【1歳9ヶ月】
保育園の壁に、写真入りで保育士さんの仕事改善マニュアルが貼られていました。例えば、子供に上着を着せる際、または、子供たちがご飯を食べる低いテーブルを拭く時、中腰姿勢=×、介護施設や美容院で使っているような低いキャスター付きスツールに座る=○とあります。これは職業病である腰痛を予防する対策なんだそうです。
子供を毎日、何十人と抱き上げる保育士さん達だけでなく、ママンもよーく注意していないと積もり積もって、腰痛の影は忍び寄ってくると言われました。例えば子供の目線に合わせて低い姿勢を保つ時、お尻を浮かせてしゃがんだ状態、つまりウンチングスタイルは腰に悪いそうです。それならば、地べたに座ってしまった方がよく、せめて膝をついてしゃがむように言われました。おー、ジーンズの膝が出ちゃうよ、これ。
あー、だからか。いつも保育園へ行って違和感があったのは、イス文化のここフランスで、先生たちは床にベターッと座っている。逆に、畳文化の日本の先生、あまり座って仕事している印象は、ないなあ?
そう言えばここ最近、「おまるに座らせ、目の前にしゃがんで辛抱強く待つ」もウンチングスタイルだから、「この姿勢、つらいなあ」と思いながらやっていました。腰痛になる前に、早急の対策を打たねば!
我が家にはちょうどいいイスがなかったので、代わりにイケア( IKEA )社の低い踏み台へ座ってみれば、あー本当だ、腰が楽。ちょっとしたことを気づかっていかないと、「体がもたない育児」を実感しました。
【1歳9ヶ月】
これまで滑り台を滑らせたことはあるのですが、我が双子は遊具の階段が上れないから、いつもママンが体を持ち上げて滑らせてあげていました。
ところが今日、知らぬ間に息子が滑り台への階段1段目をクリア。
そこから先、どうするのかとママンが見守る中、膝を使って2段目もクリア。
とうとう遊具のてっぺんまで上がってしまいました。娘にも後々、手を添えながら同じことをトライさせてみたけれど、まだ上れないどころか怖がるから、この辺に男の子と女の子の違い?
さてさて、てっぺんまで上った息子を滑り台まで誘導するのが難しい。「こっち、こっち」と声かけすれば、ハイハイの姿勢のまま這ってきて、頭から滑り台へ入ろうとする。「ダメーッ!」とママンが叫んじゃったものだから、息子はどうすればいいのか分からなくなり、高台の上でウロウロと歩きまわり始め、とても危ない。こういう時、背の低いママンは涙です…。ようやく滑り台の上部に座る姿勢までとらせて、ママンが手を離したら一気に、すぅーっ!すっごい満足そう。
【1歳9ヶ月】
我が双子の初めてのお友達・23ヶ月児ちゃんの家で、卵探しゲームをしました。1日遅れですが、子供にとっては何度やっても楽しいゲームですから。それに、ママンにとっても初めてのイベントで、他所のお宅ではどうやって遊んでいるのかを知りたかったのです。
エッグハント用に“お手製ニワトリ”を準備しておいてくれました。これはヨーグルトの空きカップに、初めてママ友ちゃんが描いたニワトリを子供たちが切って色づけして貼ったもの。こんな企画力、私にはないわあ~。
このニワトリのカップに卵を入れて、木の枝の間や花壇に隠すわけです。こんなニワトリがあっちにもこっちにも。見えているんだけど、景色に同化していて面白い。
23ヶ月児ちゃんのパパが仕込んでくれた卵を、子供たち4人がウロウロと探します。やはりお姉ちゃんの3歳児ちゃんがほとんど見つけてしまう・・・もう少し大きくならないと、年の差なく遊べないんですね。
やはり家の双子はいまだに何のゲームだか、さっぱり分かっていない様子。手にしたおもちゃバケツの中には、大人に助けてもらいながら拾った卵がちょっと。そこへ、お姉ちゃんに促されてたくさん拾った23ヶ月児ちゃんが、家の子へ卵を分けてくれました!感動ーっ!!
【1歳9ヶ月】
今日はイースター、フランスではパック( Paques )と言いますが、キリスト教徒にとって最も重要な日だと主人が教えてくれました。
この日のお楽しみはエッグハント、卵探しゲームです。これは親が卵を、この時期になると卵型のチョコレートがたくさん出回っているのですが、庭のどこかに、例えば鉢植えの中とか木の枝の間とかに隠して、それを探しまわる子供の遊びが伝統です。
我が家も1歳児とはいえ、仕込みました。プラスチックコップの中に卵(チョコ)を入れ、それを庭の“見える位置”に置きます。
最初は「何のことやら?」なので、親が卵まで誘導して、コップの中を見せ、それを手に握らせ、持たせたおもちゃのバケツに入れる、を繰り返す。
何度もやってようやく、「これを見つけると親が喜ぶ」と分かったのか、ウロウロし始める。でも、これがチョコパンに挟まれているあの甘い「チョコレート」とは分かっていないので(チョコ単体では食べさせたことがない)、あまりモチベーションは上がらず。
いっぱい収穫できました。保育園でもパックにちなんだお絵描きをしたとかで、週末の帰り際に、魚型に切り抜かれた画用紙にクレヨンでモジャ書きが描かれた包みを貰ってきました。これは、我が双子の初めての作品!?
その包みを開けてみると、まあ、チョコレートが!保育園からのプレゼントです。食べるかな?と双子へ差し出せば、奪い合いとなったのでした…。
【1歳9ヶ月】
3月末から山で降り続いた雪は、山をまるで初冬を思わせるような景色に替え、エギーユ・ド・ミディも真っ白で嘘みたい。これぞ、エイプリル・フールだよね?
今日はエイプリル・フールとあって、保育園へお迎えに行った際、先生の背中に魚の絵が貼られていたのですが・・・こういうのって、教えてあげるべき?
ところで、どうして魚かと言うと、フランスではエイプリル・フールのことをポワソン・ダブリル Poisson d'avril(4月の魚)と言い、子供が大人の背中に魚の絵を貼り付けて遊ぶ風習があるのです。
我が双子もエイプリル・フールの日に、義両親を「嘘でしょ?」と言わせるようなことをしました。近所のパン屋まで“歩いて”行ったのです。近所ったって遠いよ、田舎だから。でも、頑張った!親が…。
店の入り口が見えた時は、ここで大好きなパンを売っていることを覚えている双子は勇みましたが、店内に入れば見たことのないケーキばかりで、関心ナシ。そうだね、甘いクリームが挟まれたエクレアとか、華やかに果物ギッシリのタルトなんて、まだ食べたことないもんね。大騒ぎしなくて何より。
残念ながら、そうはいかなかった!壁際に並んだフランスパンをいち早く見つけた娘が騒ぎ出した!息子も黙っちゃいない。とうとう、パン屋のおばさんがおまけでパンをちぎってくれたけど、あーあ、これで味をしめちゃうんだろうな。
帰りは、さすがに娘は歩き疲れたのか主人に抱っこされ、でも、息子は家まで歩ききりました!こういう「ちょっと頑張る」を小さい内から繰り返すことが、あとで「頑張りの利く子」になると私は信じているんですけど、どうでしょう?