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草若葉
シニアの俳句日記
~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も
今日の俳句/ 時雨 (九分九厘)
2009-12-11
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時雨虹比良に立ちゐる化生かな
浮寝鳥湖上の鳥居過ごしやる
数へんとして冬鳥に光る湖
比良明神祈りはかなし暮雪かな
鯖道に沿ひて湖西の月冴ゆる
天寵の月影冴へし今津かな
先月の末、昨年結成した混声合唱の合宿練習を行った。関東、関西そして名古屋から集まってくるので、湖北辺りが集合するに都合がよい。今津の美しい紅葉に囲まれた民宿で楽しんだ。比良山にかかる素晴らしい時雨虹を車の運転中に見かけた。
コメント (12)
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印象に残る句
(ゆらぎ)
2009-12-11 16:09:29
時雨虹比良に立ちゐる化生かな
ー時雨虹とは、美しい表現ですね。写真を拝見していると、九分九厘さんの感動が伝わってきます。まさに菩薩か仏の化身のように思えます。
気になる一句(時雨)
(光芒子)
2009-12-12 18:00:19
時雨虹比良に立ちゐる化生かな
なんとも幻想的な色合いですねえ~。随分温かみのある色でとても寒々しい冬は想像できませんが、暖かい焚き火や炬燵色の暖色でやっぱりこの色は冬ですね。
この時季現われる比良山に巣食う化生は何の化身でしょうか?
時雨虹と言うのですか、初めて見ました。
好きな句
(龍峰)
2009-12-12 20:56:20
浮寝鳥湖上の鳥居過ごしやる
湖上に映る鳥居や浮寝鳥の浮いている情景がくっきり浮かぶ句です。何とも長閑な冬の少し日だまりもある、鳥も作者もほっとしている姿が想像されます。鳥は遠くから飛んできて羽根を休めているのでしょう。作者も早かった今年も暮れようとしているこの一時に、浮寝鳥に浮き世を重ねて感慨に耽っておられるのでしょうか。
お礼
(九分九厘)
2009-12-12 21:09:28
ゆらぎ様
私はこんなに美しい虹を見たのは初めてだったのですが、この湖西の虹は地勢と気候の関係でよくみられるという事をあとで聞きました。高速の路上の脇に車が途中停車して皆が見ていて、流石に日本人は風流だと感心した次第です。
お礼
(九分九厘)
2009-12-12 21:14:48
光芒子様
コメントありがとうございます。こうした虹を予期せぬ時に見ると、人間はとても感動する動物なんですね。化生とはこの場合、優しく色気のある菩薩様みたいなものとご理解願いたいと思います。
お礼
(九分九厘)
2009-12-12 21:22:04
龍峰様
高島に白髭神社(比良明神)という古い由緒ある神社があります。この神社の鳥居が湖の上にあり、そのまわりに鴨や鳰の渡り鳥が湖面に見られます。びわ湖に詳しい人の話では、湖西より湖東の湖畔の方に圧倒的に渡り鳥が多く集まるそうです。おそらく比良おろしの風やその他の気象条件に関係しているのでしょうね。
好きな句とコメントほか
(かつらたろう(桑本栄太郎))
2009-12-12 23:10:38
☆冬の虹比良に立ちゐり化生かな
「化生」とは辞書によりますと、仏教用語で自然に生まれること、生まれ変わりとも。又、文語では化けたものなどと言う意味があるそうですが、それにつけても何と素晴らしい冬の虹でしょう・・。冬の虹はあまり見かけませんが、御句に、この世のものとは思えないほど幽玄で美しい光景に見蕩れている作者を思います。自然ほど巧みな絵描きさんはいないようですね!。
☆数へんとして冬鳥に光る湖
湖はここでは琵琶湖のようですが、湖の水面に浮かぶ水鳥の数を、ちょっと数えてみようかと思い湖面を見つめていれば、眩しいほどの眺めである・・との句意のようですね!。湖のきらきら光る波間に、ぷかぷかと浮かぶ冬の水鳥の様子が、句またがりの表現により目に浮かぶようで、良く表されていると思います。
☆比良明神祈りはかなし暮雪かな
比良明神とは比良山中にある神社のようですね!。鄙びた神社にお参りすれば冬の暮れゆく中、微かな雪化粧をしていて冬ざれ特有の慕情を掻き立てられている作者です。下五の「暮雪かな」との季語の措辞は、味わい深くて素敵ですね!。
☆鯖道に沿ひて湖西の月冴ゆる
海の無い京の都に、鯖を運んで往来したと言う鯖街道。当然、琵琶湖の西岸湖西を通りますがその街道を通れば、冬の月が煌々と冴えて明るい・・。何とも素晴らしい、平山郁夫画伯の幽玄な日本画の世界を彷彿させる句でしょう!。
豊かな詩情を感じて、素晴らしい秀句かと思います。
九分九厘様
絵画に、音楽に、文学にとそれぞれお元気でご活躍の様子、嬉しく存じます。
素晴らしい合宿となったようですね!。
今回は特にどの御句も素晴らしく、格調の高さと、詩情溢れる伝統俳句ばかりで感嘆しました。
お礼
(九分九厘)
2009-12-13 20:00:44
たろう様
四句選んで頂き、それぞれの句に作者自身がほれぼれするコメントを付けて頂きました。有難うございます。今頃の初冬の湖北は風もあり、時雨もありの、さほど誉めるような気候ではありません。しかし、このあたりの風景は日本の故郷の原点を思わせる不思議な感覚を呼び起こすところがあります。開発しかけて思いとどまったような所があちらこちらに見られます。そのうちに元の風景にもどっていくものと考えています。とても水が豊富で緑の多いとちです。このような場所で句を作り続けると上達が早いのかも知れません。
好きな句
(四捨五入)
2009-12-13 22:10:09
時雨虹比良に立ちゐる化生かな
比良山にかかった妖しいまでに美しい虹を見た感動が十二分に表れていると思います。「化生」が効いていると思います。「比良」が詠み込まれているので、良い記念になりますね。美しい写真にも驚かされました。
数へんとして冬鳥に光る湖
逆光で湖面が白く光り、その中に冬鳥が黒いシルエットなって浮かんでいると想像しました。数えられるくらいですから、比較的小さな群なのでしょう。冬の琵琶湖が目に浮かびます。
天の恵み
(フェニックス)
2009-12-14 00:59:16
九厘さま
まず、美しい芸術的なお写真に感動しました。それから、新しい合唱団でのご活躍ぶりにも。また、九厘さまの俳句に於いては、言葉の勉強をさせて頂き、大変感謝致します。
☆時雨虹比良に立ちゐる化生かな
お写真のような虹を初めて拝見しました。また、それを「化生」と表現された九厘さまの感覚と語彙の広さに脱帽です。
☆浮寝鳥湖上の鳥居過ごしやる
☆数へんとして冬鳥に光る湖
実は、今日、山口県のきらら浜という野鳥の集まる自然公園に冬の水鳥の観察に行ってきたばかりです。浮寝鳥は一見、眠ってぷかぷかと浮いて流れているように見えますが、実は、片目はつぶらずに鷹などの外敵に神経を研ぎ澄ましているそうです。2句目は、「数えんとして」に、その日の鳥の集まり方が伺えます。その光る琵琶湖に、今時、どんな鳥がどの位渡ってきているのでしょう。
☆比良明神祈りはかなし暮雪かな
「祈りはかなし」に、作者の心が反映していると思いますが....。
☆鯖道に沿ひて湖西の月冴ゆる
かつら様のコメントで「鯖街道」なるものがあったと知りました。歴史を感じさせる湖西、そこに上がる月はまた格別の思いで眺められることでしょう。
☆天寵の月影冴へし今津かな
「天寵」という言葉に、この旅の幸福感が表されていると思いました。とてもいい旅をされた九厘さまに乾杯です。
お礼
(九分九厘)
2009-12-14 10:09:11
四捨五入様
二句を選んで頂き有難うございました。琵琶湖は天気が良く湖面が光っていて、水鳥の数を数えるのに一寸難儀でしたが、大した数ではありません。それでいて比良山の方は局地的に時雨があって虹が見られるといった、印象の残る旅行でした。
お礼
(九分九厘)
2009-12-14 10:21:36
フェニックス様
コメントありがとうございます。「浮寝鳥は一見、眠ってぷかぷかと浮いて流れているように見えますが、実は、片目はつぶらずに鷹などの外敵に神経を研ぎ澄ましているそうです」とは知りませんでした。そうでしょうね、居眠りをして水の流れるままに、そんなに世の中甘くないですよね。勉強しました。
それから<「天寵」という言葉に、この旅の幸福感が表されていると思いました>のコメントに感謝します。句作に、この難しい漢字を長い時間をかけて見つけ出したのですが、その真意を見事に読んで頂きました。有難うございました。
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コメントありがとうございます。こうした虹を予期せぬ時に見ると、人間はとても感動する動物なんですね。化生とはこの場合、優しく色気のある菩薩様みたいなものとご理解願いたいと思います。
高島に白髭神社(比良明神)という古い由緒ある神社があります。この神社の鳥居が湖の上にあり、そのまわりに鴨や鳰の渡り鳥が湖面に見られます。びわ湖に詳しい人の話では、湖西より湖東の湖畔の方に圧倒的に渡り鳥が多く集まるそうです。おそらく比良おろしの風やその他の気象条件に関係しているのでしょうね。
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比良明神とは比良山中にある神社のようですね!。鄙びた神社にお参りすれば冬の暮れゆく中、微かな雪化粧をしていて冬ざれ特有の慕情を掻き立てられている作者です。下五の「暮雪かな」との季語の措辞は、味わい深くて素敵ですね!。
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豊かな詩情を感じて、素晴らしい秀句かと思います。
九分九厘様
絵画に、音楽に、文学にとそれぞれお元気でご活躍の様子、嬉しく存じます。
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比良山にかかった妖しいまでに美しい虹を見た感動が十二分に表れていると思います。「化生」が効いていると思います。「比良」が詠み込まれているので、良い記念になりますね。美しい写真にも驚かされました。
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