HONK de BONK

鳥の“落し物”が直撃しましたが(泣)鳥には寛容な私です。。。

Track Worlds 1日目雑感

2011-03-24 22:37:25 | bike
トラック世界選1日目。イブニング・セッションはライヴストリーミングでほぼ全てが放送(※ 最後の最後のチームスプリントの表彰式だけ入らなかった)。

【男子団体追い抜き】
決勝でオーストラリアがロシアを下し優勝。いいタイムが出ないバンクにもかかわらず、3分57秒832は立派。予選のトップタイムは、オーストラリアの4分00秒168。もう3分台は無理なのかと思った~。実際、試走したピーター・ケノーは、「ベロドロームは素敵だけど、バンクは“bumpy”(でこぼこ)だね」なんてtweetしていたので。

イギリスは(ウィギンスとゲラント・トーマスを欠く)“二軍チーム”での出場だった。クランシー(予選出場)はサルディーニャから体調不良、テナントは捻挫、ハリソン(3位決定戦出場)は初エリートという万全の体制とは言えない中での3位。


(L→R)ルーク・ダーブリッジ(ジェイコAIS)、マイケル・ヘップバーン(ジェイコAIS)、
ジャック・ボブリッジ(ガーミンサーヴェロ)、ローハン・デニス(ラボバンク・コンチネンタル)


【女子ポイントレース】
世界選初参加の上野(うわの)みなみ選手が果敢にアタック!! 結果は4位で、惜しくもメダルに届かなかったが、素晴らしいレースっぷりだった。じいんとした。攻めてなんぼ、という自転車レースの醍醐味を魅せてくれた。

【男子スクラッチレース】
疲れた~。手に汗に握った。平均時速51.495 Km/h。アタックすれば潰しに行く目まぐるしい展開。“誰も逃がしてはならない”状態。21人中、10人がDNF。そんな混沌とする中、まさに隙を突いたといった感のクオ・ホーティン(香港)が最初にフィニッシュラインを駆け抜けた。

驚きなのは、ホーティンは団抜きに力を入れていたので、スクラッチについてはあまり色気はなかったのだとか。プレッシャーに苛まれることなく、のびのびとレースができた。「自分は有力選手ではないので、皆の反応が遅れたんだよ」と謙遜する。でもラスト4周は「レインボージャージ、レインボージャージ、レインボージャージ!」と思い続けて逃げた(苦笑)。

マイヤー兄もアタックしたが、皆ついて来るんだもん(苦笑)。7位に終わったが「(スクラッチレースは)ハマることと、運が必要。脚の調子はいいよ」と、好調を強調。ただ、過去2年の世界選で、1度もポディウムを逃さなかったので、それはちょっと残念そう。



【サム・ハリソン】
チームGBの18歳、ハリソンは昨年までジュニアの選手。1日目は団抜き3位決定戦とスクラッチに出場。世界選の同日に2種目出場する選手ってあまりいないよね。ハリソンの団抜きポディウムのお陰でスクラッチレースのスタート時間が予定より遅れたらしい(苦笑)。更に彼は、2日目の個人追い抜きにも出場する。ひとりオムニアム状態ですか…。車連の期待の程も分かるけど、世界選は練習試合なのでしょうか。。。

+++

オーストラリアのコーチ、スコット・マグローリーが胸の内をFaceBookやTwitterで吐露している。

「イギリスは世界選の女子ポイントレースに選手を送り込んでいない。メルボルンW杯では、マディソンに選手を出さなかった。イギリスよ、露骨にオリンピック種目だけに拘るのはやめろよ。それは、トラック競技を大切に思っているいる者にとって失礼だと思う」

オリンピック至上主義。確かにトラック・サイクリングは五輪を中心に回っている。

イギリス自転車界は、資金として宝くじの収益がふんだんに投入されている。目立った成績が上げられないのなら、援助が滞るかもしれない。“目立った成績”というのは、英国では五輪やツール・ド・フランスなんだろう。

それにしても…、北京五輪の時には無茶苦茶気合いが入っていたのに、ロンドン五輪で消滅する種目には興味がなくなったかのような扱いだ。虹のジャージなんて価値がない?

マグローリーの憤懣はよく分かるのだ。ずけずけものを言う人だが、Twitterの壁紙は6日間レースの会場(ミュンヘンかな?)。彼はトラック競技を愛している。

(photos: Yahoo! Sportsより)

最新の画像もっと見る