日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

床屋談義 海老蔵は人間極道!

2010-11-27 20:19:15 | Weblog
昨日はほぼ二ヶ月ぶりの散髪だった。今月は出かけることが多く、月初めの予定がずるずると延びてしまったのである。仕事を辞めて神戸に戻って来て間もない頃、兵庫県庁の近くのビルの地下にあるこの散髪屋にたまたま入り、顧客カードに記入させられて以来のお付き合いで、だからもう12年ほどになる。マスターが私とほぼ同年配でなんとなく気が合うので長続きしている。店はマスターと同じく理容師である連れあいの二人が切り回している。

髪が伸びてしまってと言ったのが切っ掛けで、いや、最近そういうお客さんが多くて、前のお客さんも次は年が明けてからやなと言うて帰りはりましたわ、と言う。客足が落ちているのが気になって調べてみると、常連客が減ったわけではないが来店の頻度が下がったのだそうである。県庁の勤め人とその退職者が主な顧客らしいが、これまでは100人のお客さんでなんとかやっていけたのに、こうなると倍の200人は欲しいそうである。といって新規客がそう簡単に増えるわけでもなしと託つので、髪が早く伸びますようにと心をこめて毛根マッサージをするとか、毛髪成長促進剤をこっそり塗るとかしたらいいかも、とアドバイスをしたついでに、年内にもう一回来るからと約束をした。

マスターには私の前職が何であったかなど一切話していない。するのは昔話に遊び事の話、そして世相談義である。県庁の勤め人は現職が分かっているから仕事に関わる話はしないだろうが、それでもときどき県庁の人が辞めてどうしていると言うような話が出てくる。ある時、私の義妹の連れあいの話が出てきたのには驚いた。彼は地方公務員だったので高級官僚にはあたらないが敢えて言えば「県庁官僚」で、退職後もいくつかのポストを「天降り」で渡り歩いている。ただそういう人が今でも来てくれていると言う話なので黙って聞き置いたが、偶然に私とここで出くわす機会はあるはずで、その時にびっくりさせてやろうと今のところ私一人の胸に秘めている。

昨日は散髪の最中、テレビが海老蔵殴打事件をかしましく伝えていた。役者は世間からのはみだしものぐらいが面白いと私も普段から思っているが、夜明けまで得体の知れない相手と泥酔するまで酒を飲み、あげくにボカボカと顔が歪むまで痛めつけられるなんて、役者根性の片鱗すら感じられない。殴打事件をきっかけに海老蔵の数々の悪評が浮かび上がってきたが、その通りだとすると世間知らずの子ども同然だと思った。「おれは人間国宝だぞ!」が酩酊状態でのお好きなせりふだとか、「人間国宝ではなくて人間極道!」と隣席の相客が突っ込みを入れていた。おかげで昨日は政治ネタの出てくる間がなかった。