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草若葉
シニアの俳句日記
~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も
今日の俳句 / 花菖蒲 (九分九厘)
2008-06-20
|
Weblog
屏風絵の金地見たがふ菖蒲園
番傘の雨の宿りや花菖蒲
徒恋をかさね重ねし花菖蒲
曽爾高原からの帰り、室生寺から少し離れた、滝谷花菖蒲園に立ち寄った。600種100万本の花菖蒲が植えられているという。薔薇園と対照的で、全くの日本独特の風景である。
コメント (12)
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「雨の宿り」
(
フェニックス
)
2008-06-20 21:54:07
☆番傘の雨の宿りや花菖蒲
600種100万本とお聞きして驚きました。
1句目にその菖蒲園を目にした作者の感嘆の気持ちが詠まれていると思いますが、敢えてこの句を取らせていただきました。菖蒲には雨も似合うのですよね。むしろ、五月雨のような雨がいっそう菖蒲の風情を引き立てるようです。番傘で佇んで観られているのは
お一人?もちろんそうではありませんね。これも絵になる風景ですね。
返信する
好きな句ほか、コメント
(
かつらたろう
)
2008-06-20 23:03:14
☆屏風絵の金地見たがふ花菖蒲
これだけ花菖蒲が集まっていれば、誰でも金地に描かれた、尾形光琳、伊藤若冲の屏風絵を連想してしまいますね!あまりにも感動的でリアルな実景を前にすれば、反ってバーチャル・リアルティーを連想してしまうことの、典型的な例を見事に表現されていると思いました。
☆番傘の雨の宿りや花菖蒲
600百種、100万本の花菖蒲を雨の中を番傘を差して見物とは・・・。何とも贅沢な・・。何故か、歌舞伎の舞台を眺めているような錯覚にとらわれ、日本的情緒溢れる景がとっても素晴らしいと思いました。番傘と花菖蒲の取り合わせが抜群に効果的ですね!
返信する
好きな句
(
龍峰
)
2008-06-21 16:51:12
屏風絵の金地見たがふ菖蒲園
余りにも有名な光琳の絵を想像するくらい菖蒲が沢山あったわけですね。菖蒲を見たときの作者の感動が容易に伝わってきます。
返信する
好きな句
(
ゆらぎ
)
2008-06-21 20:13:23
屏風絵の金地見たがふ菖蒲園
日本美術に詳しい九分九厘さんならではの句ですね。尾形光琳でしょうが、さっと出てくるところが素晴らしい。序でですが、”見たがふ”は、”見まがふ”の間違いではないでしょうか?
ここの菖蒲園は、見事ですね。帰路、ご一緒すればよかったなあ。
返信する
御礼
(
九分九厘
)
2008-06-21 22:04:22
フェニックス様
コメント有難うございます。今にも雨が降りそうな天気でしたが、菖蒲は雨の方が似合うような雰囲気です。さす傘は洋傘でなく、和風の番傘でなくてはいけません。それに花の形も傘の格好をしていますね。
返信する
御礼
(
九分九厘
)
2008-06-21 22:20:49
たろう様
いつものコメントありがとうございます。金屏風の句につきまして「あまりにも感動的でリアルな実景を前にすれば、反ってバーチャル・リアルティーを連想してしまう」は実に上手に、私のその時の状況を現して頂いております。番傘の方は、実際は雨は降っていなかったのですが、花の形が和傘を連想させてくれました。
返信する
御礼
(
九分九厘
)
2008-06-21 22:23:15
龍峰 様
光琳の絵を思わせる見事な菖蒲でした。絵の方を先に考えるとは、実は順序が逆だと思うのですが・・・
返信する
御礼
(
九分九厘
)
2008-06-21 22:36:22
ゆらぎ様
鋭いご指摘感謝です。「見たがふ」は確信犯的なところがあったのですが・・・。菖蒲園に入って、まずは真っ先に光琳の絵を思い出して、いや!これは絵ではない!本物の菖蒲が並んでいるのだと!といった句なのですが、それで「違える」を使ってみました。
「見まがふ」(紛う)はより素直でになりますね。さて!どちらが良いか、悩みます。まずは原句のままにさせておいてください。
返信する
花菖蒲と燕子花(杜若)
(
フェニックス
)
2008-06-22 22:16:50
九厘様
二つお話ししたいことがあります。
① 番傘の雨の宿りや花菖蒲/九分九厘
コメントのお礼有難うございました。実は私も花菖蒲の形が番傘にも似ているなと思ったものです。その花菖蒲に雨露でも落ちている句かなと想像しましたが、それを眺めている図もいいなと思いました。いずれにしても花菖蒲と雨、または水はよく合いますね。
② 屏風絵の金地見たがふ菖蒲園/九分九厘
これは、皆様おっしゃっているように、光琳の屏風絵を想像させるお句ですが、光琳の絵のタイトルは「燕子花図屏風」ですね。私は残念ながら根津美術館にある実物の「燕子花図屏風」を見たことがありませんが、花菖蒲と燕子花は、同じあやめ科でも少し違います。現在の花菖蒲は、山間湿地に自生する野ハナショウブが改良されたもので、日本国産の園芸植物になりました。花弁が燕子花(杜若)より広く大きく、葉の中央の葉脈が剣状にはっきり走っています。一方杜若の花弁は花菖蒲より細く尖っており、葉も柔らかいようです。花弁が燕が飛ぶ姿に似ているところから、「燕子花」という文字が充てられたという説もあるようです。
以上のことは、私も九厘様のお句から勉強させていただきました。 ”イヤー、俳句って色んなことを勉強させていただけるものですね。”
返信する
徒恋の句
(
百鬼
)
2008-06-23 06:30:27
徒恋をかさね重ねし花菖蒲
徒恋は「あだごい」でいいのでしょうか。これだけ多いと徒花を咲かせているようにも見えますね。振り返ると小生も徒労に近い感情を浪費してきた来たようで忸怩たる思いです。作者の心底が見える心境句としては、断然この句です。
返信する
御礼
(
九分九厘
)
2008-06-23 09:58:55
フェニックス様
いや! 光琳は杜若の絵でしたか。勉強させていただきました。菖蒲と杜若の区別が未だよくついておりません。杜若の方が花が大柄で花と花との間に風が吹き抜けるようなところがあると、先日の「俳句王国」で選者が説明しておりました。有難うございました。
返信する
御礼
(
九分九厘
)
2008-06-23 10:03:45
百鬼 様
「あだごい」となります。広辞苑に出ております。前回の「たはむれにほうたる愛すことなかれ」の続きみたいな淡き回顧録みたいなもので、俳句で遊んでおります。
返信する
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余りにも有名な光琳の絵を想像するくらい菖蒲が沢山あったわけですね。菖蒲を見たときの作者の感動が容易に伝わってきます。
日本美術に詳しい九分九厘さんならではの句ですね。尾形光琳でしょうが、さっと出てくるところが素晴らしい。序でですが、”見たがふ”は、”見まがふ”の間違いではないでしょうか?
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いつものコメントありがとうございます。金屏風の句につきまして「あまりにも感動的でリアルな実景を前にすれば、反ってバーチャル・リアルティーを連想してしまう」は実に上手に、私のその時の状況を現して頂いております。番傘の方は、実際は雨は降っていなかったのですが、花の形が和傘を連想させてくれました。
光琳の絵を思わせる見事な菖蒲でした。絵の方を先に考えるとは、実は順序が逆だと思うのですが・・・
鋭いご指摘感謝です。「見たがふ」は確信犯的なところがあったのですが・・・。菖蒲園に入って、まずは真っ先に光琳の絵を思い出して、いや!これは絵ではない!本物の菖蒲が並んでいるのだと!といった句なのですが、それで「違える」を使ってみました。
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