Mon petit bonheur

フランスよりミックスツインズ日記

バックパッカー

2013-09-11 | 生後2ヶ月

昨日到着する予定だったバックパッカー日本人女子二人組が、リサーチ不足で予定外の町に1泊することになったり、電車を乗り間違えて同じ路線を2往復もしたりしながらも、ようやくようやく我が家へ辿り着きました。カナダ滞在経験のある二人ですが、イタリアでは英語を話せる人に出会えず、ドイツではドイツ語で話しなさいと怒られ、スイスでは英語を話すけど通じているのか微妙、フランスではOK、OKと言うわりにはいい加減で、どうやらヨーロッパの洗礼をあびたようです。駅で出迎えた瞬間から、「いろいろな経験をしちゃったんだなあ」と思えるような半泣き顔&私に会えた安堵の顔。止まらないおしゃべりを聞きながら、昔の自分を見ていました。英語が世界の中心だと思っていた時代が、私にもあった、あった。バックパッカーをしていることが格好いいだけで、心の中ではもう日本へ帰りたくなった日々があった、あった。それと同時に、旅の途中で、本当に多くの人の親切に助けられたことを思っていました。後から振り返る旅の思い出は、世界遺産の建物でもなければ、おいしかった食事でもなくて、人の温かい心に触れた出来事。助けてくれた人へどうやってお返しすれば…と考えたこともありましたが、私がそれに感謝する心から生まれた親切で、また他の誰かを助けてあげるのが自然ではないかと思うのです。双子のいる生活では限りがありますが、旅の途中の小休止を提供できればと思います。そして、親になって思うこと、「かわいい子には旅をさせろ。でも、いつも側にいることは忘れないでほしい」。彼女のお父さんは旅の直前に、カバンを隠したんですって。すぐ見つかるところに…。あー、これが親心なのでしょう。明日になったら、日本のご両親へ電話を入れさせるつもりです。
20130911