「晩秋の田貫湖と富士」
新しい年が明けたが、昨年から引きずる内外の諸問題は、今年は解決に向けて進展するのだろうか。その中で民主主義を信奉する国は地球上ではマイノリティとのこと。考え込む話である。
2日に近くの小さな社で初詣、その後近くの川沿いを散策。堰を超える水の音はいつもと変わりはなく、安堵を覚えた。
去年今年港の汽笛流るる間
特番の恐竜掘りや年明くる
門松や筆で描けぬ松葉色
徳利のくびれつまめば初日影
屠蘇酌むや金粉一つ漂へり
小ぶりなる御鏡なれど凛として
黒豆を二粒のせて雑煮かな
裏山の青霞けり初景色
老いの来てしきたり継ぐや嫁が君
老いなるもいざや出かけむ二日かな
住吉の瀬音響きて淑気満つ
描初や一気に「富士」に絵の具載せ