草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句/ひな飾り(ゆらぎ)

2008-02-23 | Weblog
娘へとふたとせかけしひな飾り
リヤドロで迎える桃の節句かな
ひな祭アップルパイの甘い香に

雛にほふ家や静かに老夫婦
はんなりと芦屋の山やひな祭り
炎(ほ)となさむ思い沈める雛まつり

いずれくる句会で、「ひな祭」を詠むことになりました。その予行演習をかねて「雛祭り特別展」に行きました。
別ブログに詳しい紹介をしておりますので、よろしければお立ち寄りください。

リヤドロなど関係のない句も出てきますが、お気になさらずに、どうぞ。


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8 コメント

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雛祭 (九分九厘)
2008-02-23 22:32:29
炎(ほ)となさむ思い沈めし雛まつり
 お雛様には今までの人生でとんと興味がなかったわけですが、俳句のお陰でこれは一度見なくてはいけないようです。ヨドコウ迎賓館のホームページを早速見させてもらいました。句会に備えてやはり出かけねばと思い始めました。現場に行くと、この句の情景がしのばれるのではないかと想像いたします。薄暗い座敷に雛が飾ってあるとこんな情景のになるのか、あるいは雛の顔つきがこの句を連想させるのか、確かめねばなりません。
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雛祭り (フェニックス)
2008-02-23 23:42:13

☆ひな祭りアップルパイの甘い香に

☆雛にほふ家や静かに老夫婦

☆炎(ほ)となさむ思い沈めし雛まつり

実にさまざまな雛祭りが詠まれていますね。
楽しく明るい雛祭り、しみじみと落ち着いた雛祭り、何やら想像力を掻き立てられる雛祭りと。特に最後の句は雛人形の美しく静かな表情に秘められた恋でも想像されたのでしょうか? それとも作者の燃える情熱を静かにさせてくれるお雛様を詠まれたのでしょうか?

いずれにしても、何か潤いに欠ける現代にこのような優雅なお祭りに思いを馳せられることはとても幸せなことだと思います。 


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お礼 (ゆらぎ)
2008-02-24 09:27:43
九分九厘様
 日本家屋の中でなく、明るい洋館の中で雛飾りをみるのも悪くありません。それにしても、親というのは、子供可愛さに大金を投じるのですね。海よりも深い親の愛でしょうか? 貧乏サラリーマンでしたので、そんな立派なことをしてやれせんでしたが、日本の伝統を守る意味でも、ひな祭りはいいですね。芦屋には、是非お出かけください。
いつもコメントありがとうございます。
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お礼 (ゆらぎ)
2008-02-24 09:36:35
フェニックス様
 いささか精神分裂症的に、いろんな句を並べました。お目を汚し、恐縮です。丁寧なコメントを頂き、ありがとうございました。今度の句のなかで、当人は
雛にほふ家や静かに老夫婦”という句を気に入っています。すこし日差しの差し込む部屋で、おひな様をみながら、静かに子供たちの幼かった頃を思い返す、というのも悪くないなあ、と思います。
こんな楽しみをするのも、俳句のお陰ですね。
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好きな句ほか、コメント (かつらたろう)
2008-02-24 16:44:41
☆ひな祭りアップルパイの甘い香に
お姫様がまだ小さい、若いパパとママのご家庭のひな祭りのようですね!お姫様はひなあられの替わりにアップルパイと、白酒の替わりにカルピスでパパはにごり酒?でしょうか?なぜかとても現代的で幸せな家庭のひな祭りの雰囲気が窺えて素敵です。、
☆雛におふ家やしずかに老夫婦
娘も大きく成長した今では、飾ることもなくなった雛人形だが、時折虫干しも兼ねて飾り、こうして二人でしみじみ眺めるのも好いものだな~・・との呟きが聞こえてくるようです。
☆はんなりと芦屋の山やひな祭り
関西に転勤になり、28年になりますが「はんなり」と「まったり」のニュアンスの違いが漸くわかるようになりました。いかにも歴史を感じる繊細な言葉ですね!その上、地名が芦屋とくれば関西の上流社会をすぐイメージし、いかにもしきたりがきちんと残ったひな祭りを連想して素敵な句です。

ゆらぎ様
我が家では息子二人ですので、ひな祭りはもうひとつ実感がわきませんが、子供の頃田舎では今頃の時季、寒風の中、田の畦のよもぎの新芽を摘み、餅にして菱形に切り飾っていました。田舎の農家の事ですので、古い土人形や、団扇を開いたような箱飾りというのでしょうか粗末なものでした。関西に転勤になり、百貨店の家庭外商を担当しましたので、関西の古いしきたりをかなり覚える事が出来ました。次回の句会の兼題で「ひな祭り」との事、前回の「バレンタイン・デー」に引き続き、しきたりが様変わりしつつある現代の世では難しい課題ですね?
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今日の特選! (百鬼)
2008-02-24 20:14:08
ひな祭りアップルパイの甘い香に

雛にほふ家や静かに老夫婦

炎(ほ)となさむ思い沈めし雛まつり

かつては雛あられの薄色の菓子が定番でしたがアップルパイも今風でいいですね。「祭り」は「祭」でいいような気がしなくもありませんが、どうなのでしょうか。
雛は本当に「にほふ」という感じです。そこにあるだけで雅やかで、まさにおんなの祭です。源氏を研究しにアメリカから来ていた学生が、雛祭を見て感動していました。当時、こちらも若かったので、ざまあ見ろと自慢してやりました。「静かに」が効いていますね。
雅とはいいながら内には炎のような情熱もあればこそ、あれだけ恋の歌が詠まれたわけで、「沈める」思いが滲みます。鋭いです。この句が今日の僕の特選です。
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お礼 (ゆらぎ)
2008-02-25 14:05:06
かつらたろう様
 雛祭りのつたない句に、嬉しいコメントをありがとうございました。自分自身では、「雛におふ・・・」が一番気に入っています。女の人は、いくつになってもおひな様を飾って眺めるのが好きなようです。またそういう光景を目にするのも、平穏な家庭の空気を感じ、悪くありません。
「はんなり」ですが、ちょうど木々の細かな芽吹きがはじまった芦屋の山やまが、もやでもかかったようにふくらみを見せていてたので、それと雛飾りの双方にかけて詠んでみました。まだまだ寒い日が続きますが、春の足音はもうすぐそこですね。
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ご指導・激励にお礼 (ゆらぎ)
2008-02-25 14:13:38
百鬼様
 過分なお言葉とご指導、ありがとうございます。
純粋な写生句ではなく、頭の中のイメージで詠んだような句に、特選をいただき、感激です。これで、また頑張ろうかなという気持ちが湧いてきました。感謝、感謝です!
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