日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

一弦琴「愛宕の四季」再演  追記あり

2007-11-01 00:13:17 | 一弦琴

一弦琴演奏会が終わって、その時の演奏よりずっとましかなと思える演奏を10月29日のサイトに登録したが、聴きかえしているとどうもしっくりこない。

一つはテンポを速めたのだけれど、どうも私の感性にピタッと嵌らない。演奏会の時にお師匠さんが他の人の演奏をテンポが遅いと評していたのを聞いて、多分私のもそう思われたのではないかと勝手に受け取りテンポを速めたのである。

しかし、である。今年ほぼ一年をかけての稽古で、私の演奏時間は自分でも驚くほど一定していた。例えば10月25、26、27日と稽古して、一応よしとした演奏はそれぞれ11分54秒、11分57秒、11分53秒である。それが29日の演奏は9分30秒なのだから、自分で違和感を感じるのは当然である。そこで今回の演奏は弦だけの所を少し速めにしたが、唄は慣れた感覚で唄ったので11分11秒になった。世の中、せっかちな人も居ればのんびりとした人も居て、それぞれ自分のテンポで暮らしている。自分の唄は自分のテンポで唄うのがやはり自然のようである。

再演「愛宕の四季」

今回はテンポもそうだが唄い方もまったく自分流である。唄い方というよりは声の出し方と云ってよいだろう。お師匠さんは声は前に出すものではなくて後に当てるもの、と始終仰る。邦楽らしくなるそうである。せっかく教えていただくのだから私もなんとかその術を会得したいとは思うものの、なかなか進歩しない。そこで中途半端を承知の上で、今回は自分で声の出し方を意識せずに唄ってみた。当然洋楽風になっていても不思議ではない。お師匠さんのお嫌いな『唱歌』風になっているのだろうが、私にはこの方が性に合っている。そしていつものように余計な節回しを排除して素直に唄った。一弦琴にふさわしく思えるからである。

なんて偉そうなことを云ったが、今回の演奏の「爪弾き」にも実はまだ納得できていないので、また演奏を変えてみようと思う。

追記(11月2日)

今朝は気持ちよく唄えた。ところがその分、「爪弾き」が疎かになったところ、荒くなったところがところどころに目立つ。まだこの演奏が身に付いていないからだと思う。とにかく演奏をこれに差し替えた。前途遼遠。

追記(11月9日)

曲のイメージが一応はまとまってきたが、現在のレベルからどうも先に進まない。とりあえず今日の演奏を記録に留め、しばらく離れることにする。