日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

午後1時に始まった衆議院予算委員会で尖閣映像流出問題が

2010-11-10 15:41:29 | Weblog
面白い映画なら観るつもりでBS2を1時につけたところ、映画の代わりに衆議院予算委員会の実況中継が始まったところであった。第5管区海上保安本部神戸海上保安部所属の巡視艇乗組員が、上司に対して自分が映像記録を流出させたと告白した、と海上保安庁の鈴木久泰長官が自民党の中谷元氏への答弁として述べていたが、これには驚いた。私がドライブ旅行に出かける前は石垣海上保安部がなんとなく怪しいとの空気であったが、なんと私の住んでいる神戸が震源地であったのである。巨大地震とはおよそ結びつけられることのなかった神戸が、突如阪神・淡路大震災で最悪の被災地となった時のことを連想した。

映像を流出させた巡視艇乗組員はどのようにして映像を手に入れたのだろう。国民に対してはビデオ映像の公開に勿体をつけて、未だに政府としては公開を決定したわけではないが、海上保安庁内部では日常の活動記録としてのビデオ映像に、誰でも自由に接していたのではなかろうか。問題の映像は複数の巡視船乗組員が撮影したものであるが、巡視艇と中国漁船がにらみ合っている情報を新聞社なりテレビ局が何らかの手段でキャッチして、ヘリコプターか飛行機を飛ばして取材撮影していたとすると、現場の映像は秘密でもなんでもなくなっていたことだろう。つい最近も似たような話題を私自身パトカーを追跡する車を追うで取り上げたばかりである。

研究で新しい発見をして、その知識を独占する優越感をかって私も味わってきたものであるが、いずれは論文として公表するまでの一時のささやかな楽しみに過ぎない。海上保安庁のビデオ映像にしても同じようなもの、元来は公開されるべきもので、自分たちが撮影したものだからと言ってその記録を非公開として独占することは、国民の知る権利の前に許されるべきことではない。その意味でも尖閣映像を流出させた巡視船乗組員の動機が気になる。

つい今もヘリコプターの音が大きく聞こえる。件の乗務員が乗り組んでいた巡視艇「うらなみ」を上空から撮影しているのであろう。現場に駆けつけてみようかしら。