Linkman#41  乱読の後始末

-乱読、精読、積読-

書籍に触発されて「思考と空想」は、知の荒野を駆け巡るのか…

まずは社長がやめなさい  丹羽宇一郎 伊丹敬之(文春文庫)

2010年11月19日 | 本と雑誌

Hitorigaten

 現中国大使が、元学生運動の闘士からモーレツ社員への転換を経て、「戦略的企業集団」である伊藤忠商事の社長時代に著した対談本。
 一橋大学教授・伊丹敬之氏との会話の中には、サラリーマンへの熱いメッセージが随所に込められており、働くことに疲れたときに一読をお薦めする次第…

○志を高くして全体のことを考え、自分が槍や鉄砲なんかで包囲されることを、まぁしゃーねーかと、考える人が出てほしい
○会社の永続性というスパンで考えて、個人は60年かもしれないけれど、会社はもっと長い場合がある
○夢をビジョンに落とし込め:自分の夢を何度も語れ →各々の部下に目標を与える
○組織なんかいじってもたいしたことはないんだ。問題は、それを動かしている人間の心を変えることであり、人間のそういう行動を変えることなのだ
○会社の価値とは何だ。価値というものは金かと、それは全く間違っている
○我々がIT革命をやる、あるいは今その中にあるということは、一つの社内の経営を科学的にするということ
○ポテンシャルはある、しかしアクションはとらないという人たちがいる状況
○スキップワンジェネレーション、アメリカ経験という共通点なおかつアメリカのやり方のままではいけないぞ →決してナショナリストではないけれど
○危機意識を強く持った人は行動が早いです
○要するに海外の風を絶えず感じていないと
○日本人に欠けているのは、そういう気力、迫力、情熱なのです-経営者にとって一番大事なもの
○私はもう二十七、八年定点観測をやっているみたいなものですね:同じ大学で同じ年齢の学生ゼミ


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