熊本熊的日常

日常生活についての雑記

おくやみ

2017年12月28日 | Weblog

ずっと以前のことになるが、人並みに日経新聞をとっていた。社会人になって間もない頃、職場の先輩社員から日経新聞は訃報から読む、と教わった。自分の顧客企業の関係者の訃報が出ていたら、その人との面識があろうがなかろうが、とりあえず弔電を打てというのである。営業とはそういうものかと、妙に感心した覚えがある。

何度もこのブログに書いているように、今は新聞を購読することはなく、家にテレビもない。所謂マスメディアとは縁がないが、インターネットのポータルに出ているニュースは否応なく目に入ってしまう。興味がある記事ならクリックする。その程度で社会生活に不自由は感じない。平和な世の中だ。

とはいえ、仕事では新聞記事を確認しないといけない場面が多々ある。そこで職場の自分のパソコンにはいくつかのマスメディアのサイトがブックマークしてある。年末で仕事が暇だったので何の気なしに日経新聞のサイトの「おくやみ」欄を覗いてみた。掲載日を今月一日まで遡ったら、以前に仕事でご一緒させていただいた方の名前が出ていた。死因が心不全となっていて、そこに意外感はなかった。そういう体格の方だった。今から20年以上前になるが、10日間ほどの米国出張をご一緒させていただき、それに続く各種会合でもお世話になった。会議などでメモをとらないといけないときに、居眠りしながらメモを取るという信じられらないような特技の持ち主だ。会議でうとうとするというのは誰にでも経験があるだろう。そういうときに手元のメモを見ると判別不可能な文字のような記号のようなものが書きなぐってあるというのもよくあることだろう。しかし、この人の場合は違うのである。ちゃんと読めるメモをとりながら眠るのである。

そんなどうでもよいことが思い出された。ご冥福をお祈りする。

ちなみに、日経新聞以外のメディアの訃報欄にも掲載があり、偉い人だったんだと驚く。
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00453047
https://mainichi.jp/articles/20171203/k00/00m/060/040000c
https://www.sankeibiz.jp/compliance/news/171202/bsi1712020500002-n1.htm