報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

紹介する予定は無いけど、こんなのもある。

2014-06-17 19:26:30 | 日記
 今現在、当ブログで紹介させて頂いている私の作品は2つ。
 “ユタと愉快な仲間たち”と“アンドロイドマスター”である。
 昔々に書いた作品は、今よりずっと鉄道熱が高かったこともあって、鉄道をネタにした作品をよく書いていた。
 もちろん、今の鉄道システムでは有り得ない設定が満載なので、中二病もいい所である。
 今から思えば、敷島孝夫の原型となる人物もいたし、稲生ユウタの原型となる者もいた。
 主人公は3人。“国土交通省鉄道事故調査委員会特別調査室調査員”とか、“新日本鉄道倶楽部(略称、新日鉄。あの鉄鋼メーカーじゃないよ)参事”とか、“全国鉄道警備保障東京駅警備隊”とか、物凄く中二病感満載の設定だ。
 品川駅に京急の快速特急が時速120キロで3番線に突っ込むシーンは見ものです。……ありえねっつの。それ以前に北品川駅のカーブで脱線するっつの!
 因みにあの世とこの世を結ぶ冥界鉄道公社は、ここが初出である。
 動力車操縦免許(電車の運転免許)を持った国道交通省【中略】調査員の主人公が、悪魔に乗っ取られ、あの世に行けずにこの世の鉄道線を彷徨う電車(モハ63系)を運転して、あの世に行く線路に乗せて“成仏”させるシーンがある(←この時、まだ顕正会に入信すらしていなかったので、この場合の成仏とは世間一般的な意味)。
 この時の名前は魔界急行電鉄だった。
 電鉄なのにSLが登場するので変だと思い、改称した。そうなると、桃太郎電鉄も電鉄なのにSLが出てくるが……。
 魔界高速電鉄は、ここから取った。
 いや、路面電車も運行しているのに『急行』は無いだろうと思って。
 その割には東急、つまり東京急行電鉄も世田谷線という法律上は路面電車とされる路線を持っているが。

 まあ、今の作品もね、私の妄想をふんだんに盛り込んだものですよ。
 事実は小説より奇なりと言うが、私の作品を超える事態が現実で起こるかな。
 ……ま、起こったけどね。(例、上記作品執筆中に起きた福知山線脱線事故や宿毛駅に時速100キロで突っ込んだ特急列車。車止めは壊すわ、完成したばっかのエレベーターはブッ壊すは……確か先頭車、更にその先の壁もブッ壊して、駅の外に飛び出たんじゃなかったっけ?“ユタと愉快な仲間たち”の前に書いていた“顕正会版人間革命”の執筆中に起きた東日本大震災。折伏という名の勧誘をしていた対象者に、『天変地異でも起こるのかよ!』と売られた言葉に対し、『そうだ!』と答えた後【お察しください】)
 ……『メテオ・シューティング』が本当に起きたらゴメン。
 うちのポーリンがやったことにしておきますw

 明日は朝早くから仕事なので、この辺にさせて頂きます。
コメント (2)
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“ユタと愉快な仲間たち” 「むさ苦しき男たち」 2

2014-06-17 14:36:32 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[6月18日12:00.日蓮正宗・正証寺近くのソバ屋 稲生ユウタ、藤谷春人、威吹邪甲、威波莞爾]

「いらっしゃーい!」
「ちわ」
 ユタ達は御経の時間を終え、昼時になると、近くのソバ屋で昼食を取ることにした。
 駅近くでもあるので、なかなか賑わっている。
 それでもテーブル4人席を確保すると、早速注文した。
 妖狐2人は相変わらず、きつねソバとキツネうどんを注文していた。
 狐だけに、油揚げには目が無い様子。
「遠慮しないで好きなもん食えよ。奢ってやるからな」
 と、藤谷。
「ありがとうございます、班長」
 この場合、奢ってくれる人より高い物を頼んではいけないというのは社会の鉄板ルールだ。
「よし。俺は、かけソバだな」
「はい?」
「!」
「カンジ。オレ達は別会計にしよう」
「ハイ」
「冗談だっつの!天ぷらソバ。冷たいヤツ」
「あ、じゃあ、僕はうどんで……」
「ありがとうございます」

〔「こんにちは。お昼のNHKニュースをお送りします。今朝8時頃、東京都中野区の住宅街で火災があり、焼け跡から……」〕

 4人の座る位置からテレビが見える。
「今日は稲生君、大学はいいの?」
「今日は午後からです。今はもう、週に3回くらいは午後からの授業に固まってますね」
「その方が朝ラッシュも避けられていいな」
「ええ。なので、ここでご馳走になったら、大学に行きます」
「おう、そうか。精が出るな」
「いえ……」
「藤谷組では、総合職として大卒者を募集するぞ?」
「それは就職活動をする時に考えておきます。実はまだ進路決まってない……
「そうか」
 すると威吹が苦笑して言った。
「藤谷班長よ、ユタを勧誘してるヒマがあったら、雪女からの勧誘を何とかした方がいいんではないか?」
 最後にはニヤッと笑う。
 口元からは鋭い牙が覗いた。
「えっ、まだ続いてたんですか!?ついてっきり、体よく断って終了したのかと……」
 ユタは驚いた顔をした。
「いや、まあ、その……。そこの威吹君の言う通りでさ……。そろそろ暑くなれば時効かなと思ったんだが、雪女ってのは、意外と夏でも活動できるらしい」
「妖力はかなり落ちるが、それが却って人間のフリをしやすくなるって話だ」
「相変わらず、下着を送られてきてるんですか?」
「いや、さすがにそのネタは尽きたのか、今度は別のモン送ってきた」
「今度は何でしょう?確か、前回はスクール水着だと聞きましたが……」
「ブルマなんて、稲生君知らないだろ?」
「うーん……。覚えてる限り、女子の体操服はハーフパンツでしたねぇ……」
「だろ?スク水ときて、今度はそれかと思ったんだが、どうやら水着繋がりだったらしい」
「で、何ですか?」
「ビキニだった」
「はあ……」
「それってつまり、夏でも活動できるぞっと意味でもあるんだよな、きっと」
「あっ、そうか!」
「うむ。確かに暑さには弱いが、だからといって歩き回れないわけではない」
 威吹は大きく頷いた。
「人間達の伝説で、夏に雪女の話が無いのは、あいつら、冬以外は活動できないというよりは、大体が人間のフリしてるだけの話だよ。他の季節には、もう目ぼしい獲物を見つけるんだそうだ。そして冬を待って、一気に畳み掛ける。だから、大体が冬、雪女に狙われるのは、偶然というよりも、実は他の季節にもう目を付けられていたというわけだ。まあ、どこまで本当かは分からないけど、オレはそう聞いた」
「俺の場合は偶然だよな?」
「その行動からして恐らくそうだな」
「そのビキニも新品じゃなくて、着た跡があったよ」
「あらま……」
「ご丁寧に着てる時の写真付きで」
 ユタ達はその写真を見た。
「おおっ、美人さんですねぇ!」(ユタ)
「まあ、雪女はきれい所が揃っていて当たり前の集団だからな」(威吹)
「それを断るとは、藤谷班長も贅沢者だ」(カンジ)
「ちょっと待てや。俺が悪いのか?」
「班長、いい加減ハラ決めましょうよ〜」
 ユタは藤谷を促した。
「ばかやろ!まだ折伏のハラ決める方がいいっつの!氷漬けなんてカンベンだぜよ」
「ああ、それなら……」
 と、カンジが言った。
「今はよほどの裏切り行為が無い限り、そんなことはしないそうですよ。確かに昔……といっても、まだ連合会が結成される前の話ですが、男の精を搾り取って、後は氷漬けというのが横行していたようですが、今はそれは禁止になったようですよ」
「ええっ?」
「それを繰り返していたのでは、いずれ稲生さんみたいな特A級(S級の異称)の人間がやってきて滅されてしまいますし、そうでなくても、おまんまの食い上げ状態になってしまうでしょう。妖狐や鬼族みたいに、『獲物を1人に絞って、少しずつ精を分けてもらう』方式にしたそうです」
「それがオレかよ」
「いいんじゃないですか。僕や栗原さんを見れば分かるでしょ?結構、大事にしてもらえますよ。雪女がどんなことをしてくるか分かりませんけど、似たようなものでしょ?」
 ユタの言葉にカンジが同調するように頷き、言った。
「実はオレ、彼女らの“盟約締結書”の見本を見たことがあります。結構細かく書いているのですが、全体を見た限りでは、“獲物”を簡単に殺すような内容は見受けられませんでしたね」
「そうは言ってもなぁ……」
 藤谷は難しい顔をした。

「キツネうどんになりまーす」
「はい、どうも」
 注文したものが届き、それぞれ箸を付ける。
「ほら、オレ、女嫌いで通ってるだろ?だからこそ余計にOKできんのよ」
「これを機に、女嫌いを克服したらどうですか?」
 と、ユタ。
「彼女ができたら、いきなりモテ期が来たお前に言われたかねぇな。いいか?俺が、そもそもどうして日蓮正宗に入信したかだ。知ってるだろ?」
「ええ、まあ……」
「禅寺の住職に尼がやってきて、総本山とケンカしたんだろ?」
 威吹は油揚げをかじりながら言った。
「尼僧のいない宗派を探したら、日蓮正宗だったということですが……」
 カンジはズルズルとソバを啜りながら言った。
「そう。日蓮正宗はな、御隠尊猊下様の御母堂様であられるところの妙修上人が最後の尼僧だ。あとは1人もいない。実に素晴らしい宗派だ」
(それで、何人のゲイが入信してきたことやら……)
 と、ユタ。
(そんな入信勧誘成功させられるの、藤谷だけだな……)
 と、威吹。
「…………」
 ノーコメントのカンジ。
「まあ、もう1つ気になったことはあったんだけど、俺の思い過ごしかもしれねーし……」
「何ですか、それ?」

〔「たった今、入ったニュースです。寺の修繕費用と偽って、檀家から布施およそ3000万円を集めたとして、警視庁○○署は詐欺の疑いで、この寺の住職を逮捕しました。逮捕されたのは、東京都足立区○○にある××寺の女性住職……」〕

「ああっ!?」
 藤谷は驚愕の声を上げた。
「な、何ですか!?」
「俺が前いた、禅宗の寺!」
「何ですって!?」

〔「……調べによりますと、この元住職は寺の修繕費用と偽って、檀家から布施およそ3000万円を騙し取り……」〕

「こ、これ……どういうこと?」

〔(××寺の檀信徒Aさん)「いやあ、びっくりましたよ〜。まさか、うちの住職さんがねぇ……」(同じくBさん)「いや、実は夜な夜などこかに出かけてるって話は聞きました。……場所ですか?私が聞いた限りではホストクラブとか……」〕

「あのクソ尼!だから変だと思ったんだ!よし!今から、折伏しに行くぞ!」
「ええっ!?」
「あそこの檀家達が禅宗に対する信仰を失墜させた今、根こそぎ日蓮正宗に全て引っ張り込むんだ!」
「そんな、コバンザメみたいな折伏やめましょうよぉ〜」
「じゃかましい!いっそのこと、あの寺は日蓮正宗で乗っ取ってだなぁ……」
「まあ、落ち着けって。まだ、海老天が残ってるぞ」
 威吹に宥められる藤谷。
「ったく!何でこう女ってヤツぁ、金カネかねばっかなんだ!?」
「1つ言えることは……」
 既につゆを啜る段階まで食い終わっていたカンジが言う。
「少なくとも班長にラブコールを送っている雪女は、そういう類の者ではないということです」
「……締結書にそんなこと書いてあんのか?」
「というよりは、彼女らは“色欲”の妖怪であって、“強欲”の妖怪ではないのです。強欲……金銭欲ですね。つまり、基本的にカネに興味はありません。締結書のどこにも、少なくとも相手の男に金を求めるような記載はありませんよ?その代わり、どのくらいの頻度で“精”を寄越せというのはありますけど……」
「な、なにっ?」
「まあ、ヘタな人間の女と付き合うよりは楽かもしれないねぇ……」
 と、威吹。
「キノを見て御覧なさいよ、と。栗原さんに見事にあしらわれて、大変そうだろ?少なくとも雪女にああいう感じの女はいないよ?」
「そ、そうか?」
「ああ」
「後で、電話してみるかな……」
「おっ!」
「確か、この前送って寄越したビキニショーツの尻の部分(それも内側)に書いてあったような……」
(“色欲”の妖怪って……つまり、痴女ってことか。写真を見る限り、清純そうな人なんだけど……)
(最近の雪女は色んなことやるなぁ……)
(最後にはどんな物を寄越すのか、少し興味があったが……)

 実際に藤谷が盟約を締結したかは【お察しください】。
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“アンドロイドマスター” 「人形達の舞い」

2014-06-17 10:20:10 | アンドロイドマスターシリーズ
[6月16日11:00.仙台市泉区のぞみヶ丘 アリスの研究所 敷島孝夫、アリス・シキシマ、十条伝助]

「ほお……。それでは不妊治療を行うようにしたのか」
「まあ、現実に目を背けてはなりませんね」
 研究所の事務室で、敷島と十条は話をしていた。
「まあ、希望は最後まで捨ててはならんよ。ところで、わしがここまで足を運んだのは、もう1つ理由があってな……」
「何ですか?」
「覚えているかね?この鍵を……」
 十条は鞄の中から、古めかしい黄色の鍵を取り出した。
「覚えていますよ。東京くんだりでしたねぇ……。ウィリーの遺産探しに翻弄されて……。結局、宮城県沖の海底に埋まってるなんて結果が出て、どうしようも無くなったんで、調査は中止になったんでしたっけ」
「ふむ。厳密には中止ではなく、休止なのじゃが。まあ、理由は予算によるものだが、実は政府が海洋調査の予算を付けてくれる手筈になっての」
「えっ!?」
「この前の理事会で、それが明らかになった」
「ということは……」
「政府もウィリーの遺産に目を付けたってことじゃよ。埋まっている場所が日本の領海内である可能性が高く、引き上げればこっちのものじゃろうて……。何しろ、ウィリーは独り者で身寄りなどおらんしな」
 とはいってもアメリカ国籍を持っていたから、場合によっちゃ、アメリカ政府が、
「アメリカ人の遺産なんだから、ウチのもんや、コラー!!」
 なんて言いそうだが……。
「でも、いくら予算が付くといっても、見つかる手立てはあるんですか?『宮城県沖』と一口に言っても、相当広いですよ?ただ単に潜って見つかるものなんでしょうか?」
「政府だって、夢見空で予算を付けるわけが無かろう。ちゃんと、勝算あってのことじゃ」
「へえ……」

[同日14:00.JR仙台駅西口一般車乗降場 敷島、MEIKO、KAITO、初音ミク]

「ただいま帰りました」
「おう、お疲れ。東京収録ご苦労さん。悪かったな。同行できなくて」
「いえ、いいんですよ」
「じゃあ、研究所に戻ろう。乗って乗って」
 車に乗り込む。
「ドクター・ウィリーの遺産探しを再開すると聞きましたが……」
 車が道路に出ると、KAITOが話し掛けてきた。
「ああ。来週な。財団がどういう風に動いたのか、最近フケっ放しだからワケ分からんよ」
「ははは……」
「で、どういう感じでやるの?」
 と、MEIKO。
「エミリーに捜索させるらしいな」
「エミリーに?」
「いくら海の底に沈めたと言っても、その後回収できなきゃ意味が無いだろ?どうやって回収するんだろうって、理事達は考えたらしいな」
 更に続けて言う。
「当初はレーダーで位置情報をと思ったんだけど、それだと別の機関が傍受して横取りされる恐れがある」
「で?」
「エミリーのライブラリの中に、『海の底の箱』にしか見えない画像があって、これじゃないかってことになった。つまり、モノ自体をエミリーに記憶させる。位置情報なんかも、エミリーだけ分かるようにしてるんじゃないかな?」
「でも、どうやってエミリーに覚えさせたんでしょうか?」
「アリスが持参した『嫁入り道具』の中にあったよ。外付け記憶媒体の中に。だから元々はシンディが記憶していたものだと思う」
「なるほど」
「でも、よくアリス博士が許しましたね。ドクター・ウィリーの形見には、あまり触れさせないじゃないですか」
「ああ、まあな……。あいつも少しは丸くなったってことかな……」
 敷島は苦笑いした。
(この前の逆レ○プの詫びだとは口が裂けても言えねぇ……)
 そう思った後で、
「天ぷら食いてぇとか言いやがったけどな、あいつ」
「いいじゃない。食べさせてあげれば……」
「いや、普通の店じゃなくて、カウンターで職人が直接揚げて客に出すヤツね」
「ああ、なるほど」
「大変ですねぇ……」
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