Mon petit bonheur

フランスよりミックスツインズ日記

フランス人が「怖い」と感じるものは?

2016-07-20 | フランス小ネタ

【3歳0ヶ月】
昨日は図書館の帰り、主人の薬局へ立ち寄りました。そこへちょうどお客さんが入ってきたのですが、驚いたのはその方が車椅子に乗っていることではなく、ニカブ( Niqab )と言うのでしょうか、目の部分を除いて顔をすっぽり覆うイスラムの衣装を着用した女性だったのです。モロッコでホームステイしたことのある私ですが、観光地のフェズの辺りでは髪だけを隠すヒジャブが一般的で、私は目だけが見える全身を布で覆った人を見たのは初めてでした(たぶん…)。西洋諸国の中でイスラム教徒が最も多いと言われるフランスに暮らしていますが、イスラム教徒の女性が着用する、顔のすべてを覆うベールを、公共の場で着用することを禁じる法律があるからか、この辺りでは町中で見かけることは少ないです。
それで、私がその時にとった行動は、とても大きな声で言えるものではありませんが、先日、ニースでテロ事件が起こってショックを引きずっていたものだから、その、顔が判別できない、怒っているのか笑っているのか表情も読めない姿に恐怖を感じ、思わず双子をそっと裏の事務所のほうへ逃げるように連れて行きました。もちろん、その方は普通に薬局へ何かを買いに来たお客様、事件が起こるわけでもなく、後味も悪いのですが、それでも、母性から出た行動だと解釈していただきたいです。
今日の昼ごはん時、双子は保育園なので、主人へその時の気持ちを話してみました。もう双子はだいぶ、大人の会話を理解して聞いているので、注意が必要です。
そして、その時に主人から出た言葉が、衝撃的でした。「シャモニではあまり見かけないけれど時々は、こういった全身を覆う衣装の人、来るよ。そういう人たちって、かなり上流階級だよ。見なかった?あのお客さん、シャネルのバッグを持っていたよ。」
そして、かわいそうなことに、意味があって着用しているベールのせいで、他のお客さんの手前、レストランで断られることも多いそうです。
「でもね…」と、主人が続けます。「自分たちが本当に怖いなと感じるのは、拒否こそしないけれど、アジア人の方なんだよ…。店に入ってきてもボンジュール Bonjour と言わない(フランスでは礼儀!)し、無表情で買う気があるのかないのか分かりにくい(フランス人は喜怒哀楽が激しい)し、常に下を向いて話すから暗いイメージがあるし…。」
ガーン! そう言われてしまうと、確かに自分もアジア人でありながら、しばらくフランスに暮らして感化されてきている目で見てみれば、中国人や韓国人が集団で話をしている「音」は強いと感じるし、インド人の大ファミリーがドーッと店へ流れ込んできて、店の商品を触りまくっている様はやはり警戒をしてしまう・・・しかし、日本人のイメージもおよそ、ここから遠くないんだろうなあ~。


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