先月中旬のこと。写真上のKKコンビにほだされ外で昼食。
KikiさんとKanekoさん。ドイツで頑張る、見目麗しき女性二人。
日独の両親とドイツで育ったKikiさんは生粋のハーフ。イギリスで
勉強した後、ドイツに戻ってきた。見る角度や話をする人、その時に
使う言葉でドイツ人になったり、日本人になったりする。頬を赤らめ
両手を添えて笑っている仕草は昔の日本の女子高生の様!?
仕事で「Nein!ナイン!」と言うときはしっかり声のドイツ人女性。
Kanekoさんは日本のOL勤めを辞め、ドイツに来て6年目。
二つの大学で「持続型経営」を勉強している。僕の小さな会社で
4ヶ月の実習生をした後、時々バイトに来てくれる。真面目さと剽軽さ
が同居した好人物。
KKコンビだけでなくドイツには今、沢山の日本人女性がワーホリや
自費留学あるいは日本やドイツの企業で働きながら、自分の人生の道
を歩んでいる。僕がドイツで仕事を始めた25年前にもそのような
女性達がいたが、今はもっともっと増えている。
一方、日本人の若い男の子の姿は飲食店関係以外はあまり見ることがない。
デュッセルドルフの日本食レストランや居酒屋を賑わせているのは今も昔も
日本の会社の男性駐在員達である。
「若者よ、大志を抱け」などと大声を上げる気はさらさらない。
また、外国に出ること、そこに住み着き働くことが特別に良いこととも
思わない。けれども、受験競争で若者の視野を狭め、一斉就職や「就活」
で心理的抑圧を与えるような社会。若い人生には無数の選択肢があり、
沢山の時間と大きな広野が目の前に広がっている、という当たり前の
ことを当たり前と感じなくなるような環境。それが今の日本だろう。
その中で、若者達が知らず知らず身を小さくして、精神の背丈を縮めている。
特に若い男の子達にそれが著しいのではないだろうか。
実に残念なことである。21世紀は閉鎖系でなく、明らかに開放系の時代だ。
日本は、毎日の生活の中では社会の技術や消費の移り変わりが凄まじいが、
その表面下では、硬直性が著しい。
子供達を、若者達を抑えつけないでほしい。生きていること自体に
価値があるのだから。すくすく伸ばしてほしい。
自分の好きなことや大切なことを見つけるのにはたっぷりの時間がかかる。
日本やドイツで男の子でも女の子でも、いろんなところでいろんなKKコンビ
がたくさん出て来てほしい。
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