く・・・・クミコ流れ心鎮めし夏未明
さ・・・・さみだるる静かにひもとく赤と黒
わ・・・・若さとは荒梅雨の中穂高岳
か・・・・柿若葉マティス追いかけ追いかけて
ば・・・・芭蕉布の暖簾ゆらりと風の声
最近の句友のみなさんのブログを拝見していると、なかなか楽しいものがあります。まず百鬼さんの6月25日の記事(風狂ー山田六甲)では、小倉百人一首にも出てくる周防内侍の歌の頭文字を詠み込んだ句の紹介がありました。面白いなと見ているうちに他の句友が同じような遊びの句をよみ、こんどは百鬼さんが、蕪村の「夕風に水青鷺の脛を打つ」の頭文字を詠み込んだ自製の句を紹介しています。単なる語呂あわせのようなものでなく、味わいがあり、また全部がストーリーとしてつながっているもので、ほとほと感じいりました。その真似をして、遊んだ見たのが上記の句です。その差歴然、流汗淋漓でした。
またやまももさん(ブログ:野くれ山くれ)は、7月3日に「俳句と短歌」という記事を書いておられます。「かまきりの子」を題材に、俳句から短歌へ、短歌から詩へ。そして最後に再び俳句へと、見事なトランジションを見せています。私自身は、和歌・短歌も詩も俳句も、同じ詩心を描くものとしてバウンダリーなく受け止めていますので、共感を抱きながら興味深く読ませていただきました。詩と短歌・俳句などを総合的に捉えるという試みについては面白い本が昨年末に出ました。ちかくご紹介したいと思っています。
最後にアメリカの独立記念日にちなんで一句啓上。
星涼し先コロンブスのニューヨーク
さ・・・・さみだるる静かにひもとく赤と黒
わ・・・・若さとは荒梅雨の中穂高岳
か・・・・柿若葉マティス追いかけ追いかけて
ば・・・・芭蕉布の暖簾ゆらりと風の声
最近の句友のみなさんのブログを拝見していると、なかなか楽しいものがあります。まず百鬼さんの6月25日の記事(風狂ー山田六甲)では、小倉百人一首にも出てくる周防内侍の歌の頭文字を詠み込んだ句の紹介がありました。面白いなと見ているうちに他の句友が同じような遊びの句をよみ、こんどは百鬼さんが、蕪村の「夕風に水青鷺の脛を打つ」の頭文字を詠み込んだ自製の句を紹介しています。単なる語呂あわせのようなものでなく、味わいがあり、また全部がストーリーとしてつながっているもので、ほとほと感じいりました。その真似をして、遊んだ見たのが上記の句です。その差歴然、流汗淋漓でした。
またやまももさん(ブログ:野くれ山くれ)は、7月3日に「俳句と短歌」という記事を書いておられます。「かまきりの子」を題材に、俳句から短歌へ、短歌から詩へ。そして最後に再び俳句へと、見事なトランジションを見せています。私自身は、和歌・短歌も詩も俳句も、同じ詩心を描くものとしてバウンダリーなく受け止めていますので、共感を抱きながら興味深く読ませていただきました。詩と短歌・俳句などを総合的に捉えるという試みについては面白い本が昨年末に出ました。ちかくご紹介したいと思っています。
最後にアメリカの独立記念日にちなんで一句啓上。
星涼し先コロンブスのニューヨーク
く...口癖にかなの切字やジキタリス
さ...算用を尽したらずの昼寝人
わ...別るるに金庫背負ひぬかたつぶり
か...片目あけ寝そべる猫や夏座敷
ば...婆様はビーフステーキか羽脱け鳥
品の良いポエムのある句には、到底なりませんが気晴らしに格好のものです
アメリカの独立記念日は7月4日、フランスの革命記念日は7月14日とよく覚えているのですが、さて我が日本国の独立記念日は?なんて考えたりしました。日本の場合は建国記念日または紀元節でしたね。このことからも分るように、日本は独特な島国で、歴史上、他国に全面的に支配されたことがなかったことを証明しているのだと思います。建国記念日について、色々議論しているなんて、世界の趨勢から観れば、内輪もめでしかないと思います。参考のために、世界の国々の独立、または建国記念日を調べると、その国の歴史が分るようです。たいていは、独立記念日、革命記念日、というのが多く、これが一番はっきりしています。どの国から独立したか、または国内での記念すべき革命の日、そんなものが日本になかったことを証明しているのではないでしょうか? そのことがいいことか悪いことか、それに関してはさまざまな議論があるでしょうが、江戸時代末期、武家政治が実際面を牛耳っていたにも拘わらず、蔭には皇室を抱えていたという二重構造が他国の支配を退けたと言えるのではないかと思います。アメリカはそれを利用して、日本を半分支配したようなものでしたが。歴史の専門家でなくても、こんなお話は、何て浅薄な、と言われそうですが、ちょっと話がすべってしまいました。ご意見を賜われば幸いです。
俳句からこんなお話になるとは思いもよりませんでした。
ゆらぎ様のお句に触発されて次の句が浮かびました。
”星涼し自由の女神のトーチ燃ゆ”
長いおしゃべりにお付き合いいただき有難うございます。
昨日の私めの書き込みは読み返すも恥ずかしい内容なので、最後の俳句を除いて削除願います。世界の多くの国の歴史をあまりにも知らない者の狭い了見でした。 また、「ことば遊び」という楽しい書き込みへのコメントとしても相応しくありませんでした。ご面倒をおかけしますが、どうぞ削除願います。
ただ、ゆらぎ様に触発されて出来た最後の句だけは残しておいていただければと思います。
つまり、次の箇所だけを残して、全文を削除願います。
「ゆらぎ様
ゆらぎ様のお句に触発されて次の句が浮かびました。
”星涼し自由の女神のトーチ燃ゆ”」
く:苦行僧寝ねし石なれぼたん雪
さ:冴え返るいらか重たき大和棟
わ:若草の山焼きて空戻りくる
か:乾きたる土くれの田にも草萌る
ば:馬鈴薯植う大和国原青みつつ
フェニックス様へ
書き込みを拝見し、言わんとされていることがよく分りました。うちのダンナも、日本は為す国ではなく成る国だといつも言っています。
「星涼し自由の女神のトーチ燃ゆ」は、素晴しい句だと思いました。季語がいきいきと感じられました。
呼べば応える、レスポンス。嬉しく拝見。
”口癖にかなの切字やジキタリス”
ーうまいなあ!。 イマジネーションの飛翔を感じます。ぱちぱち。
まずは、お立ち寄りありがとうございました。
”星涼し自由の女神のトーチ燃ゆ”
ー星の幽かなひかりと、くっきり見えるトーチの光が呼び合っているようで余韻を感じます。よき句かと。
独立記念日や建国記念日ですが、世界を見渡してみるとイギリスとドイツには、そういう日がありませんね。古い、古い国ですから必要もないのでしょう。さてわが日本ですが、無理矢理天皇制と結びつけた明治憲法の紀元節(今の建国記念日)は感心しません。
私なら万葉集の成立の日とか、古事記に出てくるいざなみ、いざなぎが共同して淡路島を拵えた日が頭に浮かびます。もっとも何日かといわれても困りますが、いつでもいいのではないでしょうか。そんなところでご容赦ください。
早速ジョインしていただき、うれしく拝見しました。
”ば:馬鈴薯植う大和国原青みつつ”
馬鈴薯が観賞用ではなく、食用として栽培されるようになったのは、比較的新しい明治のことで、そのことと、”大和国原”という古い言葉との対比が面白く感じます。
この種の俳句、短歌は以前からあり、言葉遊びではなく文芸としても残っているようですね。はめ込み俳句、短歌というのでしょうか?御句にはいずれも若い感性を感じて素敵です。私は短歌で試みてみました。
く・・くるしさは
さ・・さほどはあらじ
わ・・わがむねの
か・・かなわぬこひの
ば・・ばかずふみせば
「くるしさは さほどはあらじ わがむねの かなわぬこひの ばかずふみせば」
若い時は特に初心(うぶ)で振られっ放しの連続であったと云う事。お恥ずかしい次第・・あ~あ。
それにしても、九分九厘様の「別るるに金庫背負ひぬかたつぶり」の句は最高ですね!!。発想が素晴らしい!尚、この句に失礼を省みず下の句を挑戦してみます。言葉遊びとしてご容赦のほどをお願いします。
「別るるに金庫背ひぬかたつぶり
してやったりと片目つぶれり」
「苦しさは さほどはあらじ わが胸の かなわぬ恋の ばかず踏みせば」
には、ほとほと感心致しました。よくぞこんな和歌になったものだと、「草若葉」のタイトルがこのような意味を裏に隠していたと思えば、これまたなにか因縁を感じるくらいの傑作ですね。
それに、私の句の「かたつぶり」と「片目」をつないで頂き有難うございました。一応最初の句から最後の句まで言葉の関係を持たせたつもりで書いたものですからコメントに感謝します。
教養豊かな殿方のことば遊びは、とても楽しそうですね。それに比べると我々女性はちょっと真面目過ぎる(?)のではないかと思いました。
やまももさんのお句はどれもレベルの高いものだと思いますが、次の句が私にはよく分りました。
か:乾きたる土くれの田にも草萌る
雑草の生命を遺憾なく表わされたお句だと思います。
アメリカの独立記念日に端を発する、私の駄文の一部でもご理解いただけたこと、嬉しく思います。コメントに感謝致します。 また、ゆらぎ様が私の願いを聞いて下さらなかったことに感謝すべきでしょうね。
やまもも様のブログはよく拝見して、素晴らしいなと思っていますが、仕事や母の世話など色々ありまして、書き込む時間があまりありません。時間が出来た時に、書き込みをさせていただきたいと思います。