1月10日(月)4時(ベルリン時間 9日20時)からベルリンフィルデジタルコンサートで「ベルリン・フィル12人のチェリストたち」記念演奏会 のライブ中継がありました。
プログラムには《1972年、オーストリア国営放送はベルリン・フィルのチェロセクションを起用し、ユリウス・クレンゲル「12のチェロのための《讃歌》」のラジオ録音を行いました。これが今や屈指の人気を誇るアンサンブルの誕生の瞬間となりました。クラシックから現代作品、ジャズからタンゴまで幅広いレパートリーを持つ12人のチェリストたちは、半世紀にわたって世界中の聴衆を楽しませてきました。50周年の誕生日を祝うこのコンサートでは、彼らの代表的なレパートリーが披露されます。》とあります。
開演約10分前から創設メンバーのアレクサンダー・ヴェードウ氏が「12人のチェリストたち」の創設時を振り返るビデオが流れました。
1966年のベルリン・フィル日本公演旅行中、チェロカルテットがNHKなどで演奏したのがきっかけとなり活動を開始、1972年オーストリア放送協会の依頼により、ザルツブルクでクレンゲルの「讃歌」を演奏した際に“ベルリンフィル12人のチェリストたち”を名乗ったことからキャリアがスタートする。彼らの完全プログラムによる最初の公演は日本の早稲田大学大隈講堂、1973年10月26日のことだった。
その中で日本サントリーホールでの公演に天皇皇后両陛下がご来場になり、次の公演のアンコールで美智子妃殿下(当時)と一緒に「白鳥」を演奏した思い出も語られました。
いよいよ開演です。
①曲目:ヨセフ・ハイドン フーガ
曲間(このあとも)には第1ソロ奏者 ルートヴィヒ・クワントが曲の紹介をした後演奏が始まります。
②曲目:ユリウス・クレンゲル作曲 《讃歌》ト長調
③曲目:ボリス・ブラッハー作曲 《ルンバ・フィルハーモニカ》
④曲目:瀧廉太郎 《荒城の月》(三枝成彰編)
⑤曲目:ジョン・ウィリアムズ作曲 《キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン》(ダーヴィット・ リニカー編)
⑥曲目:ニーノ・ロータ作曲 《道》(ヴィルヘルム・カイザー=リンデマン編)
⑦曲目:ジョージ・ガーシュウィン作曲 《手を叩いて》(ミハイル・ツィガトキン編)
⑧曲目:ジョージ・シアリング作曲 《バードランドの子守唄》(ヴィルヘルム・カイザー=リンデマン編)
⑨曲目:フアン・ティソル作曲 《キャラバン》(ヴィルヘルム・カイザー=リンデマン編)
休憩時間中に「ベルリン・フィル12人のチェリストたち」50周年の記念ビデオが流れました。4人のメンバーと作曲家が思い出を語ります。
⑩曲目:ブレット・ディーン作曲 《12人の怒れる男》
⑪曲目:ユベール・ジロー作曲 《パリの空の下》(ヴィルヘルム・カイザー=リンデマン編)
⑫曲目:オラシオ・サルガン作曲 《ドン・アグスティン・バルディ》(ダーヴィット・ リニカー編)
⑬曲目:ヴィルヘルム・カイザー=リンデマン作曲 《12人のためのボサノヴァ》
⑭曲目:アストル・ピアソラ作曲 《鮫》(ダーヴィット・ リニカー編)
⑭曲目:ザ・ビートルズ (レノン / マッカートニー)作曲 《イエスタデイ》
演奏が終わりました。聴衆は総立ち、拍手が鳴りやみません。
アンコールはエンリオマルコーネのハーモニカを吹く男、ピンクパンサーなど3曲でした。
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