HONK de BONK

鳥の“落し物”が直撃しましたが(泣)鳥には寛容な私です。。。

不器用な男

2011-07-22 19:08:02 | bike
昨夜は苦渋の表情で鬼引きしたカデル・エヴァンズ。何かが不遇、何かが武骨。

【アシストに恵まれない】
今季はまだましな方だが、どうも恵まれない。

山も登れるし、同郷だし、大人しそうだし、これは使えるわ~と思ったら、移籍時には連れて行けず、更には本人より変人だったマシュー・ロイド。

昨年、献身的なアシストで、ゴール後は抱き合って泣いていたのに、ドーピング疑惑になっちゃったイタリア人とか。

【キレキャラ】
公衆の面前でのキレっぷりがしばしば話題に上るが(e.g. 俺の犬を踏むな!)、最近のはこれ。
Cadel accidentally sprays Cavendish



カヴの護衛のエビアン・ボーイズが邪魔くさかったから、水ぶっかけましたって感じなんだろうけど、とばっちりを食ったカヴは憮然。「お前にかけた訳ではなのだ…」みたいに肩を叩いて取り繕ってるのには苦笑。

いい大人が、キレるほどのことでもないだろうと言いたい。

【近寄りがたい存在?】
「アニキ、今日のレース、いい走りだったね!!」とか「アニキ、今日の練習、楽しかったね」とか、Twitter上では、選手仲間同士、直接話しかけるパターンが少なくないのに、エヴァンズの場合なんか違う。

「ゴーーーー!! @CadelOfficial!!」
「今日は@CadelOfficialとトレーニングしたよ」
「すごいね。@CadelOfficialは格が違う」

カデルオフィシャル。。。 アカウント名を織り込むことで、本人には声は届いているだろうが、「よう、アニキ! 今さぁ~…云々」みたいに、オーストラリアの若手選手は、気安く話しかけるということをあまりしない。

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とどめはシクロクロス世界チャンピオン、荻島美香選手の呟き。

Twitter: mikaogi

「エヴァンスが勝つかもしれないというオランダ人が多いんだけど、その前に一言、ファンじゃないけど....」

わざわざ、ファンではないと断りを入れるオランダ人達…orz

日本人だと、武骨で、どこか不運で、走る姿は無様にさえ見えるエヴァンズを、判官贔屓的に応援もしたくなるけれど、西洋人は「私は、こんな華がない選手は基本的には大好きとは言い難いのです」ということなのだろうか? 理解はできる(笑)。

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元祖アイドルホース、ハイセイコーについて「どういうところがあんなにも愛された理由なんでしょうか?」と往年の競馬ファンに聞いたことがある。

「一所懸命、走るんだよ。いや、一所懸命走ってるように見えるって言った方がいいかな」

動物が一所懸命か手を抜いているかなんて分からない。雑草育ちだから、人間が勝手に熱い思いをかぶせて見ているだけなのかも。

エヴァンズも、一所懸命走っているように見えるよね(←強引)。

カヴみたいに「みんな、ありがとう!!!!! ハグハグハグ…」って感謝の気持ちをアシストに対して、大々的に表すこともできないし、只管愚直なんだよなぁ。

世界チャンピオンにもなってるし、嫁は見てくれも性格も可愛らしい人だし、決して不運な選手ではないワケだけど、今日のラルプデュエズでどんなことになるのか、固唾を飲んで見守りたい(←何かを期待)。

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