「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「乙女の誇りを」

2006-02-15 00:03:43 | 和歌

 お隣の薄紅の梅が開花した。

 白梅の清楚な姿とは打って変わって、乙女の華やぎがある。垣根越しに見上げつつ、嫁いだ二人のお嬢さんの、子供の頃の晴れがましい表情が、思い出された。時には里帰りしている姿を見かけたが、最近は余りお目にかからなくなった。爺婆の二人暮らしでも、紅梅の華やぎがうれしい早春であろう。

 「うつろ庵」の深紅の梅は、少し開花が遅くなったが、間もなくご紹介できよう。

  

 
  



             如月の朝日を受けて咲く梅の

             花 うす紅にかおりたつかな



             はちきれむ莟を従え咲く梅の

             乙女の誇りを見上げて讃えつ



             八重に咲く薄紅の梅が花を

             吹きな荒ぶな今宵の嵐よ