Mon petit bonheur

フランスよりミックスツインズ日記

同性カップルの養子縁組

2014-11-21 | 国際結婚

主人の友人カップルが今夜から、我が家へ遊びに来ています。ボジョレーに住んでいるのでお土産はもちらん、ボジョレー・ヌーボー!昨夜が解禁日でしたね。

さて、今夜の晩酌のお相手、実は男性2人です。そう、同性カップルなのです。同性結婚が認められているフランスですが、周囲を見渡せば意外に多い!見慣れてしまったのか、主人の古くからの友人という目線だからなのか、同性愛者がマイノリティである日本で育ってきた私ですが、自分で驚くことに、何の否定する気持ちも生まれなかったんですよね~、これが。と言うよりも、晩婚の私、パートナーがいることの意義がつくづくと身に染みます。性別を越えても、「誰かと一緒にいられる」って素敵です、大事です!
ですが今夜、「実は今度、養子をもうおうかと思って…」と切り出された時には、ボジョレー・ヌーボーの味も何もかも吹っ飛びましたよ。同性結婚が法制化された昨年、反対派は半数以上だったと記憶していますが、決して同じ性別の者同士へ社会的に経済的に男女の結婚と同様の権利を認めるべきではないと主張しているのではなく、その後に続く、養子縁組によって同性の2人に育てられた子供の将来にどのような影響を及ぼすかが心配される、と言うのが主たる理由でした。普段はこれらの議論に傍観している私ですが、自分の子供が生まれた今、お父さん2人を持つ子と家の子、何が違うのか、やっぱりどこか違っちゃうのか、そもそもその考え方が偏見なのか・・・いつも答えが出ないまま、私の頭の片隅でグルグルまわっている小さな話題なのです。
そもそもパパとママンに育てられた家の子たち、よく遊びに来てくれるこの友人カップルを意識した時、何を思うだろうか?フランスで育った以上、何も思わないのだろうか?と考えながら、日本人特有の困った時の愛想笑いで二人の話を聞いていたら、その養子とは何と「猫」のことでした。チャンチャン

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フランスでワーキングホリデー~2004年11月21日~

今夜のマリーの家の夕飯はクレープで、少しお裾分けを貰った。夕飯にクレープ・・・嬉しいのやら悲しいのやら。どうして夕飯に甘い物が食べられるのか?中身はジャムとかチョコクリームとかを塗るだけ。せめて果物ぐらい挟めば健康的なのに。これでいいのかフランスの食生活!そんなんでもオリンピックで活躍する選手は多いから、あながち間違ってはないのかも。ちなみに、私のお気に入りはバター&砂糖。あまり人のことは言えないが、それでもフランスに来て体重は減る一方。1ヶ月で-2kg。これからヨーロッパの厳冬を迎えるのに、体重が落ちたら寒さに耐えられるか不安。


お墓参りで考える

2014-11-12 | 国際結婚

今回の秋休みは、バカンス気分に浸る前に主人の実家へ立ち寄って、周囲のあちらこちらの友人知人へ家の双子を見せに行きました。お祝いを頂きながら遅れおくれて、ようやく実現した、といった感じ。それから、お墓参りへも行きました。主人の大好きだったお婆ちゃんに自分の子供たちを紹介できたのは、これが初めて。フランスは広いですから~。

と言うのは言い訳、私に言わせると。どうやら、フランス人の概念では、死んでしまったら終わり、以上!ってな感じです。義両親さえ、お墓参りはそこそこ。フランスの義兄や義妹はお葬式以来、お墓にも来たこともないようです。「亡くなっても魂はそこに居る」みたいな考え方はとても日本的なんだと(仏教?)、フランスに来てから知りました。
突然ですが、私は死んだらどこに埋まるのだろう?これは結婚した時からの疑問で、子供が産まれてからますます、考えるようになりました。人生の門出に死の世界を想うのは変ですか?でも、在外の人は必ず一度は直面すると思う、「死んだらどこへ?」
私は、主人のそばがいいけれど、死んでしまった後ぐらいは日本の両親のもとへ帰りたい気もするし…。私が主人より先に死んでしまったら、一人っきりでお墓へ?それとも、会ったこともない主人の家族と一緒のお墓へ?
と言うのも、私は見てしまったんです!友人のお葬式に参列したことがあるのですが、フランスではお葬式が済むとそのまま、棺桶をお墓に入れる作業をします。お墓の中って、日本のそれを見たことがない私はショックを受けたのですが、棺桶が左右に2列、その上に4段ぐらい重なっていける深さがあり、友人はまだ新しいので最上段に入ったわけですが、一番下のご先祖様なんて、フランス革命とか知っているんじゃないかと思えるほど棺桶が朽ちていて…。こういう中で私は過ごすことになるのだろうか・・・ノーッ!
理想はね、主人より先に死んで、日本式に焼いてもらって、その遺骨を主人が死んだ際に一緒の棺桶に入れてもらいたい。そう話したら主人が、焼くなんてそんな悲しいこと絶対できなーい!と言いだして・・・まだまだ死ねませんわ。

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フランスでワーキングホリデー~2004年11月12日~

昨日も山の中で凍え死ぬかと思うぐらい寒かったが、今日は下界でも寒い。とうとう観念してスキーウェアとニット帽、マフラーを購入、263.90ユーロ。スキーウェアはこれから登山にも使えるし、色が白だから街で着ててもおかしくないはず。今回の持参した洋服類も、長野へ行く感覚で選定すればよかった。冬服は船便で送ってもらえるよう荷造りしてきたが、家も決めずに旅立てば、それがいつ受け取れるのか分らないのだから、ズボンをセーターに、靴をコートに変えるべきだった。冬の衣類が詰まっているダンボールは、まだ日本を出ていない。寒い。


フランスの結婚

2014-01-09 | 国際結婚

夕ご飯時に、義父から電話。何と、なんと、ナント、自分たちの結婚50周年パーティーを開いて、50人を招待したい、と・・・ごっじゅっしゅーねん!?離婚の多いフランスでは、拍手ものです。そして50年って、私は晩婚(過ぎ!!)なので、50年後は・・・生きているかー?とにかく、義両親のように夫婦そろって健康で、そんな日を迎えられる事って、どんなに素敵なことでしょう。
フランスはだんだん、結婚する人が少なくなってきています。それに代わってパックス( PACS )と呼ばれる事実婚制度があり、婚姻より規制が緩く、同棲よりも法的権利が認めてもらえるとあって、私のフランスの義妹夫妻もそれです。そもそもは同性愛者の生活を保護することを目的に設立されたものだったのですが、離婚に要するエネルギーとストレスを考えると、必然的にパックスへ流れる若者が多くなっていったとか。そもそも自分の両親が結婚していなければ、「形にこだわらなくても…」となってしまうんでしょうね。実は私も、フランス人に感化されて、ウエディングドレスが痛いお年頃までまでいくと、「しなくていいかな…」と思っていた一人でした。でもね、結婚して不思議と何かが変わったんですよ、けじめと言うか。今はもう、「して良かった」と心から思えます。
さて、フランスの結婚式、それはもう「森の小さな教会で、結婚式をあげました~♪(古い?)」みたいなイメージでしょ?まったく違って、ガッカリ。まず、私はクリスチャンではないので、教会で結婚式はさせてもらえません。じゃあ、結婚式場?そんなもの、ナイナイ。市役所の会議室です・・・これは、後ほど教会で式を行うカップルも絶対にはずせないもので、当事者と証人が市長の前で結婚の誓いをしなければなりません。この時の署名でもって、婚姻成立となるわけです。
私たちは急いだので、両親も友人も呼べず、私の証人をしてくれた友人も仕事帰りだからスキー教室のユニフォームのままだし、先に到着していた主人が花もないでは映えない!と、雪の降る中、飛んで買いに走って。宣誓式が始まり、フランス語で憲法を読み上げられている辺りまでは聞いていたけれど、そのうち何年ぶりかに履いたヒールが痛くなってきて気がそれたところに!「~誓いますか?」「・・・。」そう、聞いていなかったから、「はい。( Oui. )」と答えられなかったんです。不気味な静寂と皆の鋭い視線で、間一髪でした~。私のようなフランス人と結婚する外国人の場合は特に、マリアージュ・ブラン( Mariage blanc )と呼ばれる、フランス国籍や滞在許可証を得るための偽装結婚も疑われかねないので、フランス語がわからない人は有料で通訳をつけなければならないほど厳しいのです。

・・・写真を選択していたら・・・うわっ!結婚1周年、明後日じゃん!!
20140109


パピィとマミィがやって来た!~顔合わせ食事会~

2013-11-14 | 国際結婚

えー、順番が逆ですが、昨夜は双方の両親が初めて顔合わせをしました。
「恐れることは何もない!」
これまで私は、何を怖がっていたのでしょう。国際結婚だから家族間で直接の会話は出来なくても、皆がそこに集まって一緒に食事をすることがこんなに意味を持つこととは、想像もしていませんでした。会話にならなくても一生懸命交流しようとする義父、お箸の国の人が食べられるものをと朝から台所にたってくれた義母、ちゃーんと日本からお土産を用意して場を盛り上げてくれた実両親、皆ありがとう。「言葉は通じなくても顔合わせの食事会はするべき!それだけで家族のつながりが出来るから。」と言ったのは、同じく国際結婚した友人からのアドバイス。結婚式もやらなくて、入籍してから半年以上も経っているし、義父は手術したばかりのところへ、主人の兄妹家族も平日で忙しいから、遠く実家まで訪ねて行っていいか迷いましたが、無理を押して良かった。私自身が双方を、家族と思えるのです。
20131114