「自分でも首をひねるような文章」

2014年05月14日 | 随想

真夜中まで仕事をして、一人、家で酔っぱらう時がある。
妻も娘ももう寝ている。たいがいそんな時に、文字を綴り始める。
微かに見えるものを追いかけて、どこに行き着くか分からない。
心の中の散歩模様。そんなことが時々ある。

昨日の夜はその一つ。
朝になって読み返すと、自分でも首をひねるような文章、
人にはたいがい伝わらない話だ。
それでも、僕は言葉の不思議と遊ぶ、大切な時間のように思う。
ひとの中には誰でもそういうところがあるように思う。





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夜中の三時に、庭に向かう硝子戸を精一杯に開け放ち、
春の満月の光の中、
若緑の息吹。
僕は既に初夏の旅人達の中に居るのかもしれない。

そんな月夜の中、耳を澄ませば、
「もうあなたの時間は、人生の恋の時間は過ぎてしまったのね。」
なんて、まるでアリスのウサギが耳元で囁くよう。

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