先週末銀行のATM(自動預け払い機)で現金を引き落としたあと、うっかりしてカードをそこに忘れてきてしまった。さらに間抜けなことに、それに気づいたのがそのまた2日後。
とりあえずネットで残高を照会してみて、他人に引き落とされた様子はないので安心したが、アメリカの銀行のカードだからこれを再発行してインドまで届くにはえらく時間がかかる。もしカードを見つけた人がよほどの正直者だったとしても、不効率を極めたようなこのインドで、まずカードがみつかるわけはないよなあ、とあきらめつつも、一応ATMの場所に戻ってみた。
ATMには普段セキュリティーガードが常駐しているが、英語が通じない。地元の友人に電話での通訳を頼みながら彼に尋ねてみると、とりあえずはダウンタウンの支店に行けという。
渋滞の中タクシーに乗って40分あまり。支店で訳を説明すると、15分ほど待たされた挙げ句、カードが見つかったから1時間後に戻ってくるように、とのこと。
「!!!」
99パーセントあきらめていたので、その答えが信じられなかった。
それまで僕は知らなかったのだが、預金者がATMでカードをとり忘れた場合、15秒ほどでそのカードは機会の中に収納されてしまうのだそうだ。一日の終わりに管理会社が現金を補充しにくる際にこういうカードが機会の中から見つかると、中央管理局に届けられるシステムになっているという。
官僚主義とビジネスのあまりの効率の悪さに閉口していた僕も、無事にカードを手にして少しばかりインドを見直したのだった。
明日から北部のジャイプールに4日間ほど取材に出かけてくる。これまで雑用に追われてゆっくり撮る時間がなかったので、久しぶりのいい機会だ。
フリーランスとしてインドで出発されることがんばってください。
素晴らしい経験として,写真だけでなく人生の糧になると思います。
一歩を踏み出した者にしか分からない世界があるはずです。
哲学、芸術、工芸も強いしな~。文化的な底じからというか、すごい国だなーと思います。
楽しんでください。
いろいろなレポート、楽しみにしています。
自作自演しているようです。
高橋さん、こんなバカは気にせず頑張ってください。
でも、機械に吸い込まれて運が良かったですね。先日、自分もATMを使いましたが、ドアを開けて人がどんどん中に入ってきて困りましたね。「おいおい、外で待ってろよ。。。汗」と、思いました。セキュリティーもいたんですけど、何の保安もありゃしない。
ジャイプールの話、待ってますよっ。
インドはどんな国なのでしょうか?
私はぬくぬくと日本の中におりますが、これまで積み上げてきた価値観や所属や肩書きや私を語る全ての要素を見直しています。頑張ってきたつもりでも贅肉がいっぱいついていますねぇ。
インドを目指された勇気と、新たなことに取り組む情熱に敬意を表し、新しい写真の誕生を期待しています。
露天商の方々が、概して数字に強いことも。