陶芸では相変わらず皿を作っている。今日は先月中旬に本焼きに出しておいた5枚が焼きあがってきた。一番大きなものは素焼きの前の乾燥段階で縁にひびが入っていたのだが、これはサイズが大きくなると中心部と辺縁で土の乾燥の度合いに差が大きく生じることによるものだそうだ。大きなものになると、乾燥の方法にも注意をしないといけない。他の4枚は無事に焼きあがっている。5枚とも別々の釉薬を掛け、掛けることについては何も工夫はしなかった。まだ、そういう段階ではないと思っている。まず形をきちんと挽く。それにシンプルに釉薬を掛ける。そういうスタイルを当面は続けるつもりでいる。今回焼きあがった5枚は白マット、透明、卯の斑、飴、青マットを掛け、全て酸化焼成だ。模様や化粧や絵などの装飾を施さなくとも、窯のなかで勝手にできる模様のほうがどれほど面白いことか。写真の皿は乾燥段階で縁にひびが入り、そのまま素焼き、施釉を続けたものだ。ひびを埋めることも狙ったので、粘度の高い白マットを濃い目に掛けたのだが、少し斑ができた。そのまま焼いたら形は歪み、梅花皮ができた。ひびのなかには釉薬で埋まったものもあるが、埋められないほどの深いひびが2つ、向かい合うように残った。きちんと挽けていないじゃないかと突っ込まれそうだが、なかなか面白い佇まいになったと喜んでいる。
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