LINEN GYOZA 近況日記

十年たちました…

『旅のチカラ』ホスピタルアートの聖地を行く ⑤

2011-07-31 09:41:19 | テレビ・映画など
ウプサラ市の職員、美術アドバイザーの男のことば。

私は病院のことを考えて作られたものに価値があると思っています

よく壁の絵を天井に移動してもいいと勘違いする人がいますがそれは本来ありえません。天井のために考えられた絵だから価値があるのです。


精神病院の建築に関わる男性のことば。

人生とは誰しも傷や痛みを伴うものだけどたとえ傷を受けたとしても人間として壊れたわけじゃない。木もまっすぐではなく、ちょっとずつ傾いているだろう。病気だからって恥じることはないんだ。


そして山本さんが次に訪れたのはがん病棟・放射線科の治療室です。



上写真と同様の治療室が新しく作られている途中でした。機械の置かれている場所まで進む途中に大きな白い壁があり、そのスペースを山本さんに任されることに。



アーティストは現場のスタッフの意見を聞くのがスウェーデンのやり方なのだそうです。

患者さんにとって一番重要なのは最初に見るこの壁です。ここでの治療は大変ですから患者さんは不安になっています。最初の印象がとても大事です。

ここには窓がありません。閉鎖的な部屋なので少しでもよい環境にしてあげたいです。」(放射線科の看護師さん談)

アートはただあるだけでなく気持ちを表す手段にもなります。気持ちが伝わると患者も安心することができるのです。」(美術アドバイザーの男性談)

maniさんも「相談室には窓がない」って言ってたっけ。

2 コメント

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放射線治療に反応する (mika)
2011-07-31 23:28:49
放射線治療、先月まで受けてたから、記憶が生々しい。
何がイヤって、あの閉塞感が大きかったように思う。
治療室に続く風景は似たような感じ。予約はしていても、前の人が照射中の場合は、その外の椅子に座って、ひっそり待ってる。その壁に気持ちを少しでも和やかにしてくれるアートがあればそれはうれしいと思う。
日本は放射線治療って遅れているらしい。ヨーロッパでは、放射線での治療が当たり前のものでも、日本では外科的手術だったりするそう。
やはり、原爆を受けた国、ということで拒否感があるかららしい。
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閉塞感。たしかに~ (奈津子)
2011-08-02 10:21:06
 mika様、
待ち時間に深まる孤独感や憂鬱さを吹き飛ばしてもらえたらいいけど、それは必ずしもアートだけの役割ではないと思います。
あるいは‘アート’というのを単に美術作品に限定せずもっと広義に解釈するというのもアリでしょう。

てなことを頭の中で考えています。

最近の放射線照射の部屋はこんなに明るいのですか?
白っぽいお部屋に青い毛布?が映えてますね~
すてき
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