30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

晩酌で最初に箸をつけるインゲン

2010-07-02 | インゲン

インゲンがとれ出した。どの野菜もそうなのだがとれ出したら止まらない。特にインゲンがそうだ。一斉に次々と実をつけ、日々の収穫量はしだいに多くなる。収穫の最盛期にはスーパーのビニール袋が膨れるほどの量になるから驚く。

適量を作ればいいんだ。毎年そう思う。しかしいざタネをまく段階ではすっかり忘れている。計画を立てて少し時期をずらしてまいていけば結果オーライなのだが、それができない。それにちょこちょこタネをまくのはみっみっちいという思いもあるから、どうしても「夫婦2人の食卓には作り過ぎだよな」という反省ばかりが続く。

インゲンは、きのうのトマトなんかに比べたらスター性はない。華やかさもない。見た目も悪い。なんとも地味だ。そんなインゲンだが、私はトマトよりもこちらのほうがずっと好きだ。トマトが酒の相手になってくれるのはビールだけで、清酒にはどうにも合わない。インゲンがどちらにも付き合ってくれる。私の好き嫌いの物差しはどうしても酒が基準になってしまう。

インゲンはかために茹でてかつお節をかけ、醤油を落として食べる。夕飯で最初に箸をつけるのがこれだ。食卓に出るようになると夏だなあと感じさせてくれる。たまには油炒めなんかもうまい。

インゲンにはいつもアブラムシが付きまとう。収穫できるころから急に増えてくる。収穫しながら徐々に増えてくるアブラムシ。さてどうしよう。自分の口に入るのだから農薬は使いたくない。そうなるとほかの駆除方法を試すことなく、お手上げというか、さあどうぞ好きなだけ食べてくださいと、こちらから身を引く。そんな気分になれるのも、それまでにインゲンを十分に食べて味わってるからだろう。そんな鷹揚な気分になれるのもたまには悪くない。


  


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