30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

タマネギの植えつけー自家育苗を400本

2015-11-01 | タマネギ

タマネギの苗400本を植えつけた。すべて自家育苗である。苗づくりがうまくいった。ここまで完璧にタマネギの苗を作ることができたのは初めてになる。会心の出来に思わず笑みがこぼれてしまう。それほどすばらしい。

タマネギの自家育苗にはずっと手を焼いてきた。タマネギの苗を作ることは野菜づくりの中で一番むずかしいと感じてきた。失敗の連続というわけではない。毎年300から350本の苗を植えつける。予備苗を含めて400本の育苗を目指す。たまにそれだけの数を自家育苗できる年もあるのだが、たいがいは不足する。不足分は市販の苗で補う。それだけに毎年確実に苗づくりができる人には素直に頭を下げたい。

初めての大量の苗に戸惑う。まずは400本を植えつけた。50坪の菜園ではこれが限度だ。これ以上面積を広げて植えつけるとほかの野菜に必ずしわ寄せが来る。使った苗はざっと見たところ全体の2分の1ぐらいなものでだいぶ残っている。なんとかしたいのだが狭い菜園ではどうしようもない。ここはあきらめて近くの知り合いに分けることにした。

周囲の菜園でもタマネギの植えつけはほぼ終えた。市販の苗を買って植えつけると、必ずと言っていいほど、苗が「枯れて消えてしまう」ことはよくある。市販の苗では何割かこれが出る。ひどいと半分ぐらいが消えてしまう。実際近くの畑がそうなった。再度買って植え直していた。

自家育苗にこだわるのには2つの理由がある。ひとつは市販の苗に比べて丈夫なこと。「苗が消える」というのはまずない。あるのは地中の虫に食いちぎられることぐらいですぐに予備苗を補植している。

もうひとつは、タマネギ栽培の楽しみは育苗にある、と思っているからである。タマネギは植えつけたらそれ以降は収穫まで手間入らずに育つ。育てるのを楽しみにしているわたくしからすればおもしろくもなんともない。ここは苦労しても育苗に励むのである。

必然か偶然か。たぶん後者だろう。まぐれあたり。来年もこううまくいくことはまずないだろうが、毎年こうなってほしいものである。

自家育苗したのは「中生種」と「晩生種」の2種。間引きはさぼった。
 

自家育苗の苗は、根が生き生きとして白く、よく伸びていること。これが「消えない」原因かなと思っている。

腰を落としての植えつけ作業。さすがに途中で立ち上がり腰に手を当てて伸びをする。植え終えて眺める景色はそれはそれは満足した気分にさせてくれる。


2015年の読書

2015年10月の読書
・宇治拾遺物語(町田康訳・河出書房新社 日本文学全集08)
・今昔物語(福永武彦訳・河出書房新社 日本文学全集08) 
・廃市(福永武彦著・河出書房新社 日本文学全集17)    
・日本三文オペラ(開高健著・新潮社)
・輝ける闇(開高健著・新潮社)

2015年9月の読書
・卵をめぐる祖父の戦争(デイヴィッド ベニオフ著、 田口俊樹訳・ハヤカワポケットミステリー)
・ホット・ゾーン「エボラ出血熱」制圧に命を懸けた人々(リチャード・プレストン著、高見浩訳 ・飛鳥新社)
・火花(又吉直樹著・文藝春秋)

2015年8月の読書
・永い言い訳(西川美和著・文藝春秋)
・流(東山彰良著・講談社)
・大いなる逃亡(田中光二著・冒険の森へ5 集英社)
・汝ふたたび故郷へ帰れず(リバイバル版・飯嶋和一著・小学館)

2015年7月の読書
・日本仏像史講義(山本勉著・平凡社新書)
・行きずりの街(志水辰夫著・冒険の森へ16・集英社)
・なで肩の狐(花村満月著・冒険の森へ16・集英社)
・それを愛とは呼ばず(桜木紫乃著・幻冬舎)
・ほととぎす(日本文学全集17堀辰雄・河出書房新社)
・かげろう日記(日本文学全集17堀辰雄・河出書房新社)
・三成の不思議なる条々(岩井三四二・光文社)

2015年5月と6月の読書
・宮本常一(日本文学全集14・河出書房新社)
・宮本常一(ちくま日本文学全集・筑摩書房)
・大岡昇平(ちくま日本文学全集・筑摩書房)
・街道をゆく17島原・天草の諸道 (司馬遼太郎著・朝日新聞)

2015年4月の読書
・三四郎(夏目漱石著・日本文学全集13 河出書房新社)
・中島敦(ちくま日本文学全集・筑摩書房)
・悟浄出立 (万城目学著・新潮社)
・宇喜多の捨て嫁(木下昌輝 著・文藝春秋)

2015年3月の読書
・高い窓(レイイモンド チャンドラー著、村上春樹翻訳・早川書房)
・鬼はもとより(青山文平著・徳間書店)
・認知症の「真実」 (東田勉著・ 講談社現代新書)

2015年2月の読書
・阿蘭陀西鶴(朝井まかて著・ 講談社)
・肥満―梟雄安禄山の生涯(東郷隆著・エイチアンドアイ)
・鳳雛(ほうすう)の夢(上田秀人著・光文社)

2015年1月の読書
・櫛挽道守(木内昇著・集英社)
・闇に香る嘘(下村敦史著・講談社)
・小さな異邦人(連城三紀彦著・文藝春秋)
・廃墟となった戦国名城(澤宮優著・河出書房新社)
・戦国廃城紀行(澤宮優著・河出書房新社)

⇒2014年、2013年、2012年の読書


         
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