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日展100年

 六本木の国立新美術館でやっている日展100年を、混雑を避けて金曜日の夜、見に行った。金曜日は夜八時まで開館している。この日展100年は日展の前身、文展から現在までの選りすぐりの作品を展示してある。既に亡くなった方の作品に限定されているが、近代の日本の美術作品をまとめてみることができるいい機会だ。

 会場に入るとまず目に付いたのが上村松園の「花がたみ」。高さ2メートルにもなる大きな画面に、うつろな目をして、口を半分開いた女性が描かれている。謡曲を題材にした作品との事だが、紅葉の散るなかにあでやかな衣装が印象的である。

 そのすぐ横にあった下村観山の「木の間の秋」をみてもそれらの装飾性が日本画のひとつの特徴と理解できる。

 その他にも屏風画では見る方向により大きく印象が変わり、日本の芸術の表現方法のバリエーションの広さを感じた。

 19世紀、日本の絵画が西欧の画家に大きな影響を与え、ジャポニズムとい呼ばれていたらしいが、この展覧会を観るとその理由が良くわかる気がする。西欧の表現とは異質な題材、表現方法が良く見て取れる。

 残念ながら9月3日までなのでこの週末に行って見ることをお奨めする。展示作品は期間中に入れ替えがあったということで図録に収められているものより少ない。図録も購入し、六本木の芋侍で食事をしてから千鳥足で帰ってきた。



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