goo

しっぺ返し戦略の有効性と効果

 北陸旅行に出かけるときは東海道新幹線で米原まで行って乗換えだ。新横浜と米原に停車するひかりは一時間に1本しかなく、なかなか予約が取れない。今回の旅行も朝6時53分発のひかりを一ヶ月前に予約をしようとしたのだが取れなかった。結局取れたのが10時53分のひかり369号で半日損をしたような気分になった。

 問題は帰りである。あまりちゃんとした予定を立てていないのであらかじめ指定席をとっておくわけにいかない。自由席車両に乗るのだが、米原に止まるひかりは本数が少ないからかとても混んでいて立っている人も多い。

 そういうときの奥の手が喫煙車両だ。ひかりで言うと3両目が喫煙車になっていて、たいてい座ることが出来る。それに最近は喫煙車両でもタバコを吸わない人が多くなってきている。多分1割も吸っていないだろう。元喫煙者として少々の煙は気にならないので快適に座ってくることができる。

 ただ明らかに喫煙者で無いような人も喫煙車両に乗ってくるようになってきた。喫煙車両も最近はだんだん競争が激しくなってきている。皆考えることは同じか。

 ところで同僚の左脳君、彼の場合喫煙車両でも座れなかったとき、もう少し積極的な作戦をとるらしい。十年も前に禁煙した彼だが、タバコを買って自由席にのるのだそうだ。そしてこれと目星をつけたターゲットのそばでタバコを吸うのだが、立て続けに2本も吸うとターゲットは禁煙車両に避難するという。2本以上吸うとまた喫煙が始まってしまいそうなので、2本吸っても駄目だったら潔くあきらめるらしい。ルール違反ではないが人格が疑われる作戦ではある。

 その左脳君、先日京都で自由席に乗り込んだのだが喫煙車両も満員。早速作戦開始と見つけたターゲットが地味なスーツを着た20歳代中ごろの可愛い女性。しきりに資料を読んでいる横でタバコに火をつけたのだが、、、、、、チラッとこちらを見ただけで又資料を読み始めてしまった。煙にむせながらもう一本吸ったのだが全く効果なし。作戦大失敗。

 ところがよくしたもので、名古屋で彼女の隣の席が空いたらしい。ありがたく座らせてもらい、めでたしめでたしになるはずだったのだが。

 名古屋を出て30分くらいたったころチラッと左脳君を見た彼女がバックから取り出したのはなんとタバコ。それから5分おきに一本吸われてとうとう左脳君、禁煙車両に避難したそうだ。

 「可愛い顔をして人の顔に煙を吐きかけるんだ」と左脳君。十年も禁煙していたのにまたタバコをはじめてしまったようだ。まさしくこれはゲーム理論に言う「しっぺ返し戦略」の有効性を証明してると言える。専門用語で言うと自業自得とでもいうのだろう。

 JR東日本は来年3月のダイア改正で全ての新幹線を禁煙にするという。ちょっと残念な気もする。


日記blogランキングに参加しています。
クリックをよろしくお願いします。
日記@BlogRanking

人気blogランキングにも参加しています。
こちらのクリックもよろしくお願いします。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ヴィア・パル... フグで一杯や... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。