お隣の薄紅の梅が開花した。
白梅の清楚な姿とは打って変わって、乙女の華やぎがある。垣根越しに見上げつつ、嫁いだ二人のお嬢さんの、子供の頃の晴れがましい表情が、思い出された。時には里帰りしている姿を見かけたが、最近は余りお目にかからなくなった。爺婆の二人暮らしでも、紅梅の華やぎがうれしい早春であろう。
「うつろ庵」の深紅の梅は、少し開花が遅くなったが、間もなくご紹介できよう。
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如月の朝日を受けて咲く梅の
花 うす紅にかおりたつかな
はちきれむ莟を従え咲く梅の
乙女の誇りを見上げて讃えつ
八重に咲く薄紅の梅が花を
吹きな荒ぶな今宵の嵐よ