極東不動産の日記

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ウエブ雑感

2008-06-22 15:48:59 | アート・文化

最近の秋葉原の痛ましい殺傷事件や、毎日、起きているネットがらみの事件を見るにつけ、今年の4月に、産経新聞に掲載された梅田望夫氏(米ミューズ・アソシエイツ社長)の論文を思い出す。それは「信頼結ぶ英語圏の実名サイト」と言う論題である。要約すると、英語圏と日本語圏とでは、ネット空間の雰囲気が全く違う。そのことを多くの日本人は知らない。梅田氏は、15年近くネット空間を観察してきて、英語圏の凄さに、ため息をついたという。

「お前は何者なのだ。お前の価値は何だ。これから、お前は何をしたいのだ」欧米の若者達は、常にそう問われながら育つ。個を磨き、自分の個性を発信しながら、社会を行き抜いていくようにと、子供のころから教えられる。

そんな「実名で自己を表現しながら、顔を上げて生きる」という欧米の「強い文化」を、英語圏ネット空間に持ち込んで、標準化してしまった会社がある。フェースブックという、シリコンバレーの未公開ベンチャーだ。日本のミクシイと同じ。会員限定の情報交換サイト「SNS」の一つである。会員数は全世界で5000万人を超え、英語圏の35歳以下の利用者が圧倒的に多い。その大半が、顔写真・実名・自らの詳細なプロフィールを公開し、相互にコミュニケーションを取り、友人知人のネットワークをネット上で、広げている。

欧米英語圏の若者達を中心に「強い文化」が、世界に広まっているのだ。「匿名参加者が中心で、完全には自分を明かさない人が多い、日本と全然違う」上記のフエースーブックで知り合った人同士は、理解と信頼が得られる。昨年10月、マイクロソフトが、フェースブックに投資したとき、150億ドルという同社の時価総額の高さに、世界中が驚いた。能力が高く、やる気のある、世界中の若者達の多くが「人生のインフラ」としてフェースブックを利用し、その人間関係の地図の様なものが、可視化されつつある。この文章は、梅田氏の投稿をそのまま引用した。

彼の投稿文を読んで、ネット利用についても、日本での現状と比べ、ビックリさせられた。あらゆる点で、社会の閉塞感や、外国との交渉等での腰が引けた状態も納得? できる。非常にユニークな論文なので、ここに紹介すると同時に、日本も教育からやり直して、「強い文化」を構築しないと、欧米諸国(英語圏)に、益々引き離されるばかり、と感じる次第である。


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