北ドイツ湖沼地方の旅・その6

2010年08月12日 | ドイツ・ヨーロッパの「旅」
小雨の降る中、一日中、湖と森の中を自転車で走った。
お昼は、山羊のチーズと全粒粉のドイツ風農民パン。
本当に美味しいチーズは本物のタクアンと友達みたいだ。
(どちらもその土地のオーガニックの素材だった。)





スープは「
ソリヤンカ」。もともとはロシア、東欧の方の料理。
ベルリンの壁が崩壊する前、旧東独で半年程働いた時、何処に
行ってもこのスープがあった。
工場の食堂、暗い冬の街の国営ホテル、
雪の中で次の接続を待ちながらの小さなレストラン。何処でも
メニューにはこのスープがあった。キュウリのピクルスやハムや
肉の切れ端がトマト味のソースの中でぐつぐつと煮込まれて、
油が表面に浮いていた。今でもその名前を聞くと、旧東独の
知人や友人との悲しい思い出が湧きおこってきて、切なくなる。
今日は妻と二人でそのスープをすすることになった。
当時とは異なり、具材がきちっとしていて、さっぱりした味だった。
20年が過ぎた。





食事の後は
手作りのハーブティー。(近くの野原や草原で摘んで来て、
そのまま干しただけのような味だ。ドイツには実にいろんな
種類のハーブティーがある。妻も子供達の授乳期には、お乳が良く出る
ハーブティーをこまめに飲んでいた。)
今日のポーションは超特大サイズ。スープ皿みたいなティーカップに
たっぷり入っていた。





さて、下の写真は今回の旅の宿、自然な素材と手づくりを大切にする旅籠屋/
ガストホーフ「TENZO」さんの朝食風景。
ドイツのパンは噛みごたえしっかり、
コッペパンでも色々な種類がある。
(穀物の種類、粉の挽き方、発酵の仕方、焼き加減、形、上にまぶしてあるもの等)
かたまりのパンにも色々なタイプがある。
奥さんのカタリーナさんは、この全てのパンをちょうどよい加減に温めて
出してくれた。本当に有り難いことだ。





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