草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句 春/龍峰

2022-03-16 | Weblog

         住吉川の堰

長かった寒さも和らぎ、自然界には再び春の暖かさが戻ってきた。
しかし、東欧ではクマが牙を剥き出し、無垢な隣人に襲い掛かっている。
何と愚かなことか、時代は100年以上逆戻りして列強の弱肉強食の時代に戻ったような様である。
果たして安眠を貪ってきたわが同胞は目覚めるだろうか。

    水音の一段高し春の堰
    思い出すごとく降り出す春の雪
    ややの虫笑いのごとく春の雪

    身の毛よだつ戦の報や春一番
    種物やふれば太古の音のする
    侘助の思いやいかに垣の奥

    冴え返る首すくめたる寝起きかな
    途中より意に介さざり春泥かな
    鰊群来と渚に駆くる赤銅色

    灯台へたどる草むら花大根
    仲春の狭庭にひびくシューベルト
    込み上ぐる「蛍の光」桜餅 
コメント (8)
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