日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

何とも不様な海上保安庁巡視船の「よなくに」と「みずき」

2010-11-05 12:13:09 | Weblog
総計44分20秒に及ぶ尖閣沖の衝突ビデオを見終わっての第一印象がタイトル通り、何とも不様な海上保安庁巡視船の「よなくに」と「みずき」、であった。こんなビデオを全世界に公開したら歓喜するのは中国国民で、その反面、海上保安庁巡視船の恥を世界に晒すだけ、と元軍国少年の私は思った。だからこそ海上保安庁、それにわが国の政府はビデオ公開をなんとしてでも避けたかったのであろう。

まず「よなくに」が中国漁船にぶつけられた。停船して網を揚げ終わった漁船が黒い煙を出し始めてたのが、No.4のビデオでは1:36、「本船の方に船首を向け挑発的・・」とナレーションが入るのが2:03、そして「本船に当てた」と言っているのが2:21。中国漁船が巡視船の方に向かって動き出し、その行為を挑発的と判断しているのに、何故その20秒足らずの間に「よなくに」がぶつけられてしまうのだ。回避行動を取らなかったのは明らかに巡視船の失態である。パトカーが三輪車にぶつけられたようなもので、これには怒るに怒れないだろう。それが「よなくに」のその後に取った行動にはっきりと現れている。ぶつけられた後、しばらくは止まれということか何かを叫んでいたが、その後は真剣に中国漁船を追跡することもなく、サイレンを鳴らすわけでもなく、ただ漫然と漁船を撮影しているだけである。

そして今度は別の巡視船「みずき」が同じ漁船にぶつけられた。軽微といえどもすでに漁船が「よなくに」に接触しているのである。当然体当たりを警戒しながら「みずき」は行動すべきであるのに、この漁船を追跡しているはずの「みずき」が逆にぶつけられるのだから話にならない。ぶつけられた始めて大慌てに速度を上げて離脱する始末である。ばっかじゃなかろうか。

誰がこの国辱もののビデオ映像を流出させたのだろう。

尖閣沖の衝突ビデオをYouTubeで見る そして44分20秒に及ぶビデオ映像も

2010-11-05 09:59:24 | Weblog
朝、インターネットを開いて次のニュースが目についた。

尖閣沖の衝突ビデオ? 動画サイトに流出

 尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件のビデオと見られる映像が、インターネットの動画サイト「ユーチューブ」に投稿され、5日未明段階で誰でも閲覧できる状態になっていることが分かった。11分を超えるものなど複数の動画が投稿されていた。海上保安庁などは、映像が流出していないか確認を進めている。

 投稿されている映像の一つは、「日本の尖閣 海上保安庁5」と題されており、約3分30秒ほど。映像によると、逃走する漁船の左側を、巡視船「みずき」と見られる船が並走している。これまでの海保の説明と同様に、「ビン(ビンは門がまえに虫)晋漁5179」と記された船が海保の巡視船とみられる船の右舷にぶつかる様子が収録されている。映像に収録されている音声には、サイレンが鳴り響いており、巡視船は警告を続けている。

 衝突の映像は1日に衆参両院の予算委員会理事らが、国会内で視聴したばかり。このとき公開された映像は6分50秒ほどに編集されたもので、今回サイトに投稿された映像と同じものかは不明。

 これまでに漁船が巡視船に衝突する様子のビデオを見たことがある海上保安庁幹部は、「本物かどうかは確認中」としながらも、「自分たちが見たものよりも多くの映像が含まれている」と驚いた様子で話している。
(asahi.com 2010年11月5日2時33分)

さっそくYouTubeを開くと、オリジナルの映像はすでに削除されていたが、その複製が数多く登録されており上の記事のビデオを観ることができた。こうなると一度に拡散するのではなかろうか。

一方、6編に分かれた総計44分20秒に及ぶビデオ映像がhttp://karinto.puny.jp/uploader/download/1288889370.zipとしてまとめられているので、私は「2525」のパスワードでダウンロードした。RealPlayerで見ることができる。次の画面から始まるが、このNo.5が「日本の尖閣 海上保安庁5」に相当するようである。


どういう経緯でこの映像がメディアに流出したのか分からないが、明らかにあるところからの意図的な流出であろう。こういう映像の公開を躊躇っていた政治家の感覚が私にはさっぱり分からない。全体の映像を見るのと、衝突場面のみを取り上げた映像を見るのとではかなり異なった印象を受けるような気がする。皆さんもどうかご覧あれ。