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中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

3割は起業を断念しそうになっている!

2014年08月05日 04時55分43秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)207ページ「第3-2-24図 起業に掛かった費用」をみましたが、今日は210ページ「第3-2-28図 起業家が起業を断念しそうになった経験の有無」をみます。

下図により、起業を断念しそうになった経験の有無を見ると、全体としては、起業家のうち、約3割が起業を断念しそうになった経験を持つことが分かります。

仔細に見ると、シニアにおいては全体平均よりも若干断念しそうになった経験を有する割合が低い一方で、女性や若者で高く、白書はこの状況について、女性や若者は、社会経験も少なく、手元の資金も少ないことがその一因ではないかと考えられる、としています。

では、実際に起業を断念しそうになった経験がある起業家は、どのような課題に直面しているのでしょうか。明日、見ていきます!

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美しい貸借対照表を目指す!

2014年08月04日 05時01分13秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)205ページ「第3-2-22図 起業準備者が直面している課題」をみましたが、今日は207ページ「第3-2-24図 起業に掛かった費用」をみます。

下図により、起業に掛かった費用を見ると、全体として、0万円超~50万円以下と200万円超~500万円以下を選択する割合が高く、それぞれ約2割存在していることが分かります。

女性や若者、シニアの特徴を見ると、女性や若者においては、比較的低額な費用で開業する傾向がありますが、シニアは高額な費用での起業も多く、1,000万円以上の費用をかけて開業する割合が2割弱存在することが分かります。

次に、自己資金の持ち出しについて見ると、起業に掛かった費用と同様の傾向があり、女性や若者は低額である一方で、シニアが最も高いことが分かります。

昨日の「起業準備者が直面している課題」で見られたとおり、シニアは退職金や長年の貯蓄を原資に起業をする者が多いことが推察されます。

起業に掛かった費用は資本金と見なして良いと思いますが、設立時の資本金が1,000万円以上だと、初年度から消費税が課税されてしまいます。

よって、資本金は必要最低限として、当期利益で資本金を積み上げていった方が、節税にもなりますし、何よりも美しい貸借対照表になると思います!

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シニア起業者は「資金調達」が課題である!

2014年08月03日 05時00分00秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)203ページ「第3-2-21図 具体的な起業の準備に踏み切ったきっかけ」をみましたが、今日は205ページ「第3-2-22図 起業準備者が直面している課題」をみます。

白書は、起業準備者とは、あと一つのステージを上がれば起業家になれるという意味で、起業家に最も近い存在であるとしています。

これを踏まえ、起業準備者が直面している課題を見ると、全体として、起業準備者になると、初期起業準備者に比べ、課題が「特にない」と回答する割合が低下しており、ステージが進むごとに何かしらの課題に直面するようになってきていることが分かります。

具体的には、「経営知識」や「専門知識」、「資金調達」を課題とする割合は初期起業準備者と同様に高い割合を占めている一方で、「家族の理解・協力」の割合が上がっており、白書はこの状況について、具体的な起業の準備を行う上で、家族からの理解を得る必要性が浮き彫りになっている、としています。

また、女性は比較的、生活のニーズに根ざした、開業費用を抑えた小さな起業を行う傾向がありますが、その一方、シニアは「資金調達」を課題として挙げる割合が相対的に高くなっています。

以前、シニア起業者から、自分の夢を叶えるために退職金を投入したが、足りないので何とかならないかという相談を受けたことがありますが、シニアも女性のように小さな起業から始めることが大事なのかもしれませんね。

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勢いだけで起業しない!

2014年08月02日 05時00分00秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)202ページ「第3-2-20図 初期起業準備者が直面している課題」をみましたが、今日は203ページ「第3-2-21図 具体的な起業の準備に踏み切ったきっかけ」をみます。

下図により、実際に具体的な起業の準備に踏み切ったきっかけを見ると、「働き口(収入)を得る必要」、「周囲の人の勧め・誘い」、「一緒に起業する仲間の存在」を回答する割合が高いことが分かります。

女性の特徴としては、「周囲の人の勧め・誘い」、「一緒に起業する仲間の存在」とともに、「資格の取得」、「家庭環境の変化(結婚、離婚、出産等)」と回答する者の割合が比較的高く、若者は、「周囲の人の勧め・誘い」、「一緒に起業する仲間の存在」と回答する者が多く、シニアは、「退職」を挙げる者が多くなっています。

このようにライフステージに応じて傾向が見られることから、年齢の流れや勢いで起業するのも良いですが、それでは差別化することが難しいように感じます。

選択肢の中で、回答率が最も低いのが「取引先や親会社からの要請」ですが、これが最も事業として成功する可能性を高くさせます。

つまり、自分の経験や能力のどの部分にビジネスとしてのニーズがあるのか、これを掘り起こすことができれば、起業の成功確率は高まるということです!

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起業時に「創業スクール」でしっかり学ぼう!

2014年08月01日 04時42分34秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)201ページ「第3-2-19図 起業の準備に踏み切らない理由」をみましたが、今日は202ページ「第3-2-20図 初期起業準備者が直面している課題」をみます。

下図により、初期起業準備者が直面する課題を見ると、「特にない」を選択する割合が最も大きいことが分かります。

白書によると、これは、初期起業準備者は起業に向けた具体的な準備をしていない段階であるためとのことですが、しかしながら、初期起業準備者の段階でも、「経営知識」や「専門知識」が課題であると回答する割合が2割弱存在するし、また、資金調達を課題としていると回答する割合も約1割存在していることも分かります。

また、この段階では、女性や若者、シニアの割合に大きな差異は見られないことから、白書は、この時期に求められる支援は、「経営知識」や「資金調達」方法等を教える「創業スクール」のような支援や、起業を志す若者達が互いに情報交換や相談し合えるような交流会等を行うことで、起業に向けたモチベーションを高めていくような支援が必要としています。

私はサラリーマン時代に財務・会計を経験していたので、仕訳から始まる経理や決算には抵抗感はなかったですが、社長の中には、決算書類を全く読めない方も少なくありません。

自社の経営活動が決算書にどのように表れてくるのかが分かるようになると、企業の動脈である現金の流れが分かるようになるので、起業時に「創業スクール」で経営知識をしっかり学ぶことをオススメします!

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起業するベストなタイミングを待つ!

2014年07月31日 05時08分06秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)199ページ「第3-2-17図 起業のパターン」をみましたが、今日は201ページ「第3-2-19図 起業の準備に踏み切らない理由」をみます。

下図により、起業の準備に踏み切らない理由を見ると、全体として、「収入、やりがい、プライベートの面で現状に満足している」、「事業失敗時のリスクを考えると、起業の準備に踏み出せない」を選択する割合が起業を踏み出さない理由として高くなっていることが分かります。

仔細に特徴に見ると、女性は「自身のやりたいことの実現方法がわからない」、 若者は「周囲に自営業者や起業家がいないので「起業」することに現実味がない」、シニアは、「事業失敗時のリスクを考えると起業の準備に踏み出せない」となっています。

白書はこの状況について、起業に伴うリスクを低減する必要があることはいうまでもないが、「ハイリスクハイリターンな起業」ばかりではなく、小さく事業を始めて、失敗しても損害を最小限にとどめるような「小さな起業」も立派な起業であるというメッセージを打ち出していく必要があるのではないかとしています。

私は個人的に「自分の「やりたいこと」をどうしたら事業化できるか分からない」の相談に乗るのが非常に好きです。

その方法としては、やりたいことを整理してあげ、自分では気がつかない強みや弱みを掘り起こしてあげるという作業です。時間を置いて何度か見直すことにより、一貫性のあるビジネスモデルが構築できるようになります。

ビジネスモデルはじっくりと組み、起業するベストなタイミングを待つ!
これが「小さな起業」であっても重要と思います!

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資金と時間の流れを学ぶ!

2014年07月30日 04時49分49秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)198ページ「第3-2-16図 起業家が感じる不安」をみましたが、今日は199ページ「第3-2-17図 起業のパターン」をみます。

下図により、起業のパターンを見ると、全体として、「前職で勤務していた企業を退職し、その企業とは関係を持たない形で起業」が5割近くを占め、「前職で勤務していた企業は退職したが、その企業との関係を保ちつつ独立して起業」が次に高いことが分かります。

白書は、女性や若者、シニアとの起業パターンの違いについて検討していますが、女性の特徴として、「他社での勤務経験はなく、独自に起業」を選択する割合が相対的に高いことに注目しています。

そこで、女性、とりわけ主婦等の職務経験が乏しい者が起業を成功させるためには、その経験不足を補うような、例えば「創業スクール」のような起業を支援する取組が必要と考えられる、としています。

起業スクールとは、全国300か所で行われ、創業支援の専門家による起業・創業に必要なノウハウを詰め込んだカリキュラム・テキストを使用して、地域の支援機関が起業・創業を支援する制度のことです。

起業する業務に勤務経験があれば、仕事や営業のノウハウに加えて、この時期はカネがなくて当然という期間を通じた資金の流れも分かります。また、繁閑の時間の流れが分かっていると、閑散期を充実した休みとすることができます。

「他社での勤務経験はなく、独自に起業」は現状や将来に対して不安になることが多いので、起業スクール等を通じて、同業種の先輩から資金と時間の流れを学ぶことができると良いですね!

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楽観的という考え方が成功の鍵!?

2014年07月29日 04時54分01秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)197ページ「第3-2-15図 起業の段階ごとに抱く不安」をみましたが、今日は198ページ「第3-2-16図 起業家が感じる不安」をみます。

下図により、起業家の不安を見ると、全体として、「収入の減少・生活の不安定化」、「事業の成否」、「社会保障(医療保険・年金等)」が高い割合を占めていますが、とりわけ、若者は、全ての項目について不安を感じる割合が高く、シニアは、不安を感じる割合が少ないことが分かります。

これについて白書は、若者ほど社会経験が少なく、また、その後の人生も長いことから、収入や社会保障、失敗した場合のリスク等に不安を感じる者が多いということが推察される、としています。

事業の成否について不安を抱える方も多いですが、稲森和夫氏は『生き方』の中で、「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」と述べています。

確かに周りの経営者を見ても、楽観的に構想し、実行している方は成長の確率と速度が高いように感じているので、楽観的という考え方が成功の一つの鍵のような気がします!

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本来の悩むべき不安と向き合う!

2014年07月28日 05時18分16秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)196ページ「第3-2-14図 起業を志した理由」をみましたが、今日は197ページ「第3-2-15図 起業の段階ごとに抱く不安」をみます。

下図により、起業の段階ごとに、起業に関してどのような不安に直面するかを見ると、全ての段階に共通して、「収入の減少、生活の不安定化」、「事業に失敗した時の負債の返済(借入金の返済、個人保証)」と回答する割合が高いことが分かります。

そして、起業の段階が進展するごとに、感じる不安の変化を見ると、段階が進むごとに、「事業の成否」に不安を感じる者が増え、事業を実際に開始した場合の具体的な不安が増加する傾向にあります。

また一方で、「自分の能力・知識・経験のなさ」と回答する割合は減少しており、起業の初期段階におけるこうした漠然とした不安が起業の段階が進展するにつれて減っていくことが分かります。

この図を踏まえて確実に言えることは、「収入の減少、生活の不安定化」と「事業に失敗した時の負債の返済」は、事前に”入念”な準備を行うことで回避することができると言うことです。

創業当初は想定以上の出費が伴う上、事業が計画通りに行ったとしても、売上の現金化には一定の時間を要することから、手持ち資金が大きく減少します。

こうなると、経営者は資金繰りに追われ、本来の仕事ができなくなる悪循環に陥ってしまいます。

不安が現実にならないためにも、年商なら1年分以上、収入なら3年分を目途に創業前に確保しておく。これくらい”入念”の準備があれば、本来の悩むべき不安と向き合えると思います!
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起業は前向きな気持ちで!!

2014年07月27日 04時39分40秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)193ページ「第3-2-13図 起業を意識したきっかけ」をみましたが、今日は196ページ「第3-2-14図 起業を志した理由」をみます。

下図により、起業を志した理由を見ると、全般的に、「自分の裁量で仕事がしたいから」、「年齢に関係なく働くことができるから」、「仕事を通じて自己実現を図るため」と回答する割合が高い一方で、「就職先がないため」、「職場の賃金が不満だったため」と回答する割合は低いことが分かります。

また、女性起業家の特徴として、「性別に関係なく働くことができるから」、「趣味や特技を活かすため」、「家族や子育て、介護をしながら働けるため」を選択する割合が高く、昔の職務経験や趣味を通して培った技能を活かして、家事と両立しながら起業する傾向が見えきます。

白書は、この結果について、我が国においては、現状の就労環境への不満を理由とする消極的な起業に比べて、裁量労働や自己実現といった積極的な理由により起業を志す割合が高いことが分かる、としています。

いずれにしても、「職場の見通しが暗い」、「職場の賃金が不満だった」、「就職先がない」というマイナスな理由からの出発しているのであれば、気持ちを前向きに変えなくてはなりませんね。

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収入を目的として起業するのも良いが・・・

2014年07月26日 04時51分24秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)190ページ「第3-2-10図 起業環境の国際比較」をみましたが、今日は193ページ「第3-2-13図 起業を意識したきっかけ(複数回答)」をみます。

下図により、起業を意識したきっかけを見ると、全体として、「働き口(収入)を得る必要」が高くなっていますが、女性や若者、シニアごとに詳細に見ると、女性は、「時間的余裕(介護や子育て等が一段落)」や「家庭環境の変化(結婚・離婚、出産等)」といった家庭面に関する要因を挙げる者が多く、若者の特徴として、「周囲の起業家の影響」や「本やテレビ、インターネット等の影響」を受ける者が多く、シニアは退職を期に起業を意識する者が多くなっていることが分かります。

これについて白書は、女性の起業は、家庭とのバランスや両立を求められる度合いが強いことが推察され、若者は身の回りの環境に敏感に反応する傾向があり、シニアは、退職後の第二の人生、すなわちセカンドライフの選択肢の一つとしての起業の役割が高い、としています。

起業の動機づけは人それぞれだと思いますが、私は、収入を目的とすると、仕事がつまらなくなるような気がします。

そこで、収入は提供したサービスに対する対価と考え、ひたすら品質を高めることに注力する。すると、そういう仕事は、不思議と収入も高まってきます。

なかには思惑通り収入が得られない仕事もありますが、これらも踏まえて、コツコツやるのが起業の楽しさなのかもしれませんね!

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起業手続きはムダな時間である!

2014年07月25日 04時47分17秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)188ページ「第3-2-8図 自営業の選好度」をみましたが、今日は190ページ「第3-2-10図 起業環境の国際比較」をみます。

世界銀行が行なった起業環境に関する国際比較によれば、開業に要する手続き、時間、コストを総合的に評価した場合、日本の起業環境は総合順位で120位であることが分かります。

120位というのは、「ASEAN+3」の13ヶ国中では7位、OECD34か国の中では31位と極めて低位に位置している。

白書はこの状況について、起業環境といっても、会社設立に必要な手続きや開業コストを比較しているため、個人事業者の起業に対しては必ずしも当てはまらないものの、「起業大国」を目指す我が国にとって看過しがたい結果といえるとしています。

日本の現状を見ると、定款認証はなぜ公証役場で行わなければならないのかよく分からないし、資本金の払い込みは、残高証明ではダメで、自分で自分の個人口座に資本金の額を振り込まなければなりません。

このような手続きの多さに加えて、それぞれの建物が離れていて、その上、不便な場所にあることも多いので、一日で廻れる数には限界があります。

そのようなことで起業を断念したりしませんが、ムダな時間であることに変わりはないと言えますね!

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多額の報酬を貰うことが悪というイメージ

2014年07月24日 04時51分58秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)187ページ「第3-2-7図 各国の開廃業率」をみましたが、今日は188ページ「第3-2-8図 自営業の選好度」をみます。

下図により、OECDが行なった起業家精神に関する調査をみると、我が国は、欧米諸国に比べて、自営業を選好する割合が低いことが分かります。

この理由として、国際的な起業に関する意識調査の結果を見ると、我が国は、欧米諸国に比べて、周囲の起業家との接点が少なく、事業機会や知識・能力・経験も乏しく、さらに、起業家の地位や職業選択に対する評価も低いことが分ります。

この理由や対策について白書は触れていませんが、全ての項目でこれほど差がある理由の一つは、経営者に対する報酬の考え方ではないでしょうか。

先日、1億円以上の役員報酬を得た人数は190社の356人であることが報道されましたが、豊田社長の報酬がゴーン社長よりも低い現状にある通り、多額の報酬を貰うことが悪というイメージを払拭させることも必要な気がしますね。

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開業率の集計方法に問題あり!

2014年07月23日 05時24分58秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)186ページ「第3-2-6図 自営業主の個人所得の推移」をみましたが、今日は187ページ「第3-2-7図 各国の開廃業率」をみます。

下図は、欧米諸国と我が国の開業率・廃業率を比較したものですが、これを見ると、我が国の開業率・廃業率は、欧米の半分又はそれ以下となっており、産業の新陳代謝が進んでいないことが分かります。

政府は、現在、「開業率・廃業率10%台」を目指すという成果目標を掲げていますが、これについて白書は、集計方法に留意点があるとしています。

それはどのようなことかというと、現状は、当該開業率・廃業率は雇用保険を締結している有雇用の事業所数をもとに集計されており、従業員のいない事業所は含まれていない。

しかしながら、我が国を真の「起業大国」にしていくためには、雇用の維持拡大につながる有雇用の事業所数を増やしていくことのみならず、従業員のいない事業所を増やしていくことも併せて必要である。

なぜならば、雇用の維持拡大については、従業員のいない個人事業者、会社であっても、当該経営者については自らを雇用しているといえるし、また、こうした従業員のいない個人事業者、会社が成長していく過程で、従業員を雇い有雇用になっていく可能性も十分にあり、その「種」をしっかりと育てていくことが、我が国を「起業大国」に導くと考えるから、としています。

要するに、開業時に税務署に「開業届出書」を提出しますが、開業率を発表しているのが、厚生労働省の「雇用保険事業年報」であることから、保険関係の成立を起点としているため、単純な開業の合計ではないということです。

このような集計の考え方の違いはあったとしても、日本と欧米諸国とでは起業家精神が異なるようです。これについて明日見ていきます!

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何のために起業するのか?

2014年07月22日 04時14分26秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)185ページ「第3-2-5図 性別及び年齢別の起業分野」をみましたが、今日は186ページ「第3-2-6図 自営業主の個人所得の推移」をみます。

下図により、自営業主の個人所得の推移を見ると、個人所得は年々減少し、直近の2012年では100万円未満が3割超、200万円未満が5割超を占め、300万円未満になると実に7割を占めていることが分かります。

これについて白書は、自営業主の所得が年々減少傾向にあり、このことが、起業して自営業主になりたいと考える起業希望者の数が減少していることの一因となっていると推察される、としています。

独立するのは簡単ですが、起業したそのビジネスモデルで収入を稼ぐことの難しさを象徴する調査結果と思います。

何のために起業するのか?この動機を自問し、それが現状の収入に対する不満等経済的なものであれば、思い直した方が良いという根拠になりますね。

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