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コンデンサの測定とESR

 バッファロー社のリンクステーションが壊れた。1000μFの平滑コンデンサを交換し、正常に戻ったので故障は電解コンデンサだったと思って間違いないだろう。

 取り外したこのケミコンを測ってみるかと、久しく使っていなかった日置のアナログテスタを取り出してきた。



 抵抗測定レンジにしてテストリードをコンデンサにチョンとつけるとピクンと針が振れるので、長年の勘で大体の容量がわかるのだ。ところがこのコンデンサ、ピクともしない。完全に容量が抜けたのか。

 テストリードをショートしても全く振れないから電池が切れたかと思って裏箱を外してみると悲惨なことになっていた。



 明るい青色が緑青。乾電池のマイナス側から盛大に液漏れである。このテスタを50年も使い続けてきて初めての失態。これはもうダメだ。

 しょうがないので最大レンジ200μFのLCRメーターで測ってみる。幸いにも?この1000μFのはずの電解コンデンサーの容量はレンジ内で84.5μFの表示。



 かなり容量ヌケしていることはわかったが、この機械では200μFまでしか測れないというのでは、これから先どうにも心もとない。

 という訳で、ルーブル展の帰り秋月電子でESR計を購入した。PEAK社のESR70。最大レンジは22000μFと広く、等価直列抵抗も測れるというのだ。早速リンクステーションから取り外した1000μFの電解コンデンサをこのESR計で測定してみると、C=208.7μF、ESR=1.22Ωと表示された。



 ちなみに新品の電解コンデンサではC=945.0μF、ESR=0.14Ωと表示される。



 ESR計での測定値はLCRメータの値、84.5μFとは随分違う。さて一体どちらが正しい値かわからないが、それでも容量は五分の一、ESRは10倍と正常品とは異なることがわかった。
 
 秋月電子で10000円弱のこの英国製測定器、早速裏蓋を開けてみた。使っているのはPIC16F886。電池は12V。



 このESR計のマニュアルには一年に一度電池を交換するようにと明記してあった。それにしても10年以上電池をいれたままほっておいた日置のテスタ、かわいそうなことをしたものだ。




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