熊本熊的日常

日常生活についての雑記

粛々と

2014年06月13日 | Weblog

今の住まいに越して来て1年と2週間ほどが過ぎた。家財道具はどちらかと言えば少ない方だと思っているのだが、いまだに片付かない。日常生活に困らない程度には片付いているのだが、困らないとなると先に進まないということもあって、片付かないのである。しかし、何も策を講じていないわけではなく、少しずつ身の回りの整理を進めている。先日は自分が作った陶器をゴミに出した。引越のとき、業者の人がひとつずつ丁寧に梱包してくれたものなのに、改めて見直してみて、持っていてもしょうがないと思ってしまったのである。昨日はDVDを少し処分したし、今日は古いパソコンを処分しようとデータの見直しをした。

今使っているパソコンを買ったときに当面必要なソフトやデータは移してあるので、古いほうに残っているのはどうでもよいものだが、そのなかにはこのブログの下書きもかなりある。今は下書きはせずに、直接ブラウザに書き込んでいるのだが、以前はワードで原稿を作ってからアップしていた。それがけっこうな量になっていて、つい読みふけってしまった。最初は観た映画や読んだ本についての雑感を書き散らかしたものだ。おそらく、映像翻訳の勉強を止めた頃にこのブログが始まっているので、その余韻で映画のことなどを書いていたのだと思う。映画や本以外のことが目立つようになったのは離婚してロンドンに渡ってからだ。一人暮らしになっていろいろな意味で余裕ができたことが大きいかもしれないが、やはり異文化の土地に暮らして刺激を受けたところもあるだろう。それにしても、これまでよく書き散らかしてきたものだと呆れてしまった。読んでいて面白いと思ったのは、自分のモノの感じ方や考え方の変化である。ここにアップしているのは2005年1月1日からなので、40代前半から今日に至るほぼ10年間だ。もう変わりようなどない年齢かと思っていたが、そうでもないようだ。こうして書いているときは、以前にも似たようなことを書いたような気がして「俺も相変わらずだなぁ」などと多少の自己嫌悪を感じないわけではないのだが、環境が時々刻々と変化するなかで自分もその影響は当然に受けているのである。たぶん本当に変わらなくなるのは死ぬときなのだろう。

ところで、今日は出勤途上で本を処分してきた。さすがに本の平均買取単価はDVDより一桁小さい。21冊で2,272円だった。