございます!」
「日蓮宗門の弱小宗派にはしてやられましたが、勝利は我々の手に……といった所ですかな」
「では準備を始める!アカネ!」
「ははっ!」
アカネはマリアの足元に回ると、スカートを捲り上げ、下着を毟り取った。
「くっ……!」
屈辱に顔を歪ませるマリア。
「むっ?この小娘……」
アカネは何かに気づいた。
そして、あろうことかマリアの性器を広げようとした。
「や、やめ……!!」
いくら相手が中年女性とはいえ、さすがに見られていいものでもない。
マリアは縛られている中で、抵抗した。
「ええい!おとなしくするんだよ!……ったく!意外と剛毛ね!!」
ブチブチブチブチッ!(マリアの陰毛を引っこ抜くアカネ)
「痛い!痛いッ!!」
「何をしている、アカネ?」
アカネの行為に不審な顔をする老紳士改めヤノフ。
「……やはり!これは……!大変です、ヤノフ様!こいつ、処女膜がありません!既に子宮の奥まで穢れているもようです!」
「何だとォ!?バカな!私のかわいい孫が、貞操を守らぬ不純な娘であるはずがない!アカネ!この期に及んで、まだ若い娘に嫉妬するか!」
「ですが、本当なのです!……おい!正直に言うんだよ!」
アカネはマリアの金色の髪を掴み、頭を引き上げた。
「何人の男とヤったんだい!?ああっ!?」
「また始まった。アカネの若い娘いびり」
バーズはニヤッと笑って肩を竦めた。
「……覚えてない。10代の時、集団でレイプされて……」
「何と……!」
「本当は自分で誘ったんだろ、ええっ!?」
「バカな……!わ、私の計画が……!!」
「このクソビッチ!ヤリ◯ン!不貞娘!!」(←そこまで言うか?……でも、例のブログ的には【お察しください】)
「アカネ、もういい」
「ですが、ヤノフ様!」
「計画を変更する。子宮ではなく、心臓を取り出すことにする!」
「心臓?ですが、それではお孫さんと1つになるという計画が……」
バーズが意外だという反応をした。
「構わん。私も、貞操も守れぬ娘になど興味は無くなった。魔界の統治者への計画に統一する!」
「おおっ!」
「それなら心臓で可能でございます!されば、すぐに準備の方を!」
アカネ、今度はマリアのブラウスを引き裂き、ブラジャーも引きちぎって胸を露わにさせる。
「まもなく0時を迎える!……ヨロヘー・バブヘー・ナーム・ミョーホー・レンゲー・キョー・イーエー・アーエー・アール・ワー……」
(よもや法華経が別の意味を持っているとは、どこの仏教関係者も知るまい)
バーズは相変わらず口元を歪めたままだ。
(もう、これまでか……)
マリアは死を覚悟した。
いくら魔道師が不老不死と言われようが、さすがに魔の者が持つあのナイフに心臓を突き立てられれば死ぬだろう。
そこへバーズが近づいて来た。
「最期に何か言い残すことがあれば、私が聞いておこう」
「……師匠はどこ?」
「ああ、そうだな。それも知らずに死ぬのも哀れ過ぎるか」
「バーズ、余計なことするんじゃないよ」
アカネが眉を潜める。
「いいから、少しは哀れみを掛けてやれよ。ヤノフ様は詠唱でお忙しいからな。……キミの師匠はヤノフ様の手により、石化してこの城のどこかに置いてある。誰かが見つけてくれるといいんだがな」
「くそっ……」
「儀式の準備は整った!我こそ真の魔王たらんや!!」
ヤノフは青白く光るナイフを振り上げた。
「!!!」
マリアは目に涙を浮かべながら、ギュッと目を閉じる。
楽しそうな顔を浮かべるアカネ、冷やかな目で見つめるバーズ。
魔道師達の惨敗で、魔の者達の勝利なのか……。
「…………」
「…………」
「……むっ?」
「……ヤノフ……様?」
だが、ヤノフはナイフを振り落そうとはしない。
不審な顔になるアカネに対し、バーズがその理由にいち早く気づいた。
「鐘が鳴らない!」
「どういうことだ!?なぜ鐘が鳴らん!?」
アカネ達が文字盤を見上げた。
「や、ヤノフ様!?と、時計が止まっています!」
「何だとォ!?」
「11時59分で止まったか。都合良く故障したわけではないようですな。と、なると……」
「この不貞娘の仲間の仕業かぁぁぁぁぁぁッ!!」
(ヒドい言われよう……)
[4月20日00:02.ヤノフ城・大ホール 稲生ユウタ&藤谷春人]
大時計の振り子の横にある制御室。
そこで藤谷は時計を23時59分59秒で停止する細工を施した。
「どうだ!?せめて大時計を止めてやったぜ!ざまぁみろだ!なあ?稲生君?」
「……そんなことしたって、もうマリアさんは……。ううう……」
「諦めるな!せめて障魔を退治してから男泣きするんだ!いいな!?」
「倒せるものならな……!」
「おう!法華講ナメんじゃねぇぞ……って、あらまっ!?」
いつの間にか大ホールに憤怒の形相をしたヤノフと、後からアカネとバーズの姿が現れた。
「私の邪魔をしおって……!許さんぞ!」
「つったって、俺達ゃここの時計止めただけだぜ?……あ?」
「だから、それがヤノフ様の野望を阻止してしまったことになったんだ。……何も知らずにやったのか、もしかして?」
バーズは最後、呆れた顔をした。
「えっ!?マジで効果あったの!?ぃやった!万歳!さすが仏法の功徳だぜ!なぁ?稲生君!?」
「え、ええ……。マリアさんとイリーナ先生を返してくれ!」
「そうだ。ヤノフ様、ここは我々が始末しておきます。ヤノフ様は、あの魔道師達に直接鉄槌を下されては?その方が腹の虫も少しは収まられるかと……」
「む、むむ……。分かった。ではここはお前達に任せる」
そう言うと、ヤノフは再び空間の中に姿を消した。
「あっ!ま、待てっ!」
「おっと!お前達の相手は、この私達だよ!ヤノフ様の計画を邪魔した罪、無間地獄行きだね!」
「あの爺さんは仏様だったのか?閉経オバサンよ?」
「へ、閉経……!?バーズ!アタシゃ、あのビビリデブをやるよ!邪魔するんじゃないよ!」
中ボス戦の火ぶたが今、ここに切って落とされた!
「むー!むー!」
石台の上に仰向けに寝かされ、両手足は大の字状態にして縛られているマリア。
口には猿ぐつわをされている。
その石台を運んできたのは、今やすっかり中年女と化したアカネと黒いローブにフードを被った男だった。
「雷は止んだか……。正に、絶好の儀式日和だな」
下界を見下ろすかのように城壁の上に立っていたのは、あの老紳士。
「ヤノフ様!件の小娘を連れて参りました!」
アカネが恭しく老紳士に報告する。
老紳士は振り返ると、深く被った山高帽のつばを押し上げた。
「アカネよ、言葉に気をつけろ。こう見えても、そのコは私の孫なのだからな」
「も、申し訳ありません!」
「汚い言葉はブログの中だけにしておけよ」
フードの男はニヤッと笑った。
「うるさいね!正体がバレそうになってるくせに、いい気になってんじゃないよ、バーズ!」
「2人とも静まれい!」
「ははっ!」
「まもなく日付が変わる。日付の変わる0時を以って、儀式を始める。これにより、私は愛するマリアンナと1つになれるだけでなく、真の魔王となり、ウェルギリウス(大魔王バァル)に代わって、魔界の統治者となるのだ!」
「崇高な計画でございます!」
「日蓮宗門の弱小宗派にはしてやられましたが、勝利は我々の手に……といった所ですかな」
「では準備を始める!アカネ!」
「ははっ!」
アカネはマリアの足元に回ると、スカートを捲り上げ、下着を毟り取った。
「くっ……!」
屈辱に顔を歪ませるマリア。
「むっ?この小娘……」
アカネは何かに気づいた。
そして、あろうことかマリアの性器を広げようとした。
「や、やめ……!!」
いくら相手が中年女性とはいえ、さすがに見られていいものでもない。
マリアは縛られている中で、抵抗した。
「ええい!おとなしくするんだよ!……ったく!意外と剛毛ね!!」
ブチブチブチブチッ!(マリアの陰毛を引っこ抜くアカネ)
「痛い!痛いッ!!」
「何をしている、アカネ?」
アカネの行為に不審な顔をする老紳士改めヤノフ。
「……やはり!これは……!大変です、ヤノフ様!こいつ、処女膜がありません!既に子宮の奥まで穢れているもようです!」
「何だとォ!?バカな!私のかわいい孫が、貞操を守らぬ不純な娘であるはずがない!アカネ!この期に及んで、まだ若い娘に嫉妬するか!」
「ですが、本当なのです!……おい!正直に言うんだよ!」
アカネはマリアの金色の髪を掴み、頭を引き上げた。
「何人の男とヤったんだい!?ああっ!?」
「また始まった。アカネの若い娘いびり」
バーズはニヤッと笑って肩を竦めた。
「……覚えてない。10代の時、集団でレイプされて……」
「何と……!」
「本当は自分で誘ったんだろ、ええっ!?」
「バカな……!わ、私の計画が……!!」
「このクソビッチ!ヤリ◯ン!不貞娘!!」(←そこまで言うか?……でも、例のブログ的には【お察しください】)
「アカネ、もういい」
「ですが、ヤノフ様!」
「計画を変更する。子宮ではなく、心臓を取り出すことにする!」
「心臓?ですが、それではお孫さんと1つになるという計画が……」
バーズが意外だという反応をした。
「構わん。私も、貞操も守れぬ娘になど興味は無くなった。魔界の統治者への計画に統一する!」
「おおっ!」
「それなら心臓で可能でございます!されば、すぐに準備の方を!」
アカネ、今度はマリアのブラウスを引き裂き、ブラジャーも引きちぎって胸を露わにさせる。
「まもなく0時を迎える!……ヨロヘー・バブヘー・ナーム・ミョーホー・レンゲー・キョー・イーエー・アーエー・アール・ワー……」
(よもや法華経が別の意味を持っているとは、どこの仏教関係者も知るまい)
バーズは相変わらず口元を歪めたままだ。
(もう、これまでか……)
マリアは死を覚悟した。
いくら魔道師が不老不死と言われようが、さすがに魔の者が持つあのナイフに心臓を突き立てられれば死ぬだろう。
そこへバーズが近づいて来た。
「最期に何か言い残すことがあれば、私が聞いておこう」
「……師匠はどこ?」
「ああ、そうだな。それも知らずに死ぬのも哀れ過ぎるか」
「バーズ、余計なことするんじゃないよ」
アカネが眉を潜める。
「いいから、少しは哀れみを掛けてやれよ。ヤノフ様は詠唱でお忙しいからな。……キミの師匠はヤノフ様の手により、石化してこの城のどこかに置いてある。誰かが見つけてくれるといいんだがな」
「くそっ……」
「儀式の準備は整った!我こそ真の魔王たらんや!!」
ヤノフは青白く光るナイフを振り上げた。
「!!!」
マリアは目に涙を浮かべながら、ギュッと目を閉じる。
楽しそうな顔を浮かべるアカネ、冷やかな目で見つめるバーズ。
魔道師達の惨敗で、魔の者達の勝利なのか……。
「…………」
「…………」
「……むっ?」
「……ヤノフ……様?」
だが、ヤノフはナイフを振り落そうとはしない。
不審な顔になるアカネに対し、バーズがその理由にいち早く気づいた。
「鐘が鳴らない!」
「どういうことだ!?なぜ鐘が鳴らん!?」
アカネ達が文字盤を見上げた。
「や、ヤノフ様!?と、時計が止まっています!」
「何だとォ!?」
「11時59分で止まったか。都合良く故障したわけではないようですな。と、なると……」
「この不貞娘の仲間の仕業かぁぁぁぁぁぁッ!!」
(ヒドい言われよう……)
[4月20日00:02.ヤノフ城・大ホール 稲生ユウタ&藤谷春人]
大時計の振り子の横にある制御室。
そこで藤谷は時計を23時59分59秒で停止する細工を施した。
「どうだ!?せめて大時計を止めてやったぜ!ざまぁみろだ!なあ?稲生君?」
「……そんなことしたって、もうマリアさんは……。ううう……」
「諦めるな!せめて障魔を退治してから男泣きするんだ!いいな!?」
「倒せるものならな……!」
「おう!法華講ナメんじゃねぇぞ……って、あらまっ!?」
いつの間にか大ホールに憤怒の形相をしたヤノフと、後からアカネとバーズの姿が現れた。
「私の邪魔をしおって……!許さんぞ!」
「つったって、俺達ゃここの時計止めただけだぜ?……あ?」
「だから、それがヤノフ様の野望を阻止してしまったことになったんだ。……何も知らずにやったのか、もしかして?」
バーズは最後、呆れた顔をした。
「えっ!?マジで効果あったの!?ぃやった!万歳!さすが仏法の功徳だぜ!なぁ?稲生君!?」
「え、ええ……。マリアさんとイリーナ先生を返してくれ!」
「そうだ。ヤノフ様、ここは我々が始末しておきます。ヤノフ様は、あの魔道師達に直接鉄槌を下されては?その方が腹の虫も少しは収まられるかと……」
「む、むむ……。分かった。ではここはお前達に任せる」
そう言うと、ヤノフは再び空間の中に姿を消した。
「あっ!ま、待てっ!」
「おっと!お前達の相手は、この私達だよ!ヤノフ様の計画を邪魔した罪、無間地獄行きだね!」
「あの爺さんは仏様だったのか?閉経オバサンよ?」
「へ、閉経……!?バーズ!アタシゃ、あのビビリデブをやるよ!邪魔するんじゃないよ!」
中ボス戦の火ぶたが今、ここに切って落とされた!