収穫した土垂、すぐに煮っころがしにして食べた
10月10日にすべてのサトイモを収穫した。ショベルに力を入れてよいしょと掘り出した。重労働であった。
かなり疲れた。といってもたいした分量ではないのだが、ここにきて、掘りだしが急にきつく感じるようになった。年を取ったものよ、と毎回同じつぶやきだ。
3月25日に植えつけた種イモは、土垂12個、タケノコイモ17個、ヤツガシラ17個、丸系ヤツガシラ5個、合わせて4種51個。
サトイモ栽培の最大の敵は夏の少雨。夏に程よく雨が降ればサトイモは育つ。夏に干天が続けばまちがいなく不作となる。このところ夏の雨に恵まれて、この夏もそうで、平年並みの収穫量を得ることができた。
不作となるとどうなるのか。まずイモが大きくならない。小さなイモばかりとなる。掘り出していても楽しくない。育ちがいいことがわかると、精が出るものである。
結果よければすべて良し、なのだが、ことしは初期の生育が悪かった。7月になってもいつものように背丈が伸びない。かなり心配した。なかばあきらめ気分でいたが、とにかく追肥、敷き藁、土寄せをして様子を見るほかなかった。
それが8月になるとみるみる大きくなり、一気に挽回した。これには胸をなでおろした。
サトイモは収穫後の貯蔵と保存が面倒だ。4種類のなかで、すぐに食べられるのは土垂と丸系ヤツガシラ。ほかのヤツガシラとタケノコイモは、貯蔵してイモの表面の皮というか茎葉が腐るまでに40~50日かかる。12月上旬にはイモの形がはっきりして食べられるようになる。
貯蔵といっても、穴を掘ってそこに入れて土に埋め戻し、上からブルーシートをかけているだけ。50株あるから、貯蔵スペースの穴を掘るのもたいへんだ。
霜が降る前には、こんどは冬期保存にとりかかる。