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中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

人口減少地域に多い小規模事業者

2014年07月06日 06時33分03秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)131ページ「第3-1-6図 規模別都道府県別開業・廃業件数」をみましたが、今日は137ページ「第3-1-9図 三大都市圏と地方圏における規模別の従業者割合の比較」をみます。

下図により、小規模事業者の三大都市圏と地方圏における規模別の従業者割合の比較を見ると、地方圏での小規模事業者の従業者数割合は三大都市圏での小規模事業者の従業者数割合よりも多くなっており、地方圏ほど小規模事業者が雇用を担っていることが分かります。

これを踏まえ、2005年から2010年にかけての人口増加率上位5都県と人口減少率上位5県の規模別の従業者割合の比較を見ると、人口減少率が高い県ほど、小規模事業者の従業者割合が高く、人口が減少している地域における雇用の受け皿として小規模事業者が果たす役割は大きいことが分かります。

白書はこれについて、人口減少による需要縮小が起こりやすい地域に小規模事業者が多く、それだけ小規模事業者の経営環境は厳しいということを意味する、としています。

過疎化が進展している地域では、小規模事業者の衰退の原因が、大企業の撤退であることが散見されます。雇用創出を目的に進出した場合は、大企業はその責任を、そして、地域はそのメリットを受けている間に、撤退に備えた危機管理を考慮しなくてはならない、ということかもしれませんね。

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開業率が高い県はどこだろうか??

2014年07月05日 04時17分57秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)131ページ「第3-1-4図 小規模事業者の業種」をみましたが、今日は133ページ「第3-1-6図 規模別都道府県別開業・廃業件数」をみます。

下図は、2009年から2012年にかけての都道府県別規模別の開業・廃業件数を示したものですが、これを見ると、企業数の大きい東京都、大阪府、愛知県及びその周辺府県、さらには北海道、福岡県で企業数が大きく減少していることが分かります。

これを踏まえ、都道府県別の小規模事業者の開廃業率を見ると、沖縄県、宮崎県、東京都、福岡県、大阪府、兵庫県、神奈川県、愛知県の順で小規模事業者の開業率が高くなっていることが分かります。

この理由について白書は、人口が増加している都府県やその周辺県で開業率が高い傾向にあることが分かる。

また、最も開業率の高い沖縄県については、「低い所得水準や高い失業率の一方で、所得の増加と社会的貢献を目的とした強い達成意識を背景に、相互扶助の精神や共同体意識が残る沖縄社会は、相対的に親族・知人等に依存した自営業の選択を容認する環境にある、としています。

起業する動機の一つに現状の所得への不満足が挙げられますが、実際に起業すると、社会的貢献を目的にしないと所得は得られないという普遍の原理がここでも見られる訳です。

また、都道府県別の廃業率をみると、開業率が高い上記の都府県は廃業率も高くなっています。これは開業理由にある親族・知人等に依存した自営業を選択しているが故の見通しの甘い経営計画の結果のようにも感じますね。

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開業、廃業から見る新陳代謝!

2014年07月04日 04時39分51秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)127ページ「第3-1-1図 企業規模別の企業数及び従業者数」をみましたが、今日は131ページ「第3-1-4図 小規模事業者の業種」をみます。

下図により、小規模事業者の業種を見ると、小規模事業者は、「小売業」、「宿泊業,飲食サービス業」、「建設業」の順に多いことが分かります。

これを踏まえ、下図により、2009年から2012年にかけての中小企業の規模別業種別開業・廃業件数を見ると、開業・廃業のほとんどが小規模事業者によるものとなっており、「小売業」、「宿泊業,飲食サービス業」、「建設業」で企業数が大きく減少していることが分かります。

白書は「医療,福祉」は廃業とほぼ同数の開業が起こっており、高齢化社会の進展に合わせる形で、企業数・雇用者数共に増えてきていることが推察される、と注目しています。

開業が多い反面、廃業も多くなるというのは、活発な新陳代謝の結果ですが、「医療,福祉」についても、その数が多くなることで、産業としての地位を築いていくのでしょうね。

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「吹けば飛ぶような会社」と言われるが・・・

2014年07月03日 04時54分07秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)138ページ「第2-2-20図 地域活性化の切り札となる地域資源」をみましたが、今日は127ページ「第3-1-1図 企業規模別の企業数及び従業者数」をみます。

下図の通り、小規模事業者は、我が国の企業数の約87%、従業者数の約26%を占めています。

しかしながら、下図を見ると、中小企業の数は、長期にわたり減少傾向で推移していることが分かります。

子細に見ると、2009年から2012年の3年間で中小企業の数は約35万者減少しており、その中でも、小規模事業者は約32万者減少しています。

また、2009年から 2012年にかけての減少率を見ても、中規模企業は▲4.8%、小規模事業者は▲8.8%と小規模事業者の減少率の方が大きくなっています。

零細企業はしばしば「吹けば飛ぶような会社」と言われますが、小規模事業者は経済・社会構造変化の影響を受けやすい現実をこの数字から直視できますね。

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オンリーワンの切り札に気が付いた時に!

2014年07月02日 04時58分04秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)133ページ「第2-2-19図 商店街の抱える課題」をみましたが、今日は138ページ「第2-2-20図 地域活性化の切り札となる地域資源」をみます。

下図は、中小企業庁が2013年11月に委託した「自治体の中小企業支援の実態に関する調査」ですが、これを見ると、都道府県では「産業基盤」と回答した割合が高く、市区町村では「農水産品」、「観光資源」と回答した割合が多いことが分かります。

「地域活性化の切り札」となる地域資源が「特にない」と回答した都道府県はなく、市区町村でも1割未満であるなど、ほとんどの自治体では、「地域活性化の切り札」となりうる地域資源はあると認識しています。

中小企業地域産業資源活用促進法に基づき、地域資源として各都道府県が指定している件数は、2014年2月末時点で、13,780件となっていることから、地域特有の名産品や、地域のシンボルとなる自然や文化財を活用した地域活性化が期待できます。

現場では地域資源が多すぎると方向性がまとまらず先に進まないことが少なくありません。

よって、上記のアンケートで「特にない」と回答した地域の方が、そのオンリーワンの切り札に気が付いた時に大きく伸長する可能性が非常に高いと思いますね!

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商店街の抱える課題とは??

2014年07月01日 05時06分05秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)132ページ「第2-2-18図 商店街の空き店舗率の推移」をみましたが、今日は133ページ「第2-2-19図 商店街の抱える課題」をみます。

下図は、商店街振興組合に聞いた商店街の抱える課題を示したものですが、これを見ると、「経営者の高齢化による後継問題」、次いで「集客力が高い・話題性のある店舗/業種が少ない又はない」、「店舗等の老朽化」、「商圏人口の減少」、「大型店との競合」の順となっていることが分かります。

この課題について白書は、商店街振興組合等による適切なマネジメントにより、解決できる可能性もあるとして、以下の2事例を紹介しています。

□「経営者の高齢化による後継問題」については、自治体や商工会などの協力を得ながら、地域活性化などを行うことにより、空き店舗の解消と若者の商店街への出店を促進した。→三条中央商店街(新潟県)

□「集客力が高い・話題性のある店舗/業種が少ない又はない」、「店舗等の老朽化」については、長期間老朽化して空き店舗となっていたビルを「賃貸ビル」として改装し、1階に知名度の高い海外輸入食材店を入居させたことで、新たな集客が生まれ、商店街の活性化につながった。→魚町商店街(福岡県)

商店街の成功事例と言えば、高松の丸亀商店街が有名ですが、第三者による一時的な解決ではなく、強いリーダーによる自発的な解決がなされるようになると、これらの問題が解決するのかもしれませんね。

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急増する商店街の空き店舗率!

2014年06月30日 04時18分29秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)129ページ「事例 2-2-1:山形県東根市「県全体で人口減少が進む中、子育て支援等により、人口増加に成功した自治体」をみましたが、今日は132ページ「第2-2-18図 商店街の空き店舗率の推移」をみます。

下図は、商店街の空き店舗率の推移を示したものですが、これを見ると、商店街の空き店舗の割合は、2003年に7.3%であったのが、2012年には14%を超えており、商店街はますますその活力を失っていることが分かります。

白書はこの理由について、百貨店の台頭、1998年に成立した「まちづくり三法」の一部である「大規模小売店舗立地法」、モータリゼーションの進展、郊外への大規模小売店舗の出店、さらに情報技術の進展によるEC市場の拡大としています。

また、店舗数が減少した結果、アーケードの維持・修繕費を賄えなくなって、アーケードが消滅の危機に陥っている商店街やアーケードを建設した際の融資が返せなくなり自己破産した商店街振興組合は、地域を問わず存在しているとあります。

では、商店街が抱えている課題は何でしょうか。明日、詳しく見ていきます!

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トップの的確で明確なビジョン

2014年06月29日 04時27分41秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)120ページ「第2-2-9図 都道府県別人口増加率(2005-2010年)」をみましたが、今日は129ページ「事例 2-2-1:山形県東根市「県全体で人口減少が進む中、子育て支援等により、人口増加に成功した自治体」」をみます。

白書によると、少子高齢化が全国的に進展する中で、山形県東根市は、県内35市町村で唯一、2005年から2010年にかけて人口が増加している自治体とのことです。

この東根市は、「子育てするなら東根市」というキャッチフレーズのもと、2005年に開設した屋内型の遊び場のある「さくらんぼタントクルセンター【写真】」を拠点に、2008年度からは、従来の子育て関連事業を大幅に拡充した「子育て応援5つ星事業」を実施、妊産婦の検診費用助成の拡充、未就学児の医療費無料化、小学生の入院医療費無料化などを通じて、市内子育て環境の整備を図るなど、様々な支援策を展開してきたとあります。

さらに、現在では、2016年4月の開校に向け、山形県初の県立中高一貫校の整備が進められているようです。

この取り組みから、トップがビジョンを明確にして、それをキャッチフレーズにすることで、コンセプトが共有され、一連の具体策に繋がっていくことが確認できることから、トップの的確で明確なビジョンの重要性を感じますね!

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地域における人口減少の理由

2014年06月28日 04時34分55秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)119ページ「コラム2-2-1図 九州と北陸の人口移動(2012年)」をみましたが、今日は120ページ「第2-2-9図 都道府県別人口増加率(2005-2010年)」をみます。

下図は、厚生労働省の「人口動態統計」により中小企業庁が作成した2005年から 2010年にかけての都道府県別人口増減率を自然増加率と社会増加率に分けて見たもので、これを見ると、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、滋賀県、大阪府、福岡県で社会増加が起こっており、福岡県を除いて、三大都市圏及びその周辺都市で人口の社会増加が起こっていることが分かります。

白書は、地方圏は社会移動により、15-29歳の若者が男女共に流出しており、大幅な人口の社会減少が起こっている。また、若者、とりわけ若年女性が流出することにより、15-49歳女性人口割合が下がり、高齢比率は増加する。その結果、出生数が下がり、死亡数が増加するため、人口の自然減少が起こることとなる、としています。

このように、社会減少と自然減少の「ダブルの人口減少」により、地方圏の人口減少はそのスピードを増しており、事態は極めて深刻といえますが、このような状況を克服している地域があるので、明日はそれを見ていきます!

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福岡県と石川県の人口の動き

2014年06月27日 04時54分27秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)115ページ「第2-2-5図 自治体の地域が抱える課題への取組内容」をみましたが、今日は119ページ「コラム2-2-1図 九州と北陸の人口移動(2012年)」をみます。

白書は、地域の人口減少・少子高齢化、とりわけ、東京圏への人口の一極集中を取り上げていますが、その一方で、福岡県と石川県の人口の動きについてもコラムで注目しています。

九州の中心地である福岡県は、東京圏には人口が流出していますが、福岡県以外の九州やその他の地域からその流出をはるかに超える人口流入が起こっており、合計すると社会移動により人口が増加しています。

一方で、北陸の中心地である石川県は、石川県以外の北陸からは人口が流入していますが、東京圏やその他の地域に対しては人口の流出が起こっており、合計すると社会移動により人口が減少していることが分かります。

福岡県のように九州の他の地域から人口が流入することを「ストロー効果」と言いますが、石川県は新幹線の開業を控え、今後、人口の動きが注目されると思います。

また、東京圏への人口の一極集中をみても、地方の人口の流れにいくつかのパターンがあるということが分かり、このような着眼点が白書の面白さと感じますね。

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地域活性化の「鍵」は内部にある!

2014年06月26日 05時01分53秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)113ページ「第2-2-3図 地域が抱える課題への対応状況(中小企業・小規模事業者)」をみましたが、今日は115ページ「第2-2-5図 自治体の地域が抱える課題への取組内容」をみます。

下図は、中小企業庁の委託により三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2013年11月に実施した「自治体の中小企業支援の実態に関する調査」ですが、これを見ると、都道府県では「企業誘致」などによる外部の需要を獲得することで、地域が抱える課題に対応しようとしているのに対し、市区町村では、「観光客の誘致」、「商店街活性化」、「地域ブランドの発掘・育成」などの内部からの需要創造型の施策により、地域が抱える課題に対応しようとしていることが分かります。

次に、自治体の地域が抱える課題への取組に対する中小企業からの認知度を見ると、「よく分からない」と回答した中小企業が最も多く、「取り組んでいない」と答えた中小企業も約1割おり、自治体の地域が抱える課題への取組に対する認知度は低いことが分かります。

白書はこの状況について、今ある中小企業・小規模事業者の活力をどう活用していくか、今ある地域資源や地域ブランドをどう活用していくか、地域活性化の「鍵」は外部ではなく、むしろ内部にこそあるのではないかということに、市区町村を中心に気付き始めたということは、大いに注目すべき変化といえるとしています。

地域活性化に限らず、経営戦略の中核は自分の強みの棚卸しにありますが、これは自分では気がつきにくいために、必然性のない取り組みを行ってしまうことがあるように感じます。よって、これには強く納得しますね!

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「人口減少」、「少子高齢化」、「商店街の衰退」という三つの課題!

2014年06月25日 04時30分41秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)110ページ「第2-2-1図 地域が抱える課題(中小企業・小規模事業者)」をみましたが、今日は113ページ「第2-2-3図 地域が抱える課題への対応状況(中小企業・小規模事業者)」をみます。

下図は、中小企業庁の委託により、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2013年11月に実施した「自治体の中小企業支援の実態に関する調査」ですが、これを見ると、地域の課題に対して、「対応は実施していない」と回答した中規模企業は5割強、小規模事業者では7割強となっており、地域が抱える課題に対して、規模の小さな企業ほど対応できていないことが分かります。

また、自治体の対応状況を見ると、、「もはや、自治体のみで対応できる状況ではない」と回答した自治体も、都道府県で約1割、市区町村で約2割存在していることが分かります。

この背景として、白書は「人口減少」、「少子高齢化」、「商店街・繁華街の衰退」の三つの課題が、特に深刻であるとしています。

では、この問題に対して、どのような取り組みにより課題に対応しようとしているのでしょうか。明日、見ていきます!
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地域が抱える課題とは??

2014年06月24日 04時29分50秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)108ページ「第2-1-34図 従業者規模別の新規求人数の推移」をみましたが、今日は110ページ「第2-2-1図 地域が抱える課題(中小企業・小規模事業者)」をみます。

下図は、中小企業庁の委託により、帝国データバンクが2013年12月に中小企業・小規模事業者が認識している地域の抱える課題を調査したものですが、これをみると、中規模企業、小規模事業者共に、「人口減少」、「少子高齢化」、「商店街・繁華街の衰退」と回答した企業が多いことが分かります。

また、自治体が認識している地域が抱える課題をみると、市区町村では、「商店街・繁華街の衰退」と回答した割合も多くなっており、中小企業・小規模事業者の認識と同じ傾向を示していることが分かります。

小規模事業者については「大規模工場等の製造業の不在」と回答した企業も多く、都道府県の「その他」には、「震災からの産業復興」、「内外経済環境の変化」、「製造品出荷額の減少」等が回答されており、地域が抱える課題は多岐に渡っていると言えます。

では、この課題に対してどのように対応しているのか、明日、見ていきます!

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外部環境の変化を踏まえた経営戦略の必要性

2014年06月23日 04時35分09秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)106ページ「第2-1-32図 サービス業の雇用者数内訳」をみましたが、今日は108ページ「第2-1-34図 従業者規模別の新規求人数の推移」をみます。

下図は、厚生労働省「職業安定業務統計」により、従業者規模別の新規求人数の推移をみると、2008年9月のリーマン・ショックで新規求人数は落ち込んだが、その後、規模の小さな企業の新規求人数は伸びていることが分かります。

次に、総務省「労働力調査」により、従業者規模別の雇用者数の推移をみると、規模の小さな企業の雇用者数は減少傾向にあることが分かります。

以上のことから、採用意欲が高まるものの、雇用者の確保はうまくいっていない可能性が考えられます。

白書はこれまでみた第1章を踏まえ、人口減少・少子高齢化による需要の縮小や我が国の国際競争力の低下に伴う大企業の海外への移転など、中小企業・小規模事業者においては、厳しい事業環境が予想される一方で、観光客の取り込みや情報化の進展によるビジネスチャンスも広がっている。

そして、中小企業・小規模事業者は、これらの外部環境の変化を踏まえた上で、中長期的な経営戦略を立てて、実行していく必要があるとしています。

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人材を確保するための経営者の役割

2014年06月22日 05時32分47秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)104ページ「第2-1-30図 製造業とサービス業の平均給与と給与所得者数の推移」をみましたが、今日は106ページ「第2-1-32図 サービス業の雇用者数内訳」をみます。

下図は、総務省「労働力調査」により、2002年から2013年にかけてのサービス業の業種別雇用者数の推移を示したものですが、これを見ると、「医療,福祉」で雇用者数が大きく増加していることが分かります。

これについて白書は、「製造業」及び「建設業」から、「医療,福祉」へと労働人口が移動しているとしていますが、気になるのは給与の変化です。

「製造業」及び「建設業」の給与は平均を上回っていますが、「医療,福祉」分野はそれを下回っています。

給与は労働ではなく付加価値に対する対価ですので、いかにして「医療,福祉」の付加価値を高めるかが、人材を確保するための経営者の役割になりますね。

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