熊本熊的日常

日常生活についての雑記

スパピザ

2012年05月13日 | Weblog

昨日、落語に出かけたとき、落語を聴く前に腹ごしらえをするべきか、聴いた後にするべきか少し迷った。そんなことを考えながら会場に向かってあるいていたら、たまたま洋食屋の前を通りかかった。そこにあったメニューの黒板に「当店オリジナル スパピザ」とあるのが目に飛び込んできた。そのまま吸い寄せられるように店に入った。午後5時少し前だというのに、店内には何組かの家族連れと思しき客が食事をしていた。私はカウンター席に座って迷うこと無くスパピザを注文した。10分ほどして運ばれてきたものを見て、なんとなく名古屋の喫茶店のナポリタンを思い出した。有名な話だが、名古屋では喫茶店でスパゲティをたのむと、ステーキ皿の上に薄焼き卵を敷いた上にスパゲティが盛られて供される。スパピザのほうは、皿の上にスパゲティとチーズを載せてオーブンで焼くのでステーキ皿なのだろうが、結果としての見栄えは似ている。その昔、「スパゲティ」というと時にうどんのような麺のこともあったが、今はそういうものが懐かしく思われるほど見かけなくなった。このスパピザのパスタも細いものがつかわれている。こういうものを評するとき、あまり味のことをとやかく言うのは野暮だろう。見た目と存在感、それに対する食感のバランスというか衝撃というか、要するに未知のものを前にしたときのわくわく感のようなものがあるかどうかというのが重要だ。結論を言えば、私はこういうのが好きだ。毎日食べたいとは思わないが、たまに無性に食べたくなる、ようになるのではないかと思う。ちなみに店の名前はホフブロウという。