「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「枯れ草ゆれて」

2006-02-01 12:15:26 | 和歌
  

 



             吹き荒ぶ凍てつく風に背の高き

             枯れ草ゆれて行く人もなし



             夕されば雲の切れ目に落ちる陽の

             さし来て枯れ穂の白くひかりぬ



             けごろもの冬の夕陽はうらさびし

             ただ枯れ草の風に揺れいて



  




             枯れ草のやがて朽なむ春の日に

             若草踏みてまた訪ね来む