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男の手仕事、腕時計の電池交換

 最近は太陽電池内蔵の腕時計を愛用しているので電池を使った腕時計の出番は無い。そんなわけで電池切れの腕時計が引き出しの中にたくさん転がっている。時計のようにメカのあるものは時々動かしたほうがよいだろうとは思っているのだが、使いもしない時計の電池を1000円も出して交換する気にはならなかった。

 先日秋葉原を歩いていたらこんなものを見つけた。これは「こじあけ」といって腕時計の裏蓋をはずすための工具である。どうせ使わない時計なら壊してもよいから自分で電池を交換してみようと購入した。630円也。
こじあけ

 インターネットで検索すると「こじあけ」で裏蓋を開く時こじてはいけないらしい。金属部分に傷をつけてしまう。コツンと突き刺すような感じと言うことでやってみると簡単に開く。これは面白い。全部開けてみて使っている電池の種類を調べ、東急ハンズに出かけた。

 ところが東急ハンズで売っている腕時計用の電池は高い。ビックカメラでも行ってみるかと思いながらふとガラスケースの中を覗いたら、ベルジョン社製のキズミを売っている。キズミとは時計屋さんが目にはさんでいるレンズのことだ。1300円だし電池交換を3回もやれば元を取れるだろうと購入。
目にはさんで使うキズミ


 結局ヨドバシカメラで電池を購入した。
時計用酸化銀電池

 今回4台交換したが、全て動きはじめた。この中の一台だけ電池交換に小さいねじを2本ゆるめなくてはならないのがあったが、手持ちの精密ドライバーの先をヤスリで削ってうまく行った。ただこの際だからやはりベルジョンの時計用のドライバーセットを購入しようと思っている。さすがスイス製だけあって9本セットで15,000円といい値段だが20回も電池交換すれば元が取れるので安いものだ。
電池交換にドライバーが必要な時計

 今のところ裏蓋がねじ込み式になっている時計は持っていないが何かのときのためにベルジョンの3ッ爪式の裏ブタオープナーと機械台も買っておくか。30,000円かかるがまあ工具は良いものを買っておきたいので上手な買い物だと思う。

 少し悩ましいのはベルジョンが時計工具セットを売っていること。120,000円もするのだがこれだと単品で買っていくよりずいぶん安くなるかもしれない。それに格好の良いケースに入っているのがなんともうれしい。もっとも240回も電池交換しないと元が取れないのだが。

 そうそう報告しなくてはならないことが何点かある。まずキズミだが、顔の彫りの深い欧米人と違いフル・フラットな私の顔とは相性が悪いようだ。うまくはさめない。何度か時計のムーブメントの上に転がり落ちたので辞職勧告を出した。その上せっかく電池を交換したセイコー、一日に10分も遅れる。修理に出す必要がありそうだが、いったいいくらかかるのだろう。

 人生は経済の原則だけで動くものではないが、さすがにコストパーフォーマンスに問題があるかもしれない。悩ましいかぎりである、、、、、、、



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コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (Emirio)
2009-01-31 10:52:08
はじめまして。「キズミ」で献策して辿り着きました。知的な文章ながらも難しくなく、いや、むしろ平易な表現かつユニークで、とても面白かったです。私も同じ様な感じの文章を書くので、読んでいて親近感がありました。ただ、今は更新されていない様ですね。残念です。また、楽しいエッセイをお待ちしています♪
 
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