30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

芋がら(干しズイキ)を作る

2013-10-26 | サトイモ



↑ヤツガシラとエビイモの葉柄(ズイキ)

↓皮をむいて天日に干せば芋がらになる

この1週間は台風27号の動きに釘付けだった。台風26号で伊豆大島に災害があったばかりだから、テレビ新聞はいずれも異常なほどの対応だ。きのう25日の夜のテレビで「関東地方では今夜から明日にかけて、1時間に80ミリ以上の猛烈な雨のおそれがあります」といわれると不安になるもので、それなりの心構えをしなければならない。というのもわたしの住み我孫子市では2008年8月30日に1時間に104.5ミリの降雨があった。その経験があるからだ。

きょう26日午前1時すぎに雨音で目を覚ました。すぐに気象庁と日本気象協会のHPのレーダーで雨雲の動きを見た。これなら大丈夫だろうと安心してふたたびふとんに入ったのだが、こんどは2時10分ごろに地震だ。暗闇の地震は大きく感じる。わたしには台風よりも地震のほうが怖かった。幸いにも大雨に降られず台風27号は通り過ぎる。これでひと安心だ。

いま、ズイキを天日に干して乾燥させている。台風27号の襲来でいったん家の中に取りこんでいる。ズイキとはサトイモの葉柄だ。実際に見たことがある人は少ないだろうが、肥後ズイキなら聞いたことがあるという人は多いと思う。今回は肥後ズイキではなく、食べるほうのズイキの話である。

わたしが作っているサトイモのうち、ヤツガシラとエビイモの葉柄がズイキとして食べることができる。両方とも茎は赤みを帯びている。皮をむいて、生でも食べられるが、わたしは乾燥させて、いわゆる芋がらを作る。

ことしもサトイモは生育不良だ。したがって葉柄も細い。芋がらにするには太くてたくましいのがいいのだが細いものが多い。太いものだけを選んだもののやはり本数が少ない。というよりも多く作ったところで、あまり食べるものでないからこれぐらいでちょうどいいかと納得。

皮をむく。素手でやると手が赤く染まるから手袋をしてやる。単純作業だ。黙々とやるしかない。これを針金のハンガーに通し、天日に干して乾燥させればしまいだ。食べるたびに水にもどして調理する。油になじみ、出汁がたっぷりとしみ込む。素朴な味だ。

晩秋から冬にかけて、食べ物を天日に干している光景はなかなかいい。山を歩いていると、山里の農家の軒先にずらりと吊るされた干し柿を見る。郷愁を誘って心にしみる。それに比べたらズイキを干しているのは様にならないのだが、まもなく寒さがやってくる、そう感じさせる作業だ。


    

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