Mon petit bonheur

フランスよりミックスツインズ日記

「移民社会フランス」を象徴するような絵本を見つけた☆

2017-10-01 | 本・映画・音楽

【4歳3ヶ月】
南仏キャバレールの家の庭では、オリーブが満開に実をつけています。オリーブの花言葉は、「平和」!!
またフランスでテロ事件が発生してしまいました。我が子が、ようやく乗りこなせるようになった自転車を走りまわしている様を眺めながら、この子たちの平和を願わずにはいられません。


ママンも図書館から1冊、絵本を借りてきています。「移民社会フランス」を象徴するような絵本を見つけたからです。タイトルは、『ハム・サンドウィッチ( Le Sandwich au jambon )』。


タイトルから宗教の話だと察する方もいるかもしれませんが、内容は、ある日、学校の遠足で博物館へやってきます。お昼時間となり、皆がお弁当を広げ始めた時、主人公の男の子はお弁当を忘れてきてしまったことに気が付きます。優しいクラスメートは、自分のサンドウィッチを分けてあげようとするのですが、この男の子は食べることができない・・・何故なら、この男の子はイスラム教徒だから。皆のサンドウィッチには必ずと言っていいほど、ハムやパテ、サラミが入っているんですね。イスラム教徒は豚肉を食べませんから。先生も助けてあげたいと思っても生ハムサンドウィッチだから分けてあげられなくて、何も食べるものがないと分かった男の子は悲しくなります。すると、一人の女の子が自分のサンドウィッチを差し出して、「これはツナサンドだから、どうぞ食べて!」と。彼女はユダヤ教徒だったのです。ユダヤ教徒も豚肉を食べませんよね。


いや~、フランスは深いな、と。学生時代に「人種のるつぼ」という言葉を多民族国家アメリカを象徴する言葉として習ったけれど、私の見てきたアメリカよりも、いま暮らしているフランスの方が混ざり合っているように思います。そう、人種は違っても右と左、別々の方向を見ていないと言うか(アメリカが差別をしているとは言いませんが)。みんな一緒に生きている感じがします。だから、隣の優しかったお兄さんがある日突然、テロ行為に及ぶなんて、相当なるショックを与えます。
我が双子には、ハーフだからと言ってコンプレックスを感じないでほしい。「人と違う」は個性、素敵なことなんだと信じられる子に育ってほしいです。


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絵本『ハナちゃんのトマト』

2017-07-23 | 本・映画・音楽

【4歳0ヶ月】
今日は「カシスの日」だそうです。庭木のカシスも最盛期。庭で遊ぶ双子の口元が次第に紫にかわっていくので、つまみ食いしたのがよく分かる。


我が双子がもっとも喜んだのは、キイチゴ。双子の喜びに生きがいを感じているパパは、「カシスの木を引っこ抜いて、そこにキイチゴを植えよう!」とか言い出す・・・勝手にやっておくれ。


クランベリーも収穫。双子はせっせと口へ運ぶんだけど、私はこの美味しさがいまいちよく分からない。ので、食べやすくなるかな?と、クーリを作ってみた。結果、誰も食べられないものができた…。もう、やらない。


今年のチャレンジは「イチゴ」。息子が大好きで大好きで大好きすぎて、初モノとしてスーパーに並び始める最高値の頃から大騒ぎするので、今年はとうとう畑で作ってみようかと。まあ、観賞用になってしまう覚悟で育ててみたら、実がなった! これが予想に反して甘いのよ。いや、甘いらしい。「らしい」と書くのは、ママンは食べさせてもらえないからなのよ。すべてが双子のお腹の中へ・・・よくある話だよね。


何と言っても感動したのは、プチトマト。避暑地と呼ばれるシャモニで、サンサン太陽を必要とするトマトを育てるのは本当に難しい。そこへね、お隣のおばあちゃんをお茶に招待したら、面白い話を教えてくれた。トマトの苗を植えるその下に、イラクサを敷くとよく育つんだって! あの、ちょっとでも触れたら、まるで毒がまわったように患部がチクチク痛む、あの嫌われ草ね。それから、壁に沿って植えなさい、と。光の反射を利用するのね。で、試してみた結果、これが見事な鈴生り!! たまたまの偶然?と思っていたけど、義父から「昔から、イラクサを水で腐らせて、その水をかけてあげるとトマトがよく育つと言うからね~」との話を聞いたので、まんざら嘘でもないみたい。これぞ、お婆ちゃんの知恵袋!


そんなトマトブームが来ていた我が双子に、図書館でタイムリーな絵本を見つけました。市川里美さん作『ハナちゃんのトマト』のフランス語訳、『 La fête de la tomate 』です。そう、トマトを育てるお話なんです!


この絵本の文も絵も手がけた市川さんは何と、パリ在住なんだそうです。でも、見てください、この絵! 「昭和~」な雰囲気なこの絵にやられました、昭和生まれのママン。鍵っ子だった私はお祖母ちゃんに育てらたようなものですからね、いや、もうホント、なつかしいなあ、こんな日常。こういう庭にゴザを敷いて取れたての野菜を食べるとか、我が双子にもやってあげたい。やってあげたいんだけど、自分が見てきた情景とフランスのここでは何かが異なる・・・足りないのは、蒸すような暑さかなあ? 作家の市川さんもフランスに暮らして、何をキッカケにこの「絵」が生まれたのか、そちらの方が気になるママンです。


さあさ、今日も収穫です。子供のお手伝い☆ 赤い宝石♪


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絵本『動物テンプレート本』

2017-03-21 | 本・映画・音楽

【3歳8ヶ月】
昨日はお中日でしたね。窓からモンブランを見上げたら、ちょうど朝日があたる山上に、月がまだ居残っていましたよ。


日本では春分の日は祝日ですが、フランスは平常通り。我が双子も、いつものように幼稚園へ行って、いつものように放課後は図書館へ行きました。
子供を本好きにする作戦の一つ、私は毎週1回、双子を図書館へ連れていってます。本好きになると、人生の楽しみが増えると思いませんか。私がバカンス大国・フランスへ来て思うことは、フランス人って、「のんびりリラックスの仕方」をよく心得ているなあ、と。同じ旅をするでも、フランス人は、土地のカフェへ入り、コーヒー1杯で延々と本を読んでたり、観光スポットも訪れるんでしょうけど、名もない公園や海辺で本を広げて過ごしたりと・・・

それで昨日、図書館から『動物テンプレート本 Animaux Livre pochoir 』という絵本を借りてきました。


色々な動物が紹介されているんですけど、そこに動物の形のテンプレートが付いているんです。


テンプレートの枠内を塗りつぶせば・・・


「私にも描けたよ!」


まだ描きたいと思うものをそれなりに描くことも出来ないから、テンプレートを使っても絵が“サマになってる”のが嬉しいようです。
図書館にはもっと細かい、色鉛筆では書けないぐらいの複雑な柄のテンプレートも置いてあって、双子はそれでお絵かきするのが好きなんですが、そちらは楽しんでいてもまだまだ手助けが必要で、3歳児だとこのぐらい大きいテンプレートがいいみたい。

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幼児とお出かけ~人形劇@シャモニ~

2016-07-19 | 本・映画・音楽

【3歳0ヶ月】
暑い、あつい。避暑地と呼ばれるシャモニでもこんなに暑いのね、最近は。
そんな日は公園へ連れて行っても遊具で火傷しそうなので、我が双子を大好きなバスに乗せて、図書館へ行きました。
そうしたら、世間が夏休みのこの時期は、図書館でもいろいろ催しをやっているようで、今日は偶然にも「人形劇」をやっていましたよ。
人形といってもぬいぐるみ、絵本のストーリーに沿って、ぬいぐるみを動かしてお話しを見せてくれる優しいものでしたから、ことごとく幼児向けショーは泣いて最後まで見ていられない双子でも、今日は集中して見ていることが出来ました。いや、ようやくそういう事ができる月例に達したとか!?


人形劇で見せてくれたのは、エミリー・グラベットさん作の『ドロール・ドゥフ Drôle d'œuf (へんてこたまご)』という絵本の話。日本語訳も出ているようなので、あまりオチを書いてしまわない方がいいのかもしれませんが・・・
色々な鳥がそれぞれに卵を温め、そして次々に孵化していきます。そんな中、主人公のカモが拾った卵はなかなか孵りません。そしてようやく卵が割れて、中から出てきたのは~、「ワニだった!」が衝撃なお話なのですが、外国の絵本って、およそ日本の道徳的な本からはかけ離れているものが多いと思うのは、私だけですか? そして子供に、「ワニはカモを食べちゃうよね~?」と聞かれたとき、親として何と答えればいいの~?


ところで私、ただいま鳥が大変こわいんです。「鳥のさえずりが聞こえる朝って、なんて素敵なんでしょう~」と言っていたのは、ついこの間まで。窓ガラスにね、鳥がぶつかってくるんです! 「ドーン!」って、結構スゴイ音がするんですよ、鳥がぶつかった時って。ヒィ~、思い出しただけでも怖い~。
あまりにも犠牲となる鳥がかわいそうなので、その窓際にある木を切ることにしました。それだけでも被害が減るらしい。
先日は、双子と輪つなぎを作ってその窓に飾り、「ここに窓ガラスがありますよ~」と示してみました。が、さっぱり効果ナシ。その次に、窓際に鉢植えを置いて、さらに窓の存在をアピールするも、まったく効果ナシ。そしてとうとう、次なる作戦として、鳥はキラキラと反射するものを嫌うらしいので、金銀の包装紙で「吹流し」を作って立ててみました。これで何とかならないかなあ・・・
私、まだ家の3歳児に、死んでしまった姿とか汚いものを見せたくない気持ちがあります。だから、魚をおろしたり、鶏を解体したりする作業は(フランスでは、魚は常に尾頭付きだし、鶏は丸ごと売っていることが多くて、台所で格闘することが多いです)、なるべく見せないようにしているんですけど、いつから見せても驚かないようになるんでしょうね? 見てしまったがために、食べられなくなるのは避けたいよな~。


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絵本『チュッピ 学校へ行くの巻』

2016-03-16 | 本・映画・音楽

【2歳8ヶ月】
今日は朝から雨。それも大雨。これぞ各地で水害を巻き起こしている南仏の天気!って感じ。シャモニでは、いくら雨が降ってもこういう降り方はしないよなあ。
それで、我が双子は大好きな自転車に乗ることもできず、家に引きこもって図書館から借りてきたゲームをしたり、本を読んだり。その中の一冊、ナタン Nathan 社の『チュッピ T'choupi 』シリーズ、『学校へ行くの巻 à l'école 』を、主人が珍しく絶賛しました。


この、一見アシカなのかアザラシなのか何だか分からない主人公のチュッピ君は、ペンギンで3歳の男の子です。おそらくフランスの子供に知らない人は居ないというぐらいのアイドルです。保育園でもチュピ本をよく見かけていたので、良書なんだろうなあと感じていたんですけど、今回は幼稚園の面談後というキッカケがあって、幼稚園へ行くお話を選んだ中にたまたまありました。
この本の面白いのは、「1つのお話を2人の声で読む本 Une histoire à deux voix 」と題されていて、本文中に身近な物が文字だけでなくイラストでも描かれているから、親が本文を読み、途中、イラスト部分に来ると、子供が合いの手を入れるように絵単語を読み上げるように出来ています。こうやって、子供に物の名前を覚えさせる本です。外国人ママンのフランス語彙を増やすのにも、一役かいますよ!


午後には、お隣さん宅で一緒にお茶をしました。リビングには電子ピアノが以前からあるのですが、我が双子が初めて興味を示した!
実は昨日、やはり図書館から借りてきたDVD『ピアノの森 Piano forest 』と言う、ピアノコンクール出場をかけて葛藤する子たちの話を観たばかりなのです。シャモニのような田舎の図書館にも、日本語のDVDが置かれているのは嬉しいですね。フランスには、ジブリ作品をはじめ、日本の作品をフランス語に訳されたDVDが多く出回っているのですが、これらは日本語で観ることも出来るんですよ。双子は放っておいてもフランス語のテレビに毒されていきますからね、DVDぐらいは日本語のものを楽しんで観てもらって、日本語の音を耳に流し込みたい。英語は2000時間きけば話せるようになると言われていますから、楽したいママンは日本語を浴びるほど聞かせる意気込みです!


それで、ストーリーは分からないまでも、モーツァルトなりショパンなり、クラシックなピアノ曲を相当お気に召したよう。「(僕も/私も)ピアノ、する!」とまで言い出す始末だったわけで…。鍵盤を押すと、場所によって高い音が出たり低い音が出たりすることが面白かったようで、二人そろって永遠にさわっていましたよ。

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