じいもばばも猫もしゃくしもおどりかな 蕪村
「猫は応挙子が戯墨也しゃくしハ蕪村か酔画也」とあって、掲載の画は応挙と蕪村の合作である。俳画も句もあっけらかんの楽天の世界がみえてくる。世相を皮肉っているのかもしれないし、こけおどしの戯絵なのかもしれない。深読みは止めて、連句のならいに従い蕪村に失礼ながら脇句を一句
稼ぐあるじは一人かも寝む 九分九厘
今日の俳句
風の盆いやはや風も雨もなく
霊送り異常気象の雨怖し
芭蕉葉のいやます破れ豪雨止まず
墓洗ふバケツの水に腰痛め
新涼やネクタイ久し老いの伊達
一葉落ち学ぶ心を呼び起こす
秋草の名を憶えつつこぎん刺し
以上
今晩は!!
気温は日毎に涼しくなり、過ごしやすくなりましたが
相変わらず、不安定気候ばかりですね。
今日も当地は竜巻警報が出され、急激な風雨です。
蕪村の気の張らない俳画も良いものですね!!
小生も見習って脇句をひねってみました。
ぢいもばばも猫もしゃくしもおどりかな
米ぬか三升あれば来ずとも たろう
しはもたるみも何のそのぞと
生身魂なるいまぞ楽しき
まがる腰さへ伸びにけるかも
☆風の盆いやはや雨も風もなく
今年は越中八尾の風の盆に行かれたようですね?
全国的に天候不順の為、あちこちの花火大会も
中止となり大変な八月でしたが、雨風に遭われず何
よりです。
☆霊送り異常気象の雨怖し
お盆は田舎へ行っていましたが、精霊送りは豪雨の
為取り止め、朝方に行っていました。
何処にどれだけ降るか検討もつかず、大変な時代と
なりました。
☆墓洗ふバケツの水に腰痛め
洗車もそうですが、墓石の一年分の洗いは大概水場
から遠く、大変な作業ですね。
ご先祖様もすっきりと、お盆を迎えられたことでしょう。
☆新涼やネクタイひさし老いの伊達
そうですね~、一年のうち何回ネクタイを締める機会
があるのでしょうか?
現役の頃は、あれほど毎日締めていたのにも係わらず、久しぶりとなるとどうもしっくりしない事がよくあり
ますね。
しかしネクタイを締めればそれだけで気分が引き
締まり、涼しさ一入です。
早速俳諧連歌に挑戦されましたね。
それでは第3句として下記を投句します。
ついの世や表か裏か一葉落つ
荒れ模様の今年の秋ですが、下記を頂きます。
芭蕉葉のいやます破れ豪雨止まず
芭蕉の葉が破れている間はまだ良しとします。昨今の状況を見ていますと、避難指示程曖昧で後手後手のものはないですね。この国は大きな犠牲が出ないと、前例の呪縛が解けないようです。公人にどれだけ民を思う心ありや。選挙で選ばれた人に大いに頑張って欲しいと、思うこの秋です。横道にそれてしまい失礼しました。
新涼やネクタイ久し老いの伊達
「新涼」がよく効いていますね。抜群の干渉部です。また基底部の「老いの伊達」のフレーズが洒落ています。句会でも頂きましたが、都会的なハイセンスの秀句と思います。
洒落た脇句を楽しませていただきました。そして多くの句を選句いただきありがとうございます。NHKの放映でみたのですが、異常気象は今年だけでなく今後ずっと続くそうです。太平洋の温度が2度ほど上昇して、その御蔭で偏西風が停滞して異常な雨を同じ場所にふらせるそうです。一方、旱魃続きの場所も出てくる由。太平洋の温度上昇は現在は深海に溜め込まれているそうですが、これがそのうち表面に出てくるそうです。恐ろしい地球に変わっていくようです。
二句を選句いただきありがとうございます。ネクタイの句は私自身も快心の作と思っております。さて、連句の続きですが、平句を続けてみます。
じいもばばも猫もしゃくしもおどりかな 蕪村
稼ぐあるじは一人かも寝む 九分九厘
ついの世や表か裏か一葉落つ 龍峰
白露をおく庭の片隅 九分九厘
更に続けて投句します。
じいもばばも猫もしゃくしもおどりかな 蕪村
稼ぐあるじは一人かも寝む 九分九厘
ついの世や表か裏か一葉落つ 龍峰
白露をおく庭の片隅 九分九厘
名月や厠でひねる心象句 龍峰
遊びにでかけており、コメントが遅れ失礼しました。この俳画は、丸山応挙と蕪村の合作ですか! ずいぶんと贅沢なものです。書画の世界に於ける、本阿弥光悦と俵屋宗達の共作のようなものですね。 脇句も、飄逸でいいです。
さて、下記3句をちょうだいいたします。どれもいいです!!!
”新涼やネクタイ久し老いの伊達”~分かるなあ! 伊達心を失わぬのはご立派。新涼 ・ネクタイ・伊達がよく響きあっているかと思います。
”一葉落ち学ぶ心を呼び起こす”~心がけ、ご立派!
”秋草の名を憶えつつこぎん刺し”~いやあ、コギン登場ですか。もう愛用されていま すか。こぎん刺しの巾着を手に、ゆるゆる散策する。江戸の頃の、人品骨柄いやしか らぬご隠居の風情があって、興趣を感じます。
3句の選をいただき有難うございます。つい最近まで知らなかった、コギン刺しなるものを教えていただき、既に手許にて腰巾着の用を達しております。結構モダンな感じで伊達老人の面目躍如です。
連句はいろいろと約束事が有るようですが、またゆっくり勉強をすることにして、とりあえず引き続いて・・・
じいもばばも猫もしゃくしもおどりかな 蕪村
稼ぐあるじは一人かも寝む 九分九厘
ついの世や表か裏か一葉落つ 龍峰
白露をおく庭の片隅 九分九厘
名月や厠でひねる心象句 龍峰
ひねりおとして寝待の月 九分九厘