30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

秋天の塔ノ岳と丹沢山

2017-09-22 | 登山


富士秋天
左から箱根の山、金時山、愛鷹山、富士

山行日 2017年9月21日(木)日帰り
天気 晴れ
山域 丹沢
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子駅4:53(千代田線710円)=6:01代々木上原6:05(小田急線670円)=7:12渋沢駅北口7:16(神奈川中央バス210円)=7:31大倉7:35-8:27見晴小屋-9:07駒止茶屋-9:32堀山の家-10:18花立山荘10:25-11:03塔ノ岳11:21-12:25丹沢山12:45-13:45塔ノ岳14:00-14:26花立山荘-14:59堀山の家15:04ー15:24駒止茶屋-15:45見晴茶屋ー16:30大倉バス停16:52=17:08渋沢駅17:17(代々木上原乗換)=19:47我孫子駅


わたくしの好きな山登り

9月21日に丹沢の大倉から塔ノ岳を経て丹沢山まで往復してきた。このコースは毎年決まって5月末のシロヤシオ咲く時期に年一回歩く。ことしもそうした。それなのに9月下旬にさいど同じコースを歩くにはわけがあった。

登山は3か月半ぶりになった。この夏も北アルプスを予定していたのだが、8月の長雨でとうとう行けなかった。晴れの日はあるのだが続かない。これでは3、4泊の縦走ができない。

天気予報を眺めてはなんど交通機関を予約し、キャンセルしたことだろう。天気予報を眺めることで夏が過ぎていった。それなら9月にと思っていたが、こちらの優柔不断も手伝ってかやはりだめだった。

体も心もなまってきた。いつでも山を歩けるようにふだんから筋トレは気休め程度にやっている。でもブランクが長いから、そろそろ足慣らし登山をしていまの体の状態を知っておきたい。そんな不安は年を取るにつれて高じる。日帰りの山は多く歩いていても今回はなかなかここと決められなかった。それなら歩きなれた今回のコースでもとなった。

あいかわらず前置きが長い。
この日は秋晴れという予報が後押しした。


大倉から丹沢山の往復はふだんでも厳しい。それを足慣らしコースに選んだのだから挑戦の気概はあるものの、はたして歩けのかと弱気である。それだけにいまの体の状態を見るにはいい。

予想通りというか、足取りは重かった。体と脚の運びがしっくりこない。この先大丈夫かなと思いながら見晴茶屋までやってきた。たがが1時間の距離を歩くのにこのざまだ。


見晴茶屋を過ぎるとすぐに急坂になる。この道は樹木が覆いかぶさり、いい雰囲気で気に入っている。ゆくっりゆっくりと自分に言い聞かせるが、毎度のことながらせっかちだからそうもいかない。ついがんばってしまい、帰りに必ずばてるのがいつものパターン。


歩き始めて1時間半。駒止茶屋あたりから体を動かすことに慣れてきた。足の運びも確かになってきた。これならなんとか行けそうか。
駒止茶屋から堀山の家へ向かう途中に富士が見えるところがある。樹木が遮りなかなか見えにくいのだがすき間から眺める。

天気予報どおりの秋晴れになっている。このコースは前述の通り塔ノ岳の北斜面のシロヤシオ観賞のために歩く。いまの時季はとくに目を楽しませてくれるのはないのだが、秋天の富士を眺めながらの歩きとなった。


堀山の家からの富士。

堀山の家から花立山荘間がこのコースの正念場。それほど苦しい思いをしないで登れた。まもなく塔ノ岳山頂が近い。

その花立山荘からの富士。

こんどは花立山荘上部からの眺め。富士を目標に何かが飛んでいくようにも見える。

塔ノ岳山頂近くになった。左手に蛭ケ岳、棚沢ノ頭、不動ノ峰(左から)。

塔ノ岳山頂に到着。大倉から3時間半できた。足慣らしだから無理をしないでといいながらも、たぶん必死の形相で登ってきたのだろう。コースタイムは前回と同じだった。
以前は3時間を目標に登ってきたが、いまは無理。たとえそれができても、前半にがんばってしまうと、この先の丹沢山で必ずばてるとわかっているからで、前期高齢者は無理をしないことに決めた。しかしここを後期高齢者となっても3時間で行く人が何人もいるのを知って驚く。たぶん塔ノ岳の常連の皆さんでしょうね。

いつもにぎわっている山頂は閑散としていた。今日は平日で季節も端境期。山頂は静かなほうがいい。


塔ノ岳山頂からの富士。昼前だがいつのように雲が出てきた。

塔ノ岳ではゆっくりできない。そそくさと食べて丹沢山に向けて出発。いつもならここからの塔ノ岳北斜面がハイライトになる。シロヤシオの宝庫で観賞タイムだが、きょうはシロヤシオのなかでもお気に入りの一本の様子を見るにとどめた。

すでに紅葉がはじまっている。このシロヤシオと、その後方の富士を収めていつもパチリが定番。

参考までに。5月下旬はこんなショットになる。

その場所から丹沢山を眺める。樹木に覆われて地味な存在である。

塔ノ岳と日高(ひったか)との鞍部?になるのか。両側が崩れて狭い道となる。


日高の前後の道がいい。ここはいつ来ても気持ちがいい。ほっと一息ついて歩ける。だから丹沢山を目指す。

左に不動ノ峰、右に丹沢山。

丹沢山までもうすぐの時刻だが、富士が雲の中に隠れようとしている。この日の富士はここまで。

丹沢山山頂。それほどの苦しみもなく着いた。それも前回と同じタイムだ。まだ歩けるなと、これに満足した。

丹沢山の山頂を示す標識は2つ。下の写真で見ると、左の小さな石碑と、右の木の板がある。5月に来たときは右のが壊れていたのに復活したようだ。

山頂の“みやま山荘”前の広場で休憩。ここも閑散としている。15分ほどの休憩。これまでの経験で、ここを12時45分に出ると塔ノ岳を経て大倉には16時30分前後に着く。


さあ出発だ。いま来た道を戻る。こんどは塔ノ岳を目指して進む。

塔ノ岳からの大倉尾根の下りは手ごわい。急な下りで筋肉痛で立ち往生する人がいる。わたくしはこのコースでいつも太ももがつる。飲み薬は必携だ。ところがこの2回ほどつらない。スクワットをしているからか。週に5回ほど1日に50回ほどだから高が知れているが、これがいいのか。

塔ノ岳からは2時間半で大倉に着いた。下りはきつかった。3か月半ぶりの登山、それも日帰りにしてはきついコース。ゴール手前はさすがに疲れを感じたものの歩きとおせたのだから、家を出るときの不安は吹き飛んだ。

この記事を書いているのは山行翌日の22日午後。まだ筋肉痛に襲われていない。年寄りの痛みは遅れてやってくる。かならずやってくる。あしたの朝か。登山の筋肉痛は苦しいが、これも山の思い出だ。


        
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