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中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

60歳を超えたら起業家としてデビューする!

2014年07月21日 05時54分40秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)184ページ「第3-2-4図 起業希望者及び起業家の年齢別構成の推移」をみましたが、今日は185ページ「第3-2-5図 性別及び年齢別の起業分野」をみます。

下図により、性別及び年齢別の起業分野をみると、性別ごとの違いとして、女性は、男性と比べて子育てや介護等、生活のニーズに根ざした「生活関連サービス業,娯楽業」、また、趣味や前職で特技等を活かした「教育,学習支援業」等の分野での起業が多いことが分かります。

次に、年齢について見ると、60歳以上の起業家については「サービス業」の割合が高くなっていることが分かります。

一方で、若者は、「生活関連サービス業,娯楽業」等のサービス業やITベンチャーに代表される「情報通信業」の割合も高く、新しい流行やトレンド、進展著しいITへの対応力が高いことが特徴といえるようです。

白書は、60歳代の「サービス業」の割合の高さの理由について、それまでの職歴を活かした経営コンサルタントや営業代行等としていますが、中小企業診断士等士業を目指されている方にも、この年代の方が非常に多い印象があります。

専門性と営業力を持って引退後に新人としてデビューする。カッコイイですね!

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アクティブシニアの還暦の祝い!

2014年07月20日 04時54分27秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)183ページ「第3-2-3図 起業希望者及び起業家の性別構成の推移」をみましたが、今日は184ページ「第3-2-4図 起業希望者及び起業家の年齢別構成の推移」をみます。

下図により、起業希望者及び起業家の推移を年齢別に見ると、若者の起業希望者及び起業家の割合が減少している一方で、60歳以上の割合は年々高まっていることが分かります。

この状況について白書は、シニア層は若者に比べて自己資金が豊富であり、社会経験を蓄積しているとともに、退職後も何らかの形で働き続けたいと希望する者が多く、その一つの選択肢として、起業を選ぶ者が存在する。

また、シニア層は起業の動機が明確であり、かつ、その意欲も高いと推察される、としています。

60歳になると、赤いちゃんちゃんこを着て、還暦のお祝いをしますが、これからは、65歳前後の定年退職時に、赤い服を着て新たなビジネスモデルを発表する、このようなアクティブシニアの還暦の祝いが増加するような時代の到来を感じますね。

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事業を興すシーズが見当たらないのでは??

2014年07月19日 05時22分02秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)181ページ「第3-2-1図 起業の担い手」をみましたが、今日は183ページ「第3-2-3図 起業希望者及び起業家の性別構成の推移」をみます。

下図により、起業希望者数と起業家数の変化に関して、性別及び年齢ごとに見ると、近年では、女性の起業希望者の割合が79年以降で最も高くなっているが、起業家における女性の割合は最も低くなっていることが分かります。

この理由について白書は、男性に比べて女性が起業家になる際に、家庭との両立や社会経験の不足等、より多くの困難に直面し、起業を希望していても実際には起業に至らないことが考えられる、としています。

しかしながら、「自分で事業を起こしたい」と考える者が、男女ともにこれほど低いというのは、起業はリスクであり、魅力がないということよりも、事業を興すシーズが見当たらないのではないでしょうか。

そうなると、行政による起業支援は切り口を変えないと、起業希望者は一向に増えないような気がしますね。

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起業分野で行政が何をすべきか??

2014年07月18日 04時30分59秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)175ページ「第3-1-30図 販路開拓を行う際の課題」をみましたが、今日は181ページ「第3-2-1図 起業の担い手」をみます。

下図により、起業希望者を見ると、1997年以降、減少傾向にあり、2007年及び2012年に激減していますが、その一方で、起業家数は大きく変化しておらず、1979年から2012年にかけて緩やかな減少傾向にはあるものの、毎年20万人から30万人の起業家が一貫して誕生していることが分かります。

こうした状況について白書は、起業希望者の減少は「起業大国」を目指す我が国にとって看過しがたい事実であり、早急な対策が求められる。

起業希望者は大きく減少する一方で、起業家数は起業希望者ほど大きく減少していない。この事実にこそ、起業分野で行政が何をすべきかの方向性が隠されていると考えられる、としています。

ということで、この第2章「起業・創業―新たな担い手の創出―」では、起業の担い手の推移を概観した後、起業分野、自営業主の所得を見ていきます。
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白書の事例は積極的に取り込もう!

2014年07月17日 04時37分51秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)172ページ「第3-1-28図 小規模事業者が相談者に期待する能力・素養」をみましたが、今日は175ページ「第3-1-30図 販路開拓を行う際の課題」をみます。

下図により、小規模事業者の販路開拓を行う際の課題を見ると、「新規顧客へのアプローチ方法」、「販売すべきターゲット市場の選定」、「商品・サービスの PR」が多く回答されていることが分かります。

白書は、最大の課題である「新規顧客へのアプローチ方法」については、小規模事業者を一定数集めて国内外の大企業に対して直接売り込む「技術提案型商談会」というようなアプローチが考えられる、としています。

そして、下表が、石川県庁がトヨタグループに向けた「技術提案型商談会」において実施した際に使用されたシートです。

このシートは自動車向けだから参考にならないというのではなく、地域や自社に併せて改良していくことが白書の活用の仕方ではないでしょうか。

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どのような専門知識を持つ相談相手になるのか?

2014年07月16日 04時12分20秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)168ページ「第3-1-27 図 類型ごとの小規模事業者の経営課題」をみましたが、今日は172ページ「第3-1-28 図 小規模事業者が相談者に期待する能力・素養」をみます。

下図により、小規模事業者が経営相談を行うに当たって、相談者に期待する能力・素養を見ると、小規模事業者は、「事業分野における専門的な知識・ノウハウ」、「財務・会計の知識」、「具体的な提案能力」などの専門的な知識や「幅広い人脈やネットワーク」、「人間としての信頼感・秘密保持」などの人間としての能力を求めていることが分かります。

続いて、下図により、小規模事業者の経営課題ごとの相談相手を見ると、小規模事業者の最大の経営課題である「営業・販路開拓」については、「取引先」、「同業種の経営者」、「異業種の経営者」、「知人」に相談している企業が多く、また、公的な支援機関や専門家の中では、「メインバンク」や「商工会・商工会議所」に相談する小規模事業者が多いことが分かります。

これについて白書は、今回のアンケートのサンプルが、三大都市圏に対象が偏っている中で、「商工会・商工会議所」への相談が多いことは、地域における中核的な支援機関(「かかりつけ医」)として、一定の評価ができる、としています。

その一方、白書は触れていませんが、残念ながら、中小企業診断士は相談相手としては存在感が低いことが分かります。

”餅は餅屋に聞け”の言葉通り、中小企業診断士として、どのような専門知識を持つ相談相手になるのか、ここを考えさせられるテーマですね。

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経営者の悩みを改めて確認する!

2014年07月15日 05時03分33秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)161ページ「第3-1-23 図 地域に必要とされていると感じている小規模事業者」をみましたが、今日は168ページ「第3-1-27 図 類型ごとの小規模事業者の経営課題」をみます。

下図により、類型ごとの小規模事業者の経営課題を見ると、「地域型」では、「既存の営業力・販売力の維持強化」と回答する企業が多く、次いで「国内の新規顧客・販路の開拓」となっており、また、「広域型」では、「国内の新規顧客・販路の開拓」と回答する企業が多く、次いで、「既存の営業力・販売力の維持強化」であることが分かります。

これについて白書は、「地域型」は、今ある販売先との関係強化や営業力強化の方が、新規顧客や販路開拓よりも課題となっている、「広域型」は、「地域型」とは逆で、新規顧客や販路開拓の方が、今ある販売先との関係強化や営業力強化よりも課題であることが分かる、としています。

その他の特徴としては、「成長型」では、「人材の確保・育成」を経営課題として回答する企業も多く、組織を成長させるに当たり、人材の確保・育成が課題となっており、全体として、「(日々の)運転資金の確保」や「新商品・新サービスの開発」と回答した企業も見られます。

経営者の悩みは、”営業”、”ヒト”、そして、”カネ”に集約されます。これは今年の白書に限らず、いつ誰に聞いても同じ結果となる、経営者の普遍的な悩みということです。
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地域に必要とされていると感じるか??

2014年07月14日 04時58分16秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)159ページ「第3-1-21図 類型ごとの小規模事業者の女性経営者の割合」をみましたが、今日は161ページ「第 3-1-23 図 地域に必要とされていると感じている小規模事業者」をみます。

下図により、地域に必要とされていると感じるかを聞いた結果を見ると、「地域型」の方が、「広域型」に比べて、地域に必要とされていると感じる割合が高いことが分かります。

次に、地域に必要とされていると感じる具体的な項目を見ると、「地域型」では、「地域で必要とされるモノ・サービスの提供」や「地域内の取引の優先」と回答する企業が多く、「広域型」では、「地域外からの需要獲得」や「地域産業資源の活用」と回答する企業が多いことが分かります。

白書はこの状況について、「地域型」では、より地域に密着した活動を必要とされていると感じており、「広域型」では、域外からの需要獲得によって地域に必要とされていると感じる企業が多い、としています。

当然のことながら、地域に必要とされることは企業にとって不可欠なことですが、これに囚われると、次の一手が遅れてしまう、ここが経営の難しさのように感じますね。

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父親目線での起業は??

2014年07月13日 04時50分12秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)156ページ「第3-1-19図 類型ごとの小規模事業者の創業年」をみましたが、今日は159ページ「第3-1-21図 類型ごとの小規模事業者の女性経営者の割合」をみます。

下図により、類型ごとの小規模事業者の女性経営者の割合を見ると、「地域維持・充実型」では、女性経営者の割合が高いことが分かります。

これについて白書は、女性起業家の創業分野として、子育てや介護等、生活のニーズに根ざした「生活関連サービス業,娯楽業」、「医療,福祉」や趣味・特技等を活かした「教育,学習支援業」等、地域の個人向けのサービス業が多いためであると推察されるとしています。

また、「地域維持・充実型」は、個人事業者が大半であり、夫婦で経営しているケースが多いと考えられる。このことも、女性経営者が多い理由の一つであると考えられる、としています。

日常の当たり前を母親目線で見ることにより、新たなニーズを読み取り、それをビジネスに変換していく、これが女性起業家の強みですが、そう考えると、父親目線での起業もあるような気がします。

いずれにしても、女性経営者からは、その思い切りと行動力を見習わないと行けませんね!

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いかに顔を見せるか!

2014年07月12日 04時28分30秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)152ページ「コラム3-1-4⑨ 個人事業者と法人(資本金1億円以下)の税制の違い」をみましたが、今日は156ページ「第3-1-19図 類型ごとの小規模事業者の創業年」をみます。

下表は、類型ごとの小規模事業者の創業年ですが、これを見ると、「地域維持・充実型」では、高度成長期以前より営業している企業が比較的多く、「広域維持・充実型」では、高度成長期以降に創業した企業が多い、また、「成長型」では、2000年代以降に創業した企業の割合が高く、中でも、「広域成長型」では3割超が 2000年代以降であることが分かります。

この状況について、白書は、「維持・充実型」は、「成長型」に比べて、より長期間事業を持続的に行ってきていることが分かる。

とりわけ、「地域維持・充実型」は、地域に古くから根ざして、地域住民の要望やニーズに応じて、財やサービスを提供するとともに、地域の一員として地域活動に関与してきた、まさに「顔の見える」小規模事業者といえる、としています。

お客様の悩みや相談に対して、親切に対応することで、信頼や安心感が得られる、これが「顔の見える」とすると、この対局に位置するのが「顔が見えない」、サービスマニュアル化ではないでしょうか。

いかなる類型であっても、自社のサービスや商品に対して、いかに顔を見せるか、これが小規模事業者には強く求められてように感じますね!

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個人と法人、起業はどちらがお得??

2014年07月11日 05時01分43秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)151ページ「コラム3-1-4⑦図 小規模事業者(個人事業者・法人)の経営者の年齢」をみましたが、今日は152ページ「コラム3-1-4⑨ 個人事業者と法人(資本金 1 億円以下)の税制の違い」をみます。

下表は、個人事業者と資本金1億円以下の法人の税制の違いを示したものです。

白書によると、単純に税率と課税所得で計算すれば、課税所得が928万円の場合に個人事業者の所得税額と資本金1億円以下法人の法人税が152.64万円で同額となり、この課税所得を下回る場合には、個人
事業者の方が法人よりも税負担が低くなるということです。

次に、一般的な個人事業者と法人のメリット・デメリットをまとめた表を見ると、個人事業者のメリットは、起業の手続きが容易であること、起業に関するコストが少ないことが挙げられる一方、利益が出るほど所得税率が高くなるなどのデメリットも存在しています。

起業を控え、個人にするか、法人にするか、悩んでいる方も多いと思います。

この表にはありませんが、法人のメリットはなんと言っても「信用力」です。起業時にまとまった金額が必要な場合には、法人を選択されるのが良いと思います。

また、法人のデメリットで記載されている3点は、インターネットの普及により、今ではデメリットとは言えない程です。

私も起業の際に、相当勉強しましたが、今でも知らないことの方が圧倒的に多く、この分野の奥深さを感じているところです。

いずれにしても、今回白書で確認したことは、あくまでも「教科書」的なことです。専門書、専門家だけでなく、身近にいる経営者からもノウハウやテクニックを学ぶことも起業準備の一つかもしれませんね。

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経営者の高齢化をいかに乗り越えるか?

2014年07月10日 04時02分52秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)145ページ「第3-1-18図 小規模事業者の類型化をみましたが、今日は151ページ「コラム3-1-4⑦図 小規模事業者(個人事業者・法人)の経営者の年齢」をみます。

小規模事業者の経営者の年齢分布を見ると、法人と比べ、個人事業者の経営者は、70~80代といった高齢でも事業を継続している割合が高いことが分かります。

次に、小規模事業者の今後の事業運営方針を見ると、「事業を自分の代で廃業することもやむを得ない」と回答した個人事業者が3割を超えており、法人に比べて事業の継続が厳しい結果となっていることが分かります。

これについて白書は、背景には、経営環境がますます悪化する中で、事業の将来性がないと判断し、仮に子どもや親族がいても、自分の代で事業を閉じようと考えている高齢経営者が多いのではないかということが推察される、としています。

日本は課題先進国として、経営者の高齢化等により次世代に承継されずに逸失してしまうリスクを回避する方法を解決することが求められている、と考えたいですね。

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”バラマキ”と呼ばれないためにも・・・

2014年07月09日 04時38分30秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)141ページ「第3-1-14図 従業員規模別の商品の販売地域」をみましたが、今日は145ページ「第3-1-18図 小規模事業者の類型化」をみます。

今年の白書では、小規模事業者を「地域需要志向型」と「広域需要志向型」、「維持・充実型」と「成長型」に分類しています。

これをまとめると、小規模事業者は、「地域需要志向型」と「広域需要志向型」の割合、そして、「維持・充実型」と「成長型」の割合がともに約8:2となっていることが分かります。

これについて、白書は、これまでの中小企業基本法では、1999年の改正時に、「成長発展」する中小企業を支援するとされてきた。

今回、2014年3月7日に閣議決定された、小規模企業振興基本法案においては、中小企業基本法の基本理念である「成長発展」のみならず、技術やノウハウの向上、安定的な雇用の維持等を含む「事業の持続的な発展」を位置付けることとなった、としています。

先日、「小規模事業者持続化補助金」の採択が発表になり、1万を超える事業が採択されています。

支援施策の中には、政策的というよりも対策的なものが少なくなく、後者は俗に”バラマキ”と呼ばれますが、そう呼ばれないためにも、公募時にいくら貰えるとかではなく、施策の背景には、こういう仮説があり、数値で裏付けを取り、支援施策に繋げているということを力説すべきと感じますね。

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誰に、何を、どのように販売するのか!

2014年07月08日 04時19分48秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)139ページ「第3-1-11図 従業員規模別の女性雇用者割合」をみましたが、今日は141ページ「第3-1-14図 従業員規模別の商品の販売地域」をみます。

下図により、従業員規模別の商品の販売地域を見ると、従業員規模が小さい企業ほど、「同一市町村」、「近隣市町村」、「同一県内」と地域内での販売が多く、域内の資金循環に貢献していることが分かります。

白書は、これについて、小規模事業者は、商圏が限定されているが故に、人口減少による商圏の需要縮小や大規模小売店舗の進出等の影響を受けやすいともいえる、としています。

起業の相談を受ける際に、ターゲットが曖昧なことがあります。業種業態によって商圏は変わりますが、誰に、何を、どのように販売するのか、という基本コンセプトを洗練させないと商売は難しいと言えますね!

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女性と高齢者の強みを活かす!

2014年07月07日 04時58分11秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)137ページ「第3-1-9図 三大都市圏と地方圏における規模別の従業者割合の比較」をみましたが、今日は139ページ「第3-1-11図 従業員規模別の女性雇用者割合」をみます。

下図により、従業員規模別の女性雇用者割合を見ると、女性の雇用者割合は従業員規模が小さい企業ほど高くなっており、小規模事業者は女性の雇用に貢献していることが分かります。

次に、従業員規模別の65歳以上の雇用者割合を見ると、従業員規模が小さい企業ほど65歳以上の雇用者の割合は高くなっており、高齢者の雇用にも貢献していることが分かります。

白書は、この状況について、小規模事業者は「高齢化雇用の受け皿」としての役割も有している反面、小規模事業者の従業員が高齢化しているともいえ、経営者の高齢化だけでなく、従業員についても今後を担う若い世代が不足しているともいえる、としています。

男性や若年者の雇用が難しいためやむを得なくと考えるのではなく、女性と高齢者の強みを活かした事業活動や職場環境を形成することが、小規模事業者に求められていると考えなければならないような気もしますね。

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