報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“ユタと愉快な仲間たち” SS 「悪魔たちの会話」

2014-07-08 20:08:47 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
 イリーナとマリアがやってくる直前の魔王城地下“封印の間”。
 ここに封印されているのは7体の悪魔である。
 即ち、“憤怒”のルシファー、“強欲”のマモン、“嫉妬”のレヴィアタン、“憤怒”のサタン、“暴食”のベルゼブブ、“色欲”のアスモデウス、“怠惰”のベルフェゴールである。
 大魔王ヴァルによって捕えられ、この魔王城地下に封印されてしまった。
 絶対王制を旨とする独裁者ヴァルにとって、七つの大罪の悪魔も邪魔な存在であったのだ。
 キリスト教によって今でも語り継がれる存在の悪魔達。
 実に強大な魔力を持つのだが、ヴァルの手に掛かれば、正に比肩する動物(アスモデウスなら羊、ベルゼブブなら豚など)の如くであった。
 成す術も無く封印されてしまった悪魔達は、もはや完全なる自由を諦め、せめて残った力で化身を生み出し、それを外に放つことで、憂さを晴らしていた。
 1番良いのは魔道師と契約すること。
 使われる存在に成り下がるのは癪だが、ヴァルによって終身禁固刑に処され続けるよりはずっといい。

 ルシファー:「レヴィアタンさんよ、景気はどうだい?」
 レヴィアタン:「おう。ぼちぼちってところだな。やっぱり魔導師と契約してるとサイコーだぜ!なに、そっちもアベノミクスの効果出てんじゃないの?」
 マモン:「何がアベノミクスだよ。そういうセリフは、オレが正式に契約が取れたら言ってくんないかな?」
 ルシファー&レヴィアタン:「あんた誰?」
 マモン:「ばかやろ!早々と魔導師と契約できたからって、いい気になってんじゃねぇ!」
 ベルゼブブ:「本当はオレが契約するはずだったのに……」
 ベルフェゴール:「こういうのは早い者勝ちなんだよ。オレなんか、今度来るマリアンナってのが人間だった頃からの付き合いだかんな。やっぱ付き合いって大事よ、マジで」
 ベルゼブブ:「あー、腹減った!ベルフェに名前だけ使われてよ!やってらんねーぜ!」
 サタン:「お前達、静かにしろ!そろそろ魔道師達が来るぞ」
 マモン:「まあ、オレはもう別の魔道師と内々定してるけどな……」
 サタン:「静かにしろ!」

 重厚な扉が開いて、2人の女魔道師が入って来る。

 レヴィアタン:「へっへっ、いらっしゃーい!これからもお付き合いのほど、よろしくっス!」
 アスモデウス:「多分チミの挨拶、小さい方の魔道師には聞こえてないよ?」
 レヴィアタン:「いいんだよ。オレはイリーナさんに挨拶したんだから」
 サタン:「さてさて、その小さい魔道師にあっては誰と契約するつもりなのか……」
 ベルフェゴール:「もち、普段からの付き合いってモンでしょ〜」
 ベルゼブブ:「うっせ!今度はオレだっ!」
 マモン:「…………」(内々定先が決まっているので黙っている)
 ルシファー:「はいはい。営業ガンバってね〜」(←既にポーリンと契約しているので他人事)
 アスモデウス:「是非、今度はオレと契約を!」
 ベルゼブブ:「テメェは男と女がズッコンコバッコンやらせるだけだろっ!オレの方が断然いいっスよ!」
 ベルフェゴール:「普段からの付き合いを大事にしますよね?」

 イリーナ:「……あいにくと、まだ決めてないのよ。今日のところは“内見”に来ただけ。また今度ね」

 アスモデウス:「そんな殺生な!アパートちゃいまっせ!」
 ベルゼブブ:「ああっ、待ってーな!ウチには腹空かせたカカァとガキが!」
 ベルフェゴール:「ウソつくなよ、ベルゼ。ま、とにかく普段からの付き合いで、契約はオレに決定だね」
 レヴィアタン:「ヒュー、ヒュー!イリーナちゃーん!愛してるよー!また来てねー!」

 イリーナ:「(あー、相っ変わらずうるせー悪魔どもめ。ヴァルが封印したがるワケだわ。マリアには聞かせられねぇ……)マリア、早く帰ろ」
 マリア:「はい。もうすぐ朝ですもんね」
コメント (2)
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何気に通院回数が多い。

2014-07-08 10:56:41 | 日記
 山門入り口さんのブログへコメント投稿をされている方の中にも、女性顕正会員パラパラ茜氏を非難されている方がおられる。
 私の初代のブログを思い返してみると、今よりも風体の違いは見られるものの、顕正会員として顕正会や浅井会長を持ち上げる内容にはなっていたが、怨嫉者を怨嫉する内容のものを書いた記憶は無い。
 現ブログで、
「顕正会時代、私に怨嫉した者は、悉く東日本大震災で死亡または行方不明となっている」
 ということは書いたが、茜氏がそこで、
「ざまぁwww」
 と書くところを、私の場合は、
「そういった者達は私個人に対してのみならず、大聖人をも怨嫉していたが故の仏罰だったのだろう」
 という考察を加えている。
 もっとも、この考察自体もまた私の勝手な勘違いである。
 確かにそういった現証はあったが、それはただの偶然であろう。
 どなただったか失礼千万ながら失念してしまったが、そういったコメントを下さっている。
 十分納得の行くもので、ありがたい限りである。
 そもそも信仰もしていない者が、私に悪口雑言しただけで命が無くなるようなものかね?まあ、うちの稲生ユウタに対しての怨嫉なら有り得るけど。
 前にも書いたと思うが、怨嫉者を怨嫉してはいけないと顕正会でも教わるだろうに、この人は何なんだろうと思う。
 男子部では指導していて女子部では指導していない?
 1番考えられるのは私と同じで、会館に滅多に参詣していないということ。
 私のブログを御覧頂ければ分かると思うが、大石寺登山のもようはレポートしていても、肝心の末寺参詣の模様をレポしていない。
 所属寺院がバレるからというのは些末なことで(それに記事の中に既にヒントを散りばめているので、分かった人は分かっただろう)、そもそも参詣していないというのがバカ正直な話である。
 いや、寺院参詣も大事な活動の1つだというのは分かっているのだが、やはりもう少し近い所に変えた方がいいか?
 茜氏のブログでも顕正新聞を持ち上げる内容は見受けられるものの(顕正会員として持ち上げるのは当然だろう)、日曜勤行に参加した時のもようとか(これも、茜氏の仕事が私と同じく不規則勤務なら参加が難しいのも頷くことはできる。私だって御講に参加できるの、1年に1回あるか無いかだ)、ビデオ放映に参加した内容とかが見られない。
 ビデオ放映なら平日でも開催しているはずなので、参加は可能のはず。
 その模様もレポされていないということは、そもそも茜氏は会館参詣はしていないのではないか。
 していないからこそ、上長からの指導を受けられず、制止する者がなくて暴走したか。
 私だってもう少し真面目に寺院参詣していれば、
「人生つまんね〜!」
 とか叫ぶことは無かっただろう。

 ところで茜氏の職業、看護師らしいが、まさか私の通院している埼玉の病院じゃないだろうな?
 私も含めてクレーマー紛いの個性的な患者の相手をしなければならないのだから大変な仕事だと思うし、むしろ逆に普段の性格はキツめでないと勤まらない仕事だというのも分かる。
 通院歴10年、入院経験ありの私が言うことだ。
 暇つぶしに待合室で大白法を読んでみると、山門入り口さんの仰ることが分かるし……。
 いや、絶対これ平成27年の誓願間に合わないフラグ立ちまくって焦ってるんだよな?
 私はフラグ・クラッシャーにはなれないぞ。

 あっつぁブログで自滅活動してる場合じゃなかったってことよ。
 あそこでいいイメージがあれば、私は勧誡、多摩先生は御受誡という風に持って行けたのに、結局私が勧誡しただけだった。
 あっつぁブログに懲りたこともあってか、今私は何のコミュニティにも参加していない。
 せいぜい、いくつかの個人のブログに、コメントをさせて頂いているくらい。
 これくらいでいいのではないかな。
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“ユタと愉快な仲間たち” 「七つの大罪の悪魔たち」

2014-07-08 02:26:39 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[現地時間7月8日05:00.アルカディア王国・魔王城地下“封印の間” マリアンナ・スカーレット&イリーナ・レヴィア・ブリジッド]

 魔王城の地下には色々なものがある。
 共和党の横田理事がよく収監されている政治犯留置場や“大水晶”が保管されている部屋、前魔王のバァル大帝が突如、「魔界の最深部に眠る“邪悪なる者”を退治するから」とて、ルーシーに“魔王代行”を命じ、最深部に向かったのも魔王城の地下からだった。
 このように、到底一般人など近づけないエリアに、2人の魔道師が歩いていた。
 今挙げたものの他に立ち入り禁止になっている箇所があり、そこへ向かう為であった。

「師匠、私は謹慎中なのに、本当にいいんですか?」
 マリアは薄暗い廊下を進む師匠を見上げて言った。
 自分より15センチは身長の高い師匠、イリーナは不安そうな弟子に微笑を浮かべながら答えた。
「大丈夫。ここへは『あなたの屋敷の中から来た』からね。あなたは屋敷の敷地外へ一歩も外へ出ていない。だから、謹慎を破ったことにはならないわ」
 最後には更ににっこり笑った。
「はあ……。で、これからどこに?」
悪魔の所よ」
「え?」
 イリーナがさらりと言った悪魔のいる場所までは、色々な仕掛けが施されていた。
 さすがはRPGで言うラスト・ダンジョンに相当する場所である。
 しかし、そこは元・宮廷魔導師イリーナ。
 彼女の手に掛かれば、全てのトラップが無効化した。

「ここよ、ここ」
 そして、とある部屋に到着する。
「?」
 まず、入口の観音扉からして、高さ3メートルはある大きなものだった。
 イリーナは自分の魔道師の杖でドアをノックするように2回叩くと、“解錠”の魔法を使った。
 魔法で閉じられたドアを開ける魔法で、マリアの屋敷の地下、魔界へ行く穴へ通じるドアもこれで堅くロックされていた。
 大きくて重厚なドアは、両側とも同じ速度でゆっくりと自動で大きく開いた。
 中に入ると、青白い照明が人感センサーの如く、自動で点灯する。
 まるでLEDライトのようだが、そこまでは明るくなく、松明の明かりを青白くした程度である。
 入口のドアも、マリアの身長の2倍はある大きくて重厚なものだったが、中はもっと広かった。
 部屋というよりホールに近いと思ったのは、その天井の高さ。10メートルはあろうかと思う。
 その天井すれすれに立っているのは、7体の石造だった。
 人の形をしてはいるが、明らかに人間では無い。
 ある石像は頭から羊のような角を生やしていたし、別の石造はコウモリの翼を生やしている。
 共通点は皆、それぞれ額に赤い宝石のようなものを埋め込んでいるということだ。
「師匠、この石像は?」
「大魔王バァルに封印され、そして今もルーシー女王に使役権が引き継がれている“七つの大罪”の悪魔達の本体よ」
「これが……!」
 石造だから動くはずもないのだが、マリアが驚いたような顔をすると、下卑た笑みを浮かべたように見えた。
 まるで新人の刑務官をナメる受刑者のようだ。
 よく見ると、額の赤い石が光っている者とそうでない者とがいる。
 イリーナは弟子の心を読んだかのように、口を開いた。
「あそこにいる犬の頭をしたヤツは“嫉妬”の悪魔、レヴィアタン。その向かいにいるのは“傲慢”の悪魔、ルシファーよ。真ん中にいるのは、“憤怒”の悪魔でサタンね。……何かに気づかない?」
「師匠方と契約している悪魔達ですね」
「そう。だからほんのちょっと前まであなたと契約していた悪魔の額、光が消えているでしょう?」
「そうですね。……何か、あの細面のヤツ、少しだけ光っているように見えます」
「よく気づいたわね。あれは“強欲”の悪魔マモン。ポーリンがエレーナと契約させる方向で話を進めているから、今からアイツも張り切っているんでしょう」
「張り切っている……?」
「魔道師と契約すれば、少なくとも化身を通して、外に出られるようなものだからね。ましてやあなたもだけど、人間界を拠点としていれば、人間とも接触できるし……」
 イリーナがそんな説明をしていると、光の消えている悪魔達が“騒ぎ出した”。
 光が鈍くゆっくりと点滅を始めた。
「来た来た。『営業』」
「営業?」
「人間は自分から悪魔と契約したがるけど、魔道師は違うからね。……あいにくと、まだ決めてないのよ。今日のところは“内見”に来ただけ。また今度ね」
 イリーナは『営業』を掛けてきている悪魔達に言った。
(内見って、不動産じゃないんだから……)
 と、マリアは師匠の言動に呆れた。
(あれ?私に憑いていた悪魔って、確か“怠惰”の……)
「じゃあマリア、『社会科見学』はこのくらいにしておきましょうか」
「私が免許皆伝を受ける時、またここに来るんですか?」
「そこまではしなくて大丈夫よ。ちゃんと召喚の儀式をやるから」
「そうですか」
 悪魔達が眠るホールをあとにした後、マリアはふと思った。
「決めてないって……。前に契約していた“怠惰”の悪魔なんじゃ?」
「あくまで、第一候補としてエントリーしてるだけよ。マモンのように内々定ってわけじゃないの」
「はあ……」
「まあ、もう少しでユウタ君達も来るし、それまでに少しでも修行を進めておきなさい。ちゃんと私からも、『夏休みの宿題』は出させてもらうからね」
「は、はい……」

[日本時間07:00.長野県内某所にあるマリアの屋敷 マリア&イリーナ]

「徹夜の『社会科見学』だったわねぇ……」
 イリーナは大きく欠伸をした。
「昼の修行は休みにして、少し『仮眠』しようか」
「はい」
 マリアは頷いたが、ここでいう昼とは、本当に日が出ているうちだろうと予測した。
 マリアも経験があるが、悪魔と契約した人間は契約した悪魔を使役しているように見えて、実は悪魔にいいように使われているのだ。
 何故なら契約した人間には、安全保障の担保が無いから。
 だから稲生ユウタが妖狐と“契約”しているのを見た時、物凄い警戒心が湧いたものだ。
「シャワー使わせてね。あと寝室も」
「すぐご用意します」
 マリアは使役しているミク人形やフランス人形達を巧みに操った。
 人形達が慌ただしく客室の準備に取り掛かる。
 これも本来“怠惰”の悪魔と契約して完璧に仕上げた魔術であるが、契約解除になっても完全に身に付いたおかげか、使用に何の影響も無い。
(やっぱり私は、これが向いているのかな……)
 自分を移民だからといって虐げたスクールメイト達。
 その復讐の為に契約した(本当は神に救いを求めたつもりだったが、救済に来たのは)“怠惰”の悪魔。
 自分の手は殆ど汚さず、他人を巧みに操って復讐劇を繰り広げた。
 “怠惰”の悪魔は、何もかも面倒臭がって何もしないのではないということが分かった。
 その悪魔に人間として騙されたのだから、今度は魔道師として扱き使ってやってもいいだろうと思った。

 後々に話はあらぬ方向へ進んで行くことも知らずに……。

 爆睡しているイリーナ。
「……奥手で草食系のユウタ君には、“色欲”の悪魔を……」
 夢の中で既にユタを弟子にしているらしい。
 もし実現すれば、マリアの弟弟子になるわけだが……。
 ん?もしかして予知夢?見習のマリアと違い、免許皆伝を受けたプロの魔道師が見る予知夢は【お察しください】。
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