日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

リーダーの器でない菅総理と大臣に値しない柳田稔法相

2010-11-17 23:35:16 | Weblog
まず柳田稔法相、地元の広島市で14日に開かれた「法相就任を祝う会」で次のようなことを言ったらしい。

あいさつに立った柳田は「法相は2つ覚えておけばいい。『個別の事案については答えを差し控える』と『法と証拠に基づいて適切にやっている』。これはいい文句だ。分からなかったら、これを使う」と言い放ったのだ。国会を、国民をなめているとしか思えない暴言である。
(日刊ゲンダイ 2010年11月17日)

地元に戻った気安さで自分の才覚をひけらかす軽口かと思ったら、実際に国会でそのような答弁をしていたというから呆れる。

 17日午前の参院本会議では、自民党の浜田和幸氏が「実際、柳田氏はこの二つの言葉を各種委員会で39回連発している」と指摘した。
(asahi.com 2010年11月17日13時6分)

まさに国民を愚弄しているとしか言いようがない。菅総理は即刻柳田法相を罷免すべきであろう。

ところがこの菅総理からして、その職の重さを自覚しているとはいえない軽率な行為を、全国民の前にさらけ出したばかりなのである。APECで来日した中国の胡錦濤国家主席と会談した際に、なんと手にしたメモに目をやりながら、かつ鞠躬如として挨拶を言上したのである。今回の尖閣沖中国漁船衝突事件で、ことさら中国に居丈高な姿勢で臨むことはないが、非が中国側にある以上毅然とした態度を取るべきである。さらに言えば相手が胡錦濤国家主席と限らず何れの国の国家元首との会談でも、メモを片手の挨拶とはあまりにも品位を欠く浅はかな振る舞いである。

何かの本で読んだことがあるが、その昔、日露戦争で日本軍の総司令官であった大山巌元帥がパリを訪れてスピーチを求められたときに、通訳に「よろしくたのむ」と一言言ったそうである。通訳は弱って自分で考え考えながら長い挨拶をフランス語でしたところ、聴衆は日本語というものは短い言葉で実に多くの内容を表現出来るものだと感心したという。菅総理もこのような故事を知らなくても腹さえ出来ておれば、自分でメモを読み上げるような不様な姿を衆目にさらすことなく、メモを通訳に渡して「その通り言え」と言うぐらいの腹芸をこなすことが出来たであろう。私はかってふたたび 「社民党 やはり野におけ れんげ草」で、《やっぱり異議を唱える福島党首は格好がいい》と持ち上げてやがてその通り、社民党は民主党と連立を解消することとなったが、それと同じく菅総理に対しても「やはり野におけ れんげ草」を呈したい。この方の本領はあくまでも批判者にあり、リーダーとしての器ではないからである。