【1歳8ヶ月】
キャバレールへ来てすぐ、娘が自ら、階段を前向きに降りるようになりました。手すりを持って必至、見守っている方も必至ですけど、大人の真似をしてか、もう後ろ向きでハイハイで降りようとはしません。息子はそれを見て、自分もやってみたいんだけど怖さが先に出るようでモジモジ。そこで主人が片手を引いてあげたら、同じように降りてこられるようになりました。
そうして今日、息子も一人で、階段を前向きに降りられるようになりました。面白いのは、性格からなのか先にやってみるのは常に娘の方だけど、一度できるようになると体が安定しているのは息子の方です。そこに身体の大きさの違いがあるのかなあ?
残念ながらシャモニのアパートにはどこにも、こういったどんな高さでもつかまれる手すりがないから、またハイハイ降りに逆戻りしてしまうのだろうけれど、子供を持ってから初めて、周囲の設備の不便さを実感しています。階段にちょっと手すりがついていたら…、店先にちょっとスロープがあったら…、歩道に駐車されたらベビーカーが通れないのに…。子ども連れが不便に思う場所は、お年寄りや身体障害者の方も不便を感じているはず!こういった目線は、大事にしなければならないなあと思っています。
【1歳8ヶ月】
遊びに来ていた義両親が今朝、帰っていきました。帰り際、義母は目に涙をためて「孫と何も交流がもてなかった」と…。何だかつらいなあ。今回は特に、双子そろって体調が悪くてグズグズ、両親にベッタリだったこともあって、「親がかまい過ぎるから、孫がなつかない」とまで言われてしまい…。そもそもフランス人って、母乳終了と同時に赤ちゃんを自分の両親へ預けて、夫婦で外出、外食できる文化の人たちなんです。昨日、義父に見せてもらった家族のビデオ記録の中にも、フランスの義妹が3歳児と1歳児を親に預けて2週間の海外旅行へ出かけていくシーンがあり、「あなたたちは子供といつも一緒なのね」とチクリ言われたことが気にはなっていたのですが…。
ちょっと前までは、自分で自由に動けないから、抱っこしてミルクを飲ませてあげれば、それだけで繋がりができたような感じだけど、今や人見知りはするし、自我も出てきている。親だって相手するのに難しい時があるんだから、それを一時だけかわいがろうたって無理だよ、お義母さん!
それで今夜は、主人と話し合いになりました。保育園が2週間もお休みとなる5月に、間もなく2歳になるわけだから、義両親宅へ預けてみようじゃないかと。ヤダッ!ヤダ、ヤダ、ヤダ!決して自分が双子と会えなくなって寂しいとか、そんなんじゃなく、寂しくて泣くだろうことが予想されるのに、どうしてわざわざ悲しい思いをさせ、それを黙って見過ごさなければならないのか?そりゃ、保育園でも寂しい思いをしていることは分かっているけれど、それは「家族以外にも外の世界があるんだよ」と言うことを教えたいと思って通わせている私たちの教育方針。定期的に通うからいいのであって、同じ理由でたまに会うだけの祖父母とだけ過ごす時間は、双子にはまだ理由がわからないと思うよ。
主人はお婆ちゃん子でした。娘にもお婆ちゃんの名前をつけているぐらいです。だから余計に、子供には祖父母との思い出は深い方がいいと考えています。また逆に、自分の両親にも、我が双子をしっかりと見てかわいがってほしいと思っているようです。そして、私たち夫婦どちらの両親ももう高齢だから、「祖父母と孫が一緒に動いて遊べる時間は限られている」とも言うんですよね…。
考えてしまいます・・・早くから交流すれば確かに慣れ親しむだろうけれど、親の居ない状況の中で過ごせば不安な気持ちがトラウマになり、決して自分から祖父母の元へ行きたがるようにはならないのでは?だからと言って、こんな風に何度となく祖父母と一緒に過ごす時間を作っても、親がいる限りでは決して、自ら祖父母に甘えにはいかないだろうなあ…。
お爺ちゃん・お婆ちゃんを知ってもらうためには、「会える機会を頻繁に作ってあげよう」ぐらいにしか考えていなかったから、その先を求められるなんて悩むよなあ。
【1歳8ヶ月】
スーパーのレジ横などに置いてある1ユーロ、2ユーロで動く乗り物、これ、ママンの敵ですよね!?
その昔、グルノーブルで出会った1歳半の双子くんママンもよく、「一度乗せたら毎回乗りたがるるようになるから!」と禁止していたこと、よく覚えています。だってね、少なくとも1回1ユーロ、フランスパン1本分とほぼ同じ値段です。それが双子だと2人分だから、一度に2日分の主食代が飛んでいく計算・・・要らないでしょー。それが毎回スーパーへ行く度に乗せる羽目になるなんて・・・ダメでしょー。
それで私も警戒していたんですが、残念なことにある日、我が双子が「ブーブ、ブーブ♪」と目ざとく見つけて嬉しそうに歩み寄り、「そうか、そうか♪」と乗せてしまった人がいるんです!・・・夫婦とはいつも、話し合って先に決め事を作っておかなければなりませんね。間一髪でお金を入れるまでには至らなかったので、双子はまさかこれが動く乗り物だとは思ってもいないよう。それでも毎回、スーパーへ行く度に車の座席へ座りたがり、そういう遊具が置いていないスーパーへ行っても、「ブーブ?ブーブ?」と探し回るほどだったんです。
軽く「困ったね…」と思っているところへ、転機が訪れました!昨日のスーパーにもピカチューの乗り物があって、これは1回2ユーロ。我が家へ遊びに来ていたパピィが孫を楽しませたいと思って、息子を抱っこして座らせるまでは良かったけれど、何も言わずにコインを入れるものだから、いきなり前後に動き出して息子はビックリ、店内に響き渡るほどの大泣きをしながら必死に降りようとする!良かれと思ってしてくれた義父に申し訳ないのと、「だって2ユーロもするのよ!!」と言うママンのケチ根性から、無理やり座っていさせようと頑張ったんだけど、足をバタつかせて激しく抵抗。「ピンチヒッターに娘を乗せよう!」と振り返れば、目があった途端に走り去られた…。あ~あ、また「怖いもの」が一つ、できちゃったよ。
でもね、これでしばらく乗りたがらなくなって、怪我の功名?
【1歳8ヶ月】
公園で思いっきり体を動かして遊んだ、昨日のこと。息子が、夜中2時頃にむっくり起きだして、いつも一緒に寝ているドゥドゥ(ぬいぐるみ)と遊び始めちゃったんです。夜泣きされることはたまーにあっても、眠れずに起きだして遊び始めるなんて初めてのこと。真っ暗な寝室に響き渡る、楽しそうな笑い声…。
昼間の公園がお庭遊びより面白く、刺激されて興奮してしまっているのでしょうか。それとも、体力がついてきて睡眠時間が12時間も必要なくなってきているのでしょうか?しかしそうは言っても、明日は保育園の日なので夜中に寝かせなければ、日中フラフラになってしまうと思い、最初は豆電球をつけてトントンしてあげたり、「まだ寝る時間だよ~」と無理やりベビーベッドへ寝転がしてみたりと、眠らせる努力をしたのですが、何だかそれが息子にとって「両親が遊んでくれる」になってしまっているようで、一向に眠る気配がない。
それで、とうとう主人と私の真ん中にはさんで寝かせることにしたんです。実は、初めての添い寝です。いや~、これ眠れない、私が!ベッドから落ちるんじゃないか、息子の手足を下敷きにしてしまうんじゃないかと、朝までほんっと、寝た心地がしませんでした。あー、寝不足っ!
当の息子、添い寝したら安心したのか速効、眠りにつきましたよ。どうやら、眠らない赤ちゃんには「添い寝」が効くようです。でも、別室に寝かせるフランス人ママンたちは、どうしているんだろう?
あと、今朝は早起きさせてみました。また、睡眠リズムを見直す時期に来ているのかもしれません。そんなわけで、今夜は試験的に21時過ぎの就寝です。困るのは、双子の必要睡眠時間がずれ始めていること!体力のない娘の方は、今夜はもう眠くて眠くて、超グズグズでした…。双子の生活リズムは一緒にそろえておきたいんだけどなあ・・・これは大人都合?
あまりにも天気が良くて庭の雪もほぼとけてしまったし、冬の間は雪に埋もれてしまうあの公園へ、もしかしたらもう皆が遊びに来ているんじゃないかと、我が双子を連れて行ってみました。
昨夏は毎日のように通い、友達の輪を広げることができたこの公園、久しぶりに来て大きく変化したのは、もう双子がハイハイではなくて楽しそうに歩きまわっていること。そして、誰も来ていない公園に立ってみて、子供が成長すれば親の環境もどんどん変わり、子供でつながっているママ友同士はすれ違いになっていくんだなあ、と。上の子の幼稚園お迎えが始まって来なくなった人、私のようにママンが働き始めて来られなくなった人・・・季節が変わっても同じところへ戻れば同じ仲間がいた独身時代とは違い、子育てをしているとまったく同じ夏なんて来ないんですね。
さて、期待していたママ友ちゃん達はいない貸し切り状態の公園、歩き始めた双子を一人で面倒見るって、こ~んなに大変だとは予想以上でした!二人がまったく違う遊具で遊びたがるのは想定内。それでも、滑り台から降りられなくなっている息子に手を貸しているその隙に、娘がシーソーの上で手放しで立ち上がったりする!やめてけれ~。
ついには、娘が公園から脱走!すぐそばを車も自転車も通るし、目の前にはラフティングをやるような大きな川も流れています。息子に「動くな!」と言って捕まえに行くのだけれど、その間に一人になってしまっている息子も心配だし、相変わらず手をつないでくれない娘にはてこずるし。言うこと聞いてよ~。
・・・そんなこんなで、私は悟りました。双子を公園で遊ばせる教訓!気をつけなければならないことはいろいろあるけれど、「公園の外には出ない!」これだけは言い聞かせなければ、と思いましたね。