LINEN GYOZA 近況日記

十年たちました…

幸福

2007-02-07 14:33:25 | 
 今日は朝から窓際にお手製カーペットを移動させ、図書館で借りてきた本や
人から借りてる漫画など読みまくっている。至福のとき。

 雑誌penの特集は「東欧のグラフィック」で、チェコやハンガリーなどのちょっとレトロな雰囲気が魅力のポスターなどが紹介されていた。

 偶然、東欧つながりで『りんごの木の村で』も借りていた。これは、大阪にある東欧雑貨店「チャルカ」によるチェコのガラスボタンにまつわる物語。実用品とも言えないが芸術品ではないし、といった中途半端な古いボタンの可愛らしさよ。

 可愛いといえば、南桂子の銅版画集『bonheur(ボヌール)』
こんな人がいたなんて知らなかった。2004年に93歳で亡くなってるんだ。
あ、知らないと思ったけど、彼女の装丁による谷川俊太郎の詩集『うつむく青年』持ってる。銅版画って言われなきゃ刺繍としか思えない、その暖かく細い線。
写真はその本の表紙です。この本は良かった
しかし、なぜか画風が月刊コーラスに掲載中のマンガ『万福児(下吉田本郷)』にそっくりなのはなぜ

 そう言えば、東野圭吾…
去年の今頃は何冊か読んでいたなぁ。気分の悪さを忘れるためには小説が良いかと考えて選んだのだけど、途中でやめてしまったのもあるし、とりあえず今は2度と読みたくない、って感じ。

 同じように、荒川静香がトリノのエキシビションで使ったケルティックウーマンの『you raise me up』もダメ。
この前、ドライブ中にこの曲の入ったCD聞いてたら気分悪くなった。去年はすがるようにこれ聞きながら車に乗ってたのに。

 これがトラウマってやつ?

 98年の手術のことは書けても、去年の点滴中のことはまだ書けないしね。

 今はあの場所から遠く逃れて、こうやって陽だまりで本が読める。
bonheur(ボヌール)、ってフランス語で「幸福」っていう意味なんだって。

2 コメント

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そうなんやな~ (いっこじゃ)
2007-02-11 00:04:13
 二度と読みたくないもの二度と聞きたくないもの
決して触れたくないこと思い出せないほど覚えてないこと・・・。
 もしも、そのことが解らなかったら人間は心の回復が遅れるよね。自分で自分を知らずに傷つけてしまうものね。嫌なことを理解して判断ができるって、またそれを回避することができるって、健康で幸せな力ですよね。それが解る奈っチャンにすごく安定感を覚えます。健やかで安らかな精神力に心が休まります。
 多分、そんな奈っチャンだからこそ「民芸運動」に観点が向き、共感共鳴もされるのでしょう。
 奈っチャンが好きなものを選び取るときの瞬時の判断は、ベースに健やさと安らかさという確固たるものがあるんやろうな~といつも感じています。
 とても大事なことやな~。
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健やかさと安らかさ (奈津子)
2007-02-11 17:34:21
  いっこじゃ様、読めない本もひとえに‘吐き気’と繫がってるからってだけなんですよ。
1年前に思ったり感じたりしたことを丹念に思い出し、伝えたい、と思う一方、二度と思い出したくないとの気持ちもあり、未だ書けず。

 本はいろんなのを借りますが、どちらかと言うとウエハース系のものを多くここに出してる。でも、陰気で地味なのも、あるよ…へへッ
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